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考えごと。

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考えごと集です。テーマはバラバラ
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#サピエンス全史

考えごと日記その10 「サピエンス全史 (下)を読んで、消費主義を考える」

考えごと日記その10 「サピエンス全史 (下)を読んで、消費主義を考える」

いや〜おもしろい。サピエンス全史。下巻に入ってなおおもしろさに拍車がかかるのぉ〜。

いま読んでるところを簡単に言っちゃうと、むかしの金持ちは派手に散財して贅沢をたしなんだ。いっぽう貧乏人はおカネをムダづかいせず質素にくらした。

ところが今日ではこれが逆転したという。現代の金持ちは細心の注意をはらいながら資産や投資を管理する。いっぽう現代の貧乏人は必要のない車や家や家電などを買って借金におちいる

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考えごと日記その8 「サピエンス全史から、資本主義の暴走を考える」

考えごと日記その8 「サピエンス全史から、資本主義の暴走を考える」

「サピエンス全史」の下巻がヤバい。一節一節がとにかくヤバくて、なかなか読み進められないのだ。いままで知らなかったことを知れたかと思うと、そこからさらに疑問が増幅していくので、いちいちあれこれと調べながら読んでいる。

本書によると、資本主義の強欲ぶりに歯止めがかかったのは共産主義の存在が大きかったという。いや〜、その発想はボクにはなかったな〜。これまでのボクの考えとしては、ソ連や中国の共産主義化は

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考えごと日記その7 「サピエンス全史からアヘン戦争を考える」

考えごと日記その7 「サピエンス全史からアヘン戦争を考える」

いま読み中の「サピエンス全史 下」に、1840〜42年におきたアヘン戦争が軽く触れられている。本書にはアヘン戦争を、資本の名のもとに「政府が大資本の言いなりになった悪名高い例」としてのべられている。つまりイギリス東インド会社と、イギリスの実業家が、戦争を利用してアヘン(麻薬)を中国に輸出し、大儲けしたというはなしだ。

1800年代にはいると、イギリスは中国に大量のアヘンを輸出するようになった。そ

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「サピエンス全史 下」 スペインによるアステカ帝国の植民地化と日本の幕末明治維新を考える

「サピエンス全史 下」 スペインによるアステカ帝国の植民地化と日本の幕末明治維新を考える

15世紀にメキシコ一帯を支配していたアステカ帝国。本書にはそのアステカ帝国をスペインが滅ぼし、植民地にした工程が記されている。これが非常に興味ぶかい。

なぜかというと、その流れが日本の幕末にそっくりだからだ。とはいえ流れはそっくりであっても、その異国人の来訪にたいしてのアステカ人の行動と、日本人の行動に違いがみられる。その違いについて考えてみたい。

そのまえに、まず幕末における欧米の日本植民地

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「サピエンス全史 下」 第15章 科学と帝国の融合を読んで考える

「サピエンス全史 下」 第15章 科学と帝国の融合を読んで考える

いま読み中の「サピエンス全史 下」に、非常に興味ぶかいことが書かれている。いまや地球上のほとんどの人びとが、政治や医学、経済、金融、言語、音楽、服装などのあらゆる思考や嗜好の多くをヨーロッパに倣っている。

なぜヨーロッパなのか。それは帝国主義の時代に、ヨーロッパが世界経済を掌握したからに他ならない。ではなぜヨーロッパはそれを成しえたのか。なぜ地中海東のオスマン帝国、ペルシアのサファヴィー朝、イン

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「サピエンス全史 上」を読んで、男女の格差を考える

「サピエンス全史 上」を読んで、男女の格差を考える

「男女間の格差」

女性の社会進出が叫ばれるようになって久しいが、しかしこの日本ではまだまだ男性優位な部分があるのは否めない。人類の歴史をたどってみると、農業革命以降、世界のほとんどが、男性を高く評価する社会を形成した。たしかにクレオパトラ、エリザベス1世、卑弥呼など、女性が指揮者として頂点に立つ例もあるが、しかしそれはわずかな例にすぎない。

なぜだろう。男性は本当にそれほど優れているのだろうか

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