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ARABIC JAZZ

ARABIC JAZZ

先日書いた「PIANO TRIO FROM RUSSIA」の記事は、地味に読まれているようです。地味に読まれるぐらいで良い記事だと思います。

そのCDをサブスクで探して一通り聴いた後、〈アラビック・ジャズの人たちは今どうしてるんだろう?〉と思い、検索してみたら、サブスクにありました。

近年CDが売れないと言いますけど、サブスクでこのあたりの音楽、辺境で育った音楽にすぐアクセスができるって、素晴

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PIANO TRIO FROM RUSSIA

PIANO TRIO FROM RUSSIA

なんとなく思い出して、こちらを聴いていました。

NIKOLAY SIZOV TRIO / PIANO TRIO FROM RUSSIA - Vol.1

ウクライナ、ロシアのニュースを見るたびに心を痛める毎日ですが、ロシアのジャズ・ミュージシャンはどうしているのだろうと思って、このロシアのピアニストのアルバムを思い出したんです。

ウクライナやウクライナの音楽家にはこれから国際的な支援があるでし

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『Live in Switzerland』

『Live in Switzerland』

2020年5月8日、コロナ自粛期間中のFacebook投稿より(2020年10月加筆修正済み)

本日の振り返り鑑賞は、Enrico Pieranunzi 『Live In Switzerland』。

こちらも昨日と同じyvpの作品ですが、yvp作品群の中では後ろの方、2000年のソロのライブ盤です。
これはソロ作品の中では圧倒的に聴いたアルバムの一枚なんですが、あれだけ聴いたのに、10年以上ぶ

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『vol.3』 Enrico Pieranunzi

『vol.3』 Enrico Pieranunzi

2020年5月10日、コロナ自粛期間中のFacebook投稿より(2020年10月加筆修正済み)

ちょっと〈やかましい〉イメージのある、yvp『vol.3』です。

91年作。メンバーは『vol.1』『vol.2』と同じです。
エンリコのオフィシャルサイトに、なぜかやばいトリオの写真へのリンクがあるので、ご紹介しておきます。