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部屋の中でゴルフスィングはやめましょう。でも・・・

  冬。
 めちゃ、寒い。
 練習場で、打ちたい。
 でも、吹きっさらしじゃ、体が動かない。
 これじゃ、真冬の吹きっさらしのスィングが、身に付くだけ。
 ストーブつけて、部屋を見まわしていると、誘惑が、むくむくと湧き上がってくる。振りてえなあ。少しだけ。
「俺、誘惑に弱いんだよね」
 家族が誰もいないのを見計らって、必殺ドライバーを抜き出す。
 構えてゆっくり動かしす。
 だめだ。
 テレビやタンスにぶつかる。天井には蛍光灯。床には洗濯物。
 危ないな。シャフトが長すぎるよ。振ったら、あっちこっちに、ぶつけちまう。
 家族の大ヒンシュクは間違いなし。
 これは自信を持って言える。
 普段冴えない我が頭脳、困難にぶつかると、突然フル回転。
 次々とアイデアが湧いてくるのなんの。悪知恵だけは、老化せず。

アイデア① ドライバーを短く持つ

 これは、ありふれた方法。
 グリップでなく、シャフトの辺りを持てば、かなり短くなる。でも、グリップが腹に当たる。出っ腹に。
 グリップエンドが、出腹を「痩せろ痩せろ」と突っつく。これは別のテーマだよ。
 どうも、物足りない。
 でも、教訓はある練習だ。
〇 私みたいにドライバーの苦手な方は、いつも部屋の隅にドライバーを置いて、こうして家族のいないときに、日々、手になじませてみよう。
 体の一部になっていくかも。
〇 打ちっぱなしの練習場では、どうしてもショートアイアンから練習してしまいます。『基本から』という意識のあらわれ。実は練習場のドライバーの練習量が、クラブの中で一番少なくなってしまうわけです。ドライバーが苦手の一つの大きな原因ですね。
 部屋の中で、毎日ドライバーに触れるだけでも、違うのでは。
〇 この短く握ったままで、スローモーションで、さらに途中止めながら、ゆっくりと、1分くらいかけて振ってみましょう。
 ポイントポイントで、ヘッドとグリップの位置を確認。
 基本の動きのチェックができますよ。
〇 ここで超重要な事。
 本物ドライバーを剣道の正眼の構えてみてください。水平にするわけです。上を向いているドライバーのヘッドを左右に回して、『重心位置』を確認してください。丸いヘッドの中に重心があり、シャフトの線上で、五分五分のバランスをとれる位置があります。
 このシャフト軸線上の重心こそ、スィングの要なんですね。 

アイデア② マッサージの棒

 よく通販で売ってますな。
 腰や肩のコリをほぐす。30~40センチの棒。
 棒であれば、なんでもいいじゃないか。ゴルフクラブのグリップと同じ太さなら、フォームチェックくらいにはなるかもね。
 でも、インパクトで、フェースがスクエアになったかは、わからない。
 なにしろ、グリップだけの練習機ですから。
〇 これはクラブでなく、実は『ボディーターン』のチェック。
 できれば、鏡台の前などで、体の動きを確認しましょう。窓に映る自分の姿をチェックするのもいいでしょう。
 外から覗かれていたりして。近所の人が「あら、下手ね」なんちゃって。
〇 練習場では、ついクラブやボールに関心がとらわれて、ボディーのバランスが崩れているもの。
 姿勢と体の動きそのものの点検をしましょう。
 しっかりしたねじりと、体重移動、回転軸の安定。スィングの土台ができるでしょう。

アイデア③ アイアン練習具

 そこで、物置から、昔買った練習具を引っぱりだしました。
 これは、アイアン。しかも、室内練習用。短いけど、スチールシャフトで重さはしっかりとある。
 ちよっと、画像が暗くなっちゃった。我慢してね。

フラッシュだけが光ってる

 これなら、全部本格的。
 アイアンの本物と違うのは、長さだけ。
 振れば振るほど、足元の絨毯が傷むのを忘れるほどに、振りごたえあり。
 風きり音も、ちゃんとする。
〇 大切なことは、できるだけ『常時、目線不動』
 フィニッシュで右肩に押され、始めて顔を上げるくらいでちょうどよい。
〇 テークバック、インパクト、フォーロースルー。
 何度も『理想の動き』を確認しましょう。
〇 要注意はシャフトが短いので、ついアドレスの目線が、本物のクラブより手前になること。人により、猫背の原因になるかもしれません。
 本物のボールの位置を常に意識しましょう。
〇 スクエアにインパクトできることを、確認し続けましょう。

アイデア④ ドライバ―練習機

 短いアイアンでスィング練習をしていると、こんどは短いドライバーはないかと、強い強い誘惑を感じますね。
 どうしよう。そんなの売っているのかなあ・・・・・。
 見つけましたよ。御覧ください。
 撮影がへたですいません。部屋が暗いもので。

短いけれど、一人前。

 ヘッドの顔は、笑顔です。

460CCはないですね。

 このドライバーの正体は、中古の『ジュニアドライバー』です。
 しっかりヘッドに傷がついています。
 中古ショップをぶらついて、隅に束になっているのを見つけたんです。中古のジュニアドライバー。1000円以下。お安いです。
 アイアン練習機より、シャフトが15センチほど長いですが、部屋の中で振るのには、なんとかなる長さとヘッドの大きさです。
 子供用とはいえ、本当に使ってきたドライバー。
 百戦錬磨、ひょっとしたら使っていた子供は、プロゴルファーになっていたりして。
 そんな夢を持ちつつ、家に持って帰りました。
 部屋の中で、慎重に安全確認。
 スィングはできましたね。私の家でですが。当然、本来の自分のドライバーとでは、バランスは違うにしても、本物ドライバーの振り心地はします。
〇 これもアイアンと同じくスローモーションで、ポイントごとにクラブを止めては、フォームの確認をしましょう。
〇 姿勢、テークバックをまっすぐ、トップからの切り返しの繰り返し。舌を噛みそう。インパクトの目線と体重位置、フォローの理想的な形。プロの真似。ほれぼれする美しいフィニッシュ。自己陶酔。時を忘れ自分の力量を無視した幸せな時間。頭の中で300ヤードの弾道。
 だんだんうっとりして芸術家気分になったりして。
〇 このクラブでも、水平に構えて、『重心位置』を確認してみましょう。シャフト軸線上でヘッドの重心を捉えたら、下におろします。短いですから、ヘッドは床に着けず、ぶら下げた位置ですが、本物でもこれはいい方法ですね。

最後に、くれぐれもご注意を

 色々な室内練習法を書きましたが、とにかく危険がないように、安全確認をよろしくお願いします。
 特に幼いお子さんがいる方は、やめましょう。危ないですからね。親の見ていないところで、マネする場合もありますから。私みたいに。
 これは大人だけの世界。
 本来は安全な屋外スポーツであるべきものです。
 冬の秘密練習ということで。
 では春を待ちましょう。ご一緒に。

 
 


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