ほっかいどう暮らし184 富良野市 自家製ソーセージ付カレー
先日仕事から家に帰ると、妻が楽しそうに電話をしてました。相手は本州に住んでいる長女のようです。
少し長めの電話の後、夕飯を食べながら話の内容を教えてくれたのですが
「今年のお盆は友達を1人連れて帰るので、家に2泊させて欲しい。友達は道内のドライブをとても楽しみにしてるので、車を使わせてくれるとありがたい。ちなみにその友達は初めての北海道なのだが、どこに連れて行ったらいい?」
とのことらしい。
長女の久しぶりの帰省も楽しみですが、一緒に来る友達にもぜひ北海道を満喫してほしいものです。
さてその週末の夜、ご近所の飲み友達のコーイチさん(50代初め)とゆういちさん(40代後半)と僕、それとうちの妻の4人でお酒を飲んでいた時のこと。
「初めての北海道旅行、日帰りでドライブするならどこがいい?」
という話になり、僕が
「オススメは函館だけど、移動に時間がかかり過ぎるよね。日帰りだと厳しいかなぁ」
するとおじさん達
「やっぱり日帰りで行くなら
いいですねぇ。それでは「もっと具体的なスポットを」と質問したら
ゆういちさん 「小樽運河...時計台...」
コーイチさん 「まぁ、ラベンダーとか..青い池とか...」
あらためて「地元の観光スポット」と言われると、なかなか出てこないものです。そこでおじさん達
「それじゃあ明日
「娘のためならお安いご用」と言いたいところですが、やけにノリノリのおじさん達...不安しか感じられないのですが...。
その後の協議により、明日は富良野・美瑛方面へ下見に行くことになりました。富良野の大人気観光スポット『ファーム富田』の営業は8時半からなので、それくらいの時間に着くように出発することにしてその日は解散しました。
翌朝、珍しく時間通りに出発。
ところが、いつもは空いている富良野へ向かう国道・道道は意外にも車が多い。みんなシーズン真っ盛りのラベンダーを見に行くようです。
結局予定より30分遅れの9時過ぎにファーム富田に到着。そこで待っていたのは
駐車場に入る為の、長い長い車の列。
仕方がないので30分ほど並び、第二駐車場に車を駐めました。そして3人でラベンダー畑に向かうと
すっご〜〜〜いっ!!
辺り一面紫の絨毯を敷き詰めたかのよう。そして爽やかなラベンダーの香りっ!
興奮気味に「すごいねぇ!」とおじさん達に話しかけたら、『初めて北海道に来てラベンダー畑を見た観光客』になりきっているようで
ん〜...そういうのいらない...。
この日は夏日が予想される暑い日で、午前中から気温がどんどん上がってきました。園内を歩いて回るとけっこう汗ばんでくるほどです。
そこで「暑い、暑いっ」とおじさん達、売店に寄って
ラベンダーソフトを買っていたのですが、オヤジ2人がラベンダーを背にベンチでソフトクリームを食べている姿は
どうにも絵にならない...。
その後車に戻り、僕が
「富良野には、ファーム富田の他にも『彩香の里』や『日の出公園』などラベンダーの観光スポットがあるから、そちらにも行ってみよう」
と提案したら
ゆういちさん 「もう、ラベンダーはいいな」
僕 「はっ?」
コーイチさん 「せっかくだからお土産を見に行こうぜっ」
と言う。
「まぁ確かに、お土産を選ぶのも観光の楽しみには違いない」と思い、向かいましたのは
フラノマルシェ さん
富良野のお土産や特産品などが購入でき、美味しいものもたくさん売られている楽しいお店です。
さっそく中に入ろうとしたら
ゆういちさん 「違うな」
僕 「えっ?」
ゆういちさん 「富良野のお土産と言ったら、ワインだろぅ」
コーイチさん 「『ふらのワイン』は有名だからね」
と言うので、僕が
「それは自分達が飲みたいだけでしょ!」
と言い返したら、おじさん達
「何を言うんだい?俺達はそんな
大きい人間だと思ったことも、一度もありませんから
それでもおじさん達が「どうしても連れて行け」と言うので、向かいましたのは
ふらのワイン工場 さん
工場に入ると、さっそくおじさん達
「あーでもない」「こーでもない」と言いながら無料試飲と有料試飲を楽しんだ後
直売所で気に入ったワインを購入していました。
それから「ワインと言ったら、チーズだろぅ」と言うので
富良野チーズ工房 さんへ。
こちらでも、それぞれ試食した後チーズを買っていました。
さて、そんな事をしているうちに11時を過ぎたので、お昼ご飯を食べに行くことになりました。
向かいましたのは、以前から僕がどうしても行ってみたかったカレーのお店
唯我独尊 さん
富良野のガイドブックや情報サイトには、必ずと言っていいくらい載っている人気のお店です。
さすがに有名店だけあって、お昼前の時間にもかかわらず
かなりの行列っ!!
