マガジンのカバー画像

空辞苑

16
運営しているクリエイター

記事一覧

ぼくの5月を返せ

東京において、5月の最高気温の平均値の平年は23.6℃。
23度と言えば、最も快適に過ごせる気温だと、私は思います。
一番気持ちいい季節、すがすがしい・・・
いや、敢えてここは、”さわやかな季節”だと言いたい。
「さわやか」は秋の季語なので、特に俳句を嗜む方々からは、
5月に使うのは違和感がある、と声が上がりますが、
さわやかとしか言いようがないくらい、爽快な季節です。
新緑を吹き抜けてくる風は青

もっとみる

雷を伴った雪

2024年1月13日土曜日、関東では昼過ぎから雷雨となり、
雷がある程度落ち着くと、今度は雪が降ってきました。

水戸、銚子、東京、横浜で初雪を観測しました。

私は、テレビで全国大学ラグビー選手権の決勝戦、明治対帝京の試合中継を
見ていました。
前半途中に、落雷のため55分間の中断がありました。
この日、東京では、
「雷鳴の強度1で電光を伴う」が観測されました。
雷鳴の強度は、0,1,2のうちの

もっとみる

12月の寒波・大雪

2020年12月14日から21日にかけて冬型の気圧配置が強まり、
日本海側を中心に大雪、ドカ雪となった。

新潟県~群馬県の関越自動車道で大規模な立往生が発生。
12月16日の夕方、塩沢、石打サービスエリア付近で大型車が動けなくなり、
最長52時間の立往生が発生。
上りは塩沢石打から小出IC間で1750台、
下りは湯沢~月夜野間で350台が立往生。
解消したのは18日22時すぎだった。

☆3時間

もっとみる

東京における12月の降雪・積雪

東京では11月に雪が降ったことがある。
12月の雪は珍しくない。
1953年以降では、
 2004年12月31日の3センチ
 2002年12月9日の3センチ
 1987年12月13日の3センチ などがある。

12月の大雪は、
 1913年12月16日の18センチ、
 1912年12月29日の14センチ
 1920年12月7日の12センチ
 1905年12月30日の11センチ
 1934年12月2

もっとみる

大雨災害からの避難、判断の目安

大雨の際、避難する場合は、自治体が発表する避難情報に従って速やかに行動してほしい。でも、自治体からの避難情報が適切に届かない場合もある。自分自身でも、この情報が出たら避難する と決めておくと、いざというときに行動を起こしやすいのではないか。避難行動の目安となる情報を以下にまとめた。

■早期注意情報(警報級の可能性)が発表
  → 警戒レベル1相当 
     災害への心構えを高める

■大雨注意

もっとみる

記録的短時間大雨情報の基準

・数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨(1時間雨量)が発生したとき。
  アメダスや自治体の雨量計で実際に観測されるか、
  気象レーダーと雨量計からの解析されたとき

・その地域に、災害発生につながるような、稀にしか観測しない雨量だということを知らせるために発表される。

・以下の雨量基準を満たしていることに加えて、
2021年からは、大雨警報発表中に危険度分布の「非常に危険」(うす紫

もっとみる

関東甲信の梅雨入りは?

今年は九州から東海までは早い梅雨入りとなった。
九州南部は5月11日、九州北部、中国、四国は5月15日、
近畿、東海は5月16日。平年より20日前後早い。

関東甲信は梅雨入りの発表がまだない。
東京の天気を振り返ってみた。

近畿や東海が梅雨入りした5月16日、東京も昼前から雨となった。
17日から22日までほとんど晴れず、雨の日が続いた。
このときにもう梅雨では?と感じた人も多いだろう。
23

もっとみる

北海道の猛吹雪・暴風雪

◆2004年1月13日~16日 ”北見豪雪”
北見市で171センチの積雪(2004年1月16日)を観測。
これは、北見市の統計開始以来の1位の記録になっている。
このとき、最大風速は北見市で11m/sと大したことはなかった。
除雪作業が遅れ、数日にわたり外に出られない、コンビニエンスストアの食品棚が数日間空になるなど、生活に大きな影響・混乱。

◆2008年2月23日~24日 ”長沼吹雪”
札幌や

もっとみる

ふぶき、猛ふぶき、暴風雪のちがい

ふぶき
「やや強い風」程度以上の風が雪を伴って吹く状態。降雪がある場合と、
降雪はないが積もった雪が風に舞いあげられる場合(地ふぶき)とがある。

猛ふぶき
「強い風」以上の風を伴うふぶき

暴風雪
暴風に雪を伴うもの

以上、気象庁ホームページ、天気予報等で用いる用語 より。
ふぶきと猛ふぶきの違いは、風の強さ。
風速10メートル以上15メートル未満の「やや強い風」なら「ふぶき」、
風速15メー

もっとみる

熱中症対策のかきくけこ

か、風通しよく  き、休憩を取る  く、クーラーを使う  け、健康管理は日頃から  こ、こまめに水分補給

私が考えました。屋外では風通しよく、休憩を多くとり、室内ではクーラーを使うようにすること。そして、健康管理は日頃から整えておくことが大切。こまめに水分補給をするのを忘れずに。

 熱中症になりやすいのは「よ・ふ・か・し」というのもある。よ、よく眠っていない、夜更かし  ふ、二日酔い  か、風

もっとみる

気温40度以上

近年最高気温40度以上が増えている。2020年8月15日までで、40度以上は延べ53回観測されている。そのうちおよそ半分の27回は2018年、2019年、2020年で観測。43回は2007年以降だ。

2008年3月26日以降は、アメダス地点で1分毎の観測に順次変更され、観測間隔が細かくなったことで高温は出やすくなっていることは考慮したい。それにしても、40度以上になることが増えているのは間違いな

もっとみる

真夏日

最高気温が30度以上になる日のこと。近年は、真夏には35度以上の猛暑日を解説で使うことが多い。真夏に真夏日ではもはや当たり前すぎてインパクトが弱い。31、32度くらいではしのぎやすいと思ってしまうほど。5月や10月に真夏日になることも増えてきた。最高気温35度以上の猛暑日のほか、最高気温25度以上の夏日、最低気温25度以上の熱帯夜が定義としてある。

幻の最低気温30度以上

2020年8月11日、朝の最低気温は大阪30.0度、富山30.3度。10日夜から11日朝にかけて30度を下回らなかった。夜の間25度を下回らないと「熱帯夜」と言う。30度を下回らない夜を表す言葉はない。"超熱帯夜"とでも言おうか。

大阪も富山も、11日の夜には30度を下回り、この日の最低気温は、大阪27.3度、富山26.3度。統計として残るのはこちらの日最低気温だ。朝までの最低気温は、記録には残

もっとみる

猛暑日

「猛暑日」は最高気温35度以上の日のこと。気象庁は、2007年4月1日から「猛暑日」という言葉を”予報用語”として加えた。だからと言って、2006年以前の夏に35度以上となった日を猛暑日と呼ばない・・・なんてことは考える必要はない。

ちなみに東京都心では、1875年に気象観測が開始。1875年、1876年、1878年など。35度以上の猛暑日の日はあった。ただ、1925年頃までは10年間で2~3日

もっとみる