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29歳経営者がイタリア挑戦に失敗して学んだ10のこと(後編)

日本語しか話せない29歳の経営者が、初の海外生活を経て学んだことをまとめました。前半の5つはこちらです。要チェックお願いします!

①家族を大事にするということ
②海外での起業、予想の50倍大変
③英語話せないってこんなヤバいの?
④語学力0でも意外と生活は出来る
⑤外国人が怖くなくなった

では、早速後半へ。


⑥日本って、すごい。

日本を好きな人って、こんなに多いの? この一言に尽きます。
日本は今景気も悪く、物価も安くて政治もダメで少子高齢化問題も悪化して…日本人の日本という国に対する肯定感はドンドン下がっている気がします。
しかし、だからこそ言いたいのですが、日本ってマジですごい国なんです!

もちろん毎回ではないですが、「どこ出身?」「東京!」というだけで「Ohhhh Cool!!」というリアクションをよくされます。
当たり前に感じすぎていたけど、東京はめちゃくちゃ凄い都市なんです。
日本人だというだけで、親切にされたり、何度も救われました。

ヨーロッパからすると日本はかなり遠いし、文化も全く違う国。
「極東の島国」に一度は行ってみたい!興味はあるけど、日本人の知り合いがいない。という人がかなり多く、自分が日本人だというだけでめちゃくちゃ重宝されます。

日本のアニメや漫画の偉大さを身に染みました。ありがとうございます。

ヨーロッパの友達たちにいつも「東京って大きい街だよね」と言われていたのも驚きでした。
実際に住んでいる僕としては東京を小さいと思っていたので、最初は冗談だと思っていましたが、東京は大きい街。というのが多くの人の認識でした。

もっと言うと、日本は物理的にも大きい国だということ。
日本人は割とアメリカや中国、ロシアと比べることが多いため、日本という小さい島国で育ったという感覚があると思いますが、意外とそんなことはないようです。

キッカケは、スイス人の友達と話していた時。
「初めて海外旅行に行ったのはいつ?」という質問をしたら、「小学生の時に家族で車でスペインに行ったよ」と。
「すごいなあ、僕なんて初めて海外に行ったのは19歳の時だよ。それまではずっと国内旅行しかしたことない。」と言うと、
「日本は大きいもんね」と言ってくるのです!

またまたぁ!って感じに思ってましたが、実際ヨーロッパの国と日本を比較した図を見るとなかなかデカいんです!

スイスからスペインは、新潟から鹿児島と同じくらいの距離感でしょうか。

外に出て初めて気づきました。日本をもっと、誇りに思いましょう!

⑦人種差別、まあまあある

センシティブな内容になりますが、気になる人もいると思うのであえて書きます。
まず初めに言いたいのは、直接的に僕自身が差別を受けたことはありませんでした。(気づかなかっただけかもしれませんが…)
しかし、日本での生活と比較すると、ヨーロッパは人種差別の意識はかなり強いと思います。日本で生活していたら人種差別そのものを感じること、考えること自体ほぼないと思うので、海外生活をすることで、考えさせられるキッカケにはなりました。

あくまでも日本での生活と比べるとですが、差別の意識は結構あると思います。というか、最近のご時世的に差別がタブー視されてるいるのであからさまにはしないけど、潜在的な意識が残っている気がしました。

僕自身も、路上で知らない人に嫌な感じのことを言われたことは2,3回ありましたが、そういうのは田舎でヤンキーに睨まれたくらいだと思い流すのが良い気がします。

世界広し。色んな人がいますね。

その中でも僕が一番強烈に覚えていることとして、呪術廻戦が大好きなイタリア人の男の友達が聞いてきた質問があります。

彼は呪術廻戦があまりにも好きすぎて、首元一面に巨大な「術」というタトゥーを入れている人なんですが、僕のことを日本人だと知るや否や、
「俺は日本が大好きで日本に行きたいんだけど、イタリア人の俺が日本に行ったら人種差別されるのか?!」と聞いてきました。

人種差別するという発想自体が無かったので、ただただ驚き、言葉を失いました。逆に、そんなに普段から差別のことを意識してるのかな?と少し怖くなりました。

凄く仲良かったはずの友達も酔っぱらったタイミングで、悪気もなくアジア人を嘲笑する、目じりを横に引っ張る釣り目ポーズをしたり。
気にならないっちゃ気にならないんですが、まあ気になりますよね笑

でもよくよく考えると、僕ら日本人も悪気はないけれど、同じようなことをしていることがあるかもしれません。
最近ではあまり見かけませんが、昔のテレビでは、付け鼻を付けてお笑いコントをするというノリがあったと思います。

日本人の多くの人が、鼻が高い欧米人を羨ましいと思ってる反面、
実は欧米人には、鼻が高い(大きい)ことにコンプレックスを感じる人も多いようで、それを見て差別的だと感じたり悲しい気持ちになるそうです。

ちなみに余談ですが…ヨーロッパでは女性に対して「マッチョ」という言葉を使うのは絶対にNGです。
みんなでご飯を食べていた時、仲の良いイギリス人の女の子が昔パワーリフティングをしていたという話になり、何にも考えずに僕が「Ahhh、マッチョじゃん!」と言ってしまいました。
すると周りのみんなが一斉に「おいおい、それは言っちゃだめだろ」と言われ、何やらただ事じゃない感を悟りました。
すぐその場でネットで検索すると、女性に対してマッチョという言葉を使うことは男尊女卑の思想で、女性蔑視にあたる言葉になるそうです。ちなみに男性には使ってもOKだそうです。
僕も全く悪気はなかったので、すぐに全力で謝りました。みなさんもお気を付けください。

⑧ヨーロッパ間の飛行機は片道2000円

これは小ネタなので、さらっと。でも、一番使える知識かもしれません。
ヨーロッパ旅行に行くなら必ず何ヵ国かまとめて旅行した方が良いと伝えてます。
ヨーロッパ間の移動では、ビックリするくらい安く飛行機に乗れるからです。国内線のジェットスターより安いです。
イタリア(ミラノ)→スペイン(バルセロナ)が2500円だったり、
イタリア(ベルガモ)→フィンランド(ヘルシンキ)も4500円。

スカイスキャナーというサイトで、LCCの安いチケットを探せば、
割とどこからどこでも1万円以下はあります。

どの時期でも大体この値段
ベルガモはミラノから電車で1時間、成田空港みたいな感じです。

例えば、日本⇔イタリア、日本⇔イギリスと、毎回往復10万円以上かかってしまうと考えたら、そこにイタリア→イギリスと、出来る限りヨーロッパ間の移動を組み込んで行けたら色々周れてとてもお得です。
電車で安く移動できるパターンもありますが、時間がない方は早くて安い飛行機の方がオススメです。

ただ、スーツケースを預けるとなると、1万円位に値上がりするのでその点は要注意です。

⑨国民性は関係ない、マジで人は人

イタリア語学学校で一番仲良かったのはフランス人の友達でした。
出発前、フランス人は冷たい人が多いと聞いていたので、最初は僕もビビリまくってました。
しかし、言葉が話せなかった僕を率先して友達の輪の中に入れてくれたのは彼でした。
日本を嫌っている人が多いと思った中国人、韓国人でも凄く仲良くしてくれる人も多かったし、国民性だけで人のことを判断してはいけないなと、その人次第だなと強く思いました。

僕自身、おしゃべりが大好きで、語学学校の中でも割と目立っていたタイプだったのですが、「キミは日本人なのに全然シャイじゃないよね!」と言われたりして、少し複雑な気持ちになったのを覚えています。

たしかに日本人にはシャイな人も多いけど、僕の周りには明るい楽しい人も多かったので、日本人全体が内向的だと思われてることに少し残念な気持ちにもなりました。
国民性というのはたしかにあるかもしれないけど、「人によって違う」「分母を大きくし過ぎない」ということを強く意識するようになりました。

イタリア人、フランス人、ドイツ人、スペイン人、ブラジル人、日本人の写真。

これは国民性だけではなく、日本にいても一緒だと思いました。
「肩書き」でも「出身地」でも何でも。本質的なことを見極められるようになりたいなと改めて思った話でした。

⑩挑戦して本当によかった。

海外の友達めっちゃ増えて、外国人アレルギーがなくなった。
人生経験として海外を知れたし、仕事においてもグローバルな視点を持てるようになった。
など色々ありますが、確実に言えるのは、行ってよかったなということ。

海外移住に憧れる人って多いと思います。でも憧れるだけでは決してそれは叶いません。
お金がたまったら。時間に余裕が出来たら。とどれだけ待っていても、
絶好のタイミングって実は存在しません。

仕事が忙しくなったり、子どもの進路があったり、健康に問題があったり。人生において、どんなタイミングでも必ず悩みや問題はあります。

そもそも、やってみないとそれが本当に良いかどうか分からないし。
僕がイタリアに住んで思ったのは、「やっぱ日本いいなあ、住みやすくて最高!」でした。
イタリアに行く前は、仕事も捨てて、色々不安だらけだったけど、今行かないとその後の人生に悔いが残ると思ったので、挑戦した時点で、ある意味価値はありました。そして、行ってからはマジで意外と何とかなります!

フィレンツェ最後の日。こんなに友達が出来ると思わなかった。

今回ビザが下りなかったり、言語習得など、簡単に何とかならなかったこともありますが、一回行ったからこそ、自分に何が足りないかが分かったし、
海外に行ったからこそ出会えた、素敵なご縁もありました。

東京に帰ってから、仕事ももう一度やり直しになりましたが、
ここからもう一度成りあがります!!

まつばさ
https://twitter.com/matsupono




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