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《毒親対策まとめ》毒親に住所を特定されないために私がしたこと。


毒親と言っても色々なタイプがあります。
物理的距離さえ取れば割と何とかなるタイプと、物理的距離じゃ何ともならないタイプにまず大分されるかなと思っています。

私は去年に親から夜逃げして一人暮らしをしています。
アルコール依存&モラハラ父親に住所を知られないために、私が『住民基本台帳事務における支援措置(閲覧制限)』を申請して一年が経とうとしています。
(ちなみに母と妹は私なんかよりずっと重い精神疾患にかかり10何年も前に離縁しています。母から私への暴力もすごかったですが、いまでは彼女たちの安否もわからず、私に残っているのはフラッシュバックだけです😅やれやれ)
そろそろ延長申請に行かなくてはなりません。
引っ越しをするのは何とかなるけど、問題は住民票なんですよね。

※私のぶっ飛びお引越し体験談はこちら。
こんなヤツでもなんとか生きとるぞ〜(笑)。↓↓↓


◎親に新しい住所を知られないために

住民基本台帳事務における支援措置(閲覧制限)とは自分以外の誰かが市役所で住民票を閲覧しようとしてもできないようにするものです。
本来、(元)夫からのDV、(元)嫁からのDV、彼氏(彼女)からのDVなど『血の繋がらない者からの暴力』に対して使う措置です。

例えば、ほっこり~ぬがA市からB市に引っ越した場合、ほっこり~ぬはA市からB市の市民になりますので住民票を移さなくてはいけません。
ところが住民票を移すと、ほっこり~ぬの親がA市の市役所で『娘の謄本をとりたい』と言えば娘であるほっこり~ぬのB市での新しい住所が記載された謄本を手に入れることができちゃいます。

これはマズイ。

それを防ぐのが住民基本台帳事務における支援措置(閲覧制限)なのです。
いまでは私以外の人間が私の住所を市役所で知ることはできません。
ちょっとした手続きでも『私本人』が市役所に出向く必要があります。
そこが、安心!
…が、基本的に成人済みの子を毒親から守るための措置ではないため手こずります!


この制度を使わずに、住民票を移さないまま暮らしているひともいます。
しかし、同じ市内ならともかく違う市に移った場合『納税先』が元の市のままになります(これを『リアルふるさと納税』と言います〜笑)。

あと選挙に行けなくなります。

自分が車を持っている場合は、車の登録地が移しきれず警察に『車庫飛ばしになっとるぞ!』と叱られます。
わたくしほっこり~ぬはA市に登録してある車をB市の賃貸マンションの駐車場に置いて生活していたため、叱られちゃいました。

私のように障害がある場合は特に困ります。
障害のある人を対象とした福祉サービスは市ごとで行われていることが多く、障害者の就労支援施設や生活訓練施設などが利用できなくなるケースも出てきます。
そもそも、親と同一世帯のままになってしまうため自分一人で暮らしているのに、法的な面で一人暮らしの人用サポートが受けられなくなることがあります。
世帯収入で考えられてしまうと親の稼ぎまで計算に入れられてしまいますから。

その点で、『分籍』をする方もみえます。
分籍をした場合、自分が世帯主となります。
このあたりは市役所の窓口でお訊きになったほうが正確です。


◎助かりたいなら大量に相談しよう!

私が毒親から逃げ切るために相談した機関は5つ。
①社会福祉協議会
②女性相談センター
③昔からお世話になってるメンタルクリニック
④市役所(A市もB市も)
⑤警察(A市もB市も)

法テラスにも電話はしましたが、アルコール依存症の方の自助会を紹介されただけで、役には立ちませんでした。

(まだ閲覧制限が使えなかったけれど、もがいていた頃のお話)


◎住民基本台帳事務における支援措置(閲覧制限)が適応されるには…

子供(未成年)の頃に親からの虐待で児相に保護された経験があること。
もしくは親の虐待についての相談がされていること。
大切なのは『虐待やDVやネグレクトなどでダメージを受けた記録』が児相に残っていること。
これが重要です。

成人後なら、児相ではなく警察になります。

とにかく、データ(記録)を残すこと。
「公的な第三者」の記録に残すこと。
これが大切。

住民基本台帳事務における支援措置(閲覧制限)の手続きは市役所で行います。
しかし手続きの際に「この人を守ってやってください」という旨の❝意見書❞が必要です。
この❝意見書❞を書けるのが「公的な第三者」なんです。


私は毒親から逃げ出したあと、職場で父親に出待ちをされ、車で後をつけられました。
私の新しい住所を突き止めるために、変装した父親につけまわされました。
過呼吸手前の状態になりながら、私はハンドルを切りまくり、涙と鼻水まみれで交番に車ごと入り込みました。
父親の車は1台よその車を挟んでついてきていたので、私が交番に入ったのは分かっているはずです。

この交番はA市でした。
そこでお巡りさんにB市の警察にも相談に行くようにすすめられました。


ただ、このお巡りさんが言うのは

『ごめんなぁ。
親が娘をつけまわすのは罪に問えないから、親父さんに警察も口頭注意すらできないんだ。
ほっこり~ぬさんが希望するなら俺たちが
「娘さんが怖がっとるから、つけまわしはやめてあげてくれませんか?」ってお願いする形はとれるんだけど…。
話きいとると、そんなことしたら逆上するタイプの親父さんだよね?』
って。
…うん、その通りなの😭

って私は余計に泣きました。

娘をつけ回すのは罪に問われないんです。
この国では!