それでも食べたい一心で暑い中、外で待つこと1時間...
やっと入店できました。
二階のテーブル席に案内され
僕は「自家製ソーセージ付カレー」を、おじさん達は「オム+ソーセージカレー」を注文。
事前に調べておいたところではこちらのお店、ライスが残っている間はルーのお代わりが何回でもできるらしいのですが
カウンターにお皿を持っていって「ルールルルー」と言うルールル...ルールなのだとか。
先に注文したアイスコーヒーを飲みながら、しばらく午後からの予定を話し合っているところへ、やってまいりました
自家製ソーセージ付カレー
サラリとしたカレールーは、割とスパイシーで大人向けの味。でもコク深く独特のスパイスの香りが感じられて...うっ、うまいっ!
ご飯も地元富良野産とのこと。こだわりを感じます。
一からお店で手作りのソーセージ。肉の旨みと燻製の香りが広がります
ご飯を半分残して、おじさん達に「ルーのおかわりをしに行こう」と誘ったら
へぇ、おじさん達でも恥ずかしいと思う事があるんだぁ。
...なんて言ったら返り討ちに遭いそうなので、「じゃあ一人で行ってくる」と席を立とうとしたら
「待ってくれ」
「やっぱり行くわ」
と言うので、3人でお皿を持って1階へ降りました。そしてカウンター前でオヤジ3人並び
「北の国から」というよりは、「徹子の部屋」のオープニングの様になってしまいましたが...
ルーを注いでいただきました。
スパイシーなカレーに、コーンの甘さが引き立ちます
ごちそうさまでした。行列に並んでも食べる価値のあるカレーでした。
その後は、美瑛町の有名観光スポット『青い池』に向かいました。
やはり観光シーズン真っ只中、『青い池』の駐車場に入るまでにも長い長い車列ができていましたが
何度見ても、この神秘的な青には心が動かされます。
いろいろなところで行列に並んだり、渋滞に遭ったりした為、予定していた『パッチワークの路』や『セブンスターの木』などの観光は今回は諦めて帰路に着きました。
家に帰り着いたのは午後6時過ぎ、さっそく「今日の報告会だ〜っ!」と理由をつけてお酒を飲みました。
「おじさん達にイラっとさせられることも多々あったけど、面白い1日だったな〜」と思い、僕が
「今度は札幌に下見に行ってみない?」
と提案したところ
ゆういちさん 「いいねっ。やっぱり札幌と言えばススキノだろうねっ」
コーイチさん 「いやいや、サッポロビール園もいいぜ〜っ」
と言ってくるので
僕 「ドライブだからっ!そもそも女の子2人でススキノとかビール園には行かないでしょう」
と反論。すると横で聞いていたうちの妻が
「あ〜、連れてくる友達って
えっ?えええっっ???
そうなのか~~~っ?!
おしまい
「君にお父さんと呼ばれる筋合いはないっ!」ってやつ?
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