HOKUBU記念絵画館
画家が抱える問題意識や、思想的な議論、そして極めて人間的な交流が、無作法なまでにゆったりとした語りの方法で展開します。豊平川の程近くにたたずむ小さな美術館。HOKUBU記念絵画館が、あなたを幸せにする写真小説「DO TO」をかしこんでお届けします。
狸小路エリが平野遼の作品に出合い、最初は難解な抽象画に抵抗しながらも次第に影響を受け論文に取り組むことになる過程を描きます。それは物語の悲劇が彼女自身の過ちから起こったものばかりでなく、社会の中でのさまざまな理由から生まれたものだということを明らかにするものです。
こちらは、二、三日前には雪がチラついたりもしましたが、今日は雨でまだそれ程寒さも感じません。そちらの方はどうですか、元気でやっていますか。ところで、マンマから聞…
エリちゃん。先日、お電話で話しておられた「突然ですが、ほかに好きな人が出来ました」というお話ですが、僕としては何とか思いとどまってほしいというのが本心です。しか…
エリちゃん。先ほどのお電話で、きびしく言われた時には、正直君の言っていることの矛盾している点への批判が、まず先にのぼってしまったのですが、後になってよく考えてみ…
エリちゃん。不眠症で病院へ行くと電話で聞いたけど大丈夫ですか。僕の方は、先日の君との電話で、少し依存心が強くなりすぎていたことや、その割にいろいろしてもらった事…
エリちゃん。いつも僕のことを気遣ってくれてありがとう。また改まって言うのも変なのだが本当に僕を選んでくれてありがとう。僕は、それまでのハッタリで乗り越えてきた自…
「ともあれ、才能は努力に優先するね、少なくとも画家の世界においては。ピカソがいい例だよ。あと、クレーもそうかと思う。ミロはどうかな、彼はその作品が時代にぴったり…