当日にB市のお巡りさんにお家に来てもらって、家庭事情を話しました。
あまりの恐怖で私はマンションの外から聞こえる男性の声が父親の声だと思い、お巡りさんを呼んだのです。
胃腸が痙攣して下痢が止まらず、家から出られなかったので来てもらったのもありますが…。
(警察署まで出掛けていける状態ではありませんでした💧)
翌日、B市の警察にも改めて相談に行きました。
そして、車庫飛ばし状態であることは叱られました。
(おそらく)署長さんが出てきて、
「市役所に出す❝意見書❞書いたるから市役所で用紙をもらってきな。
話きいとるとA市の女性相談センターにも相談に行っとるし、A市の警察にも相談しとるしみたいだで。いまどっちも電話して確認取れたで。
いまどき、けっこうおるぞ?
親と折り合い悪くてどうにもならんくなっとる子ぉ。
俺たちだってけっこう意見書書いたもんなぁ?今月何枚書いた?(隣にみえるお巡りさんに訊いてる)」

もちろん、車庫飛ばしでなくなるように車の登録地を正しくすることを約束して、私は意見書を書いてもらいました。

いま、私はB市の市民で、B市に納税して、選挙にも行っています。

※住民基本台帳事務における支援措置(閲覧制限)が適応された当時の記事はこちら
↓↓↓


もちろん、探偵を雇う毒親もいますし、市役所で突き止められないならと、私のパターンのようにつけまわす毒親もいます。

100%安全なんてこの世にはありません。

だけど、諦めないで!!

日本には実の親との『法的な絶縁』が存在しません。
親が何かしでかせばやっぱり火の粉が降ってきます。
婚姻関係のように『法的に縁を切る』『法的に他人になる』それが出来ないのが日本です。


物理的に距離をとっても、『いつ(親が)来るかわからない』恐怖は心身に異常を来たします。

ならば住所を知られないようにしようと私は闘いました。

◎個人的な反省点

ひとつ、反省というか『この手もあったかな』と感じているのは、❝メールだけできる状態にしておく❞という選択です。
ストーカーの対処法と被るのですが、ストーカー(毒親)は「執着対象物(子)」がプツッと居なくなると余計に躍起になります。
なので、下手に刺激せず、
「元気にしてますよ〜
仕事頑張ってますよ〜
何かあったらこちらのアドレスに連絡くださいね〜
お仕事忙しいです〜
忙しいのは頼りにされている証です〜
忙しいです〜」
と程よくかわせるうっすい繋がりは残しておくといいそうです。
ストーカー対策の勉強をしたときに、なるほどなぁと思いました。
ラインより気が楽ですし、手紙だと住所バレますし、メールなら読みたくなければ読まなくていいですから。
数ヶ月に一度だけ目を通して、
「ごめんなさいね、最近業務が増えて忙しいんです。
頑張ってますからね〜」
と下手な刺激をせずに接触を減らすという手もあったかなと感じています。
毒親を逆上させるのと、ストーカーを逆上させるのはほぼ同じことですからね。
この辺のさじ加減も相談センターや警察などで教えてもらえると思います。
何だかんだ、彼らは専門家でありデータを持ってますから。


私はこの世には子を人間だと思えない親も存在すると知っています。
毒親サバイバー、虐待サバイバーとして私は自分の身を救った自分の行動を伝えます。
同じような苦しみを背負っているひとがいたら伝えたいから。


◎最後に


毒親にならざるを得なかった毒親なんていませんよ。

毒親は『我が子の人生は我が子のものだ』と認めることを選ばなかっただけ。
多くの親が選択するように『我が子の人生は我が子のものだ』と認める選択肢もあったのだから。

親に苦しめられた『子』に責任はない。

あなたが親を苦しめたんじゃないよね?
あなたの親が『あなたを苦しめる選択をした』だけ。
そして、あなたの親は『最終的に自分が苦しむ選択をした』ことに気付いていないだけ。





お願いだから、もう自分を殺さないで。




読んでくださって、ありがとうございます♡

※市役所などへ相談に行くのは手間や時間は掛かりますが無駄にはなりません。
案外、隣の椅子に座っている人が『あの人から逃げないと!』と似たような相談をしていたりします😊
決してひとりなんかじゃないですよ👍


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