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ひとりエッセイ

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#コラム

Alexa(アレクサ)は怒ってくれる

Alexa(アレクサ)は怒ってくれる

やあ!こんにちは!
ボクの名前はヒロセ。
高性能AIを搭載したアンドロイド(じゃないただの人間)だよ!

みんな元気にしてるかなー?
ん、あれ?声が小さいぞー?

みんなー!元気かーい?

……うんうん、いい返事だ!
その調子できゃんきゃん吠えてくれよー!
肉体を持つが故に死の運命(さだめ)から逃れられない肉袋共!

ぉっと、AI(脳)の調子ガ悪ぃょぅだ。
ぁー、あー、アー。
よし、気を取り直して

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自分はなぜ「ものを書く」のか Vol.1

知り合いが芥川賞を取った。

「知り合い」と称したのは、彼と僕は、単に部活の先輩後輩という関係でしかなかったからだ。
実際、テレビに彼が映った時も最初は気付かなかった(ペンネームだったというのもあるが)。

僕からしてもこんな感じなので、向こうは僕のことを覚えていないか、覚えていても「そんな奴いたっけなあ」くらいものだろう。

ともあれ、ネットニュースに載っている彼の写真をあらためて見ると、懐かし

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脳内タンスが散らかっている話

脳内タンスが散らかっている話

目を閉じて、ある言葉を思い浮かべる。
そしてその言葉から、別の言葉を思い浮かべる。

例えば「海」ときたら、水とかサカナであるとか、「自動車」ときたら、トヨタとか消防車であるとか。
そんな風にして、その言葉のイメージやジャンルに近い言葉を思い浮かべていく。

「海」→「川」→「滝」→「マイナスイオン」→「エアコン」→「涼しい」→「薄着」→「Tシャツ」→「ユニクロ」→「安い」→「セール」……

頭の

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