写真小説 SUNINESS

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SUNNINESS (1)   「だから平野遼を評論する」

はじめて狸小路エリと口をきいたのは、新学期がはじまって何日かたった頃だと思う。いや、夏休…

SUNNINESS(2) 「だから平野遼を評論する」

そう、それは夏の暑さが強烈に残る季節で、その馬鹿げた暑さに抗するには、イーゼルに向かうほ…

SUNNINESS(3) 「だから平野遼を評論する」

さて、鉛筆を削るだけの散漫な待機時間に終わりが近づくと、私は茨の道を進む覚悟でその時を迎…

SUNNINESS(4) 「だから平野遼を評論する」

医療をともなう彼の救援行為はともかくとして、私が予備校時代に宗教にかぶれたのは、この、人…

SUNNINESS(5) 「だから平野遼を評論する」

アトリエに戻ったが、私以外の人はいなかった。長い夏休みが終わり、午後のうちでも誰かと共に…

SUNNINESS(6) 「だから平野遼を評論する」

私は自分にいくぶんかアカデミックな趣味があることを自覚している。つまり癖のない絵を描く人…

SUNNINESS (7) 「だから平野遼を評論する」

振り向くと、その人はこちらを見て立っていた。それは上着とズボンがつながった黄色い作業着を…

SUNNINESS (8) 「だから平野遼を評論する」

すると「あなたの評論は…」と彼女が私の背中に声をかけてきた。私は足を止めた。そのとき私と…

SUNNINESS (9) 「だから平野遼を評論する」

九月の半ばから学校は始まった。学科も本格的な授業に突入した。自分で自分に刺激をあたえる日…

SUNNINESS (10) 「だから平野遼を評論する」

食事が終わると私はエリにコーヒーをごちそうした。マメの苦みが出ないように短時間で抽出した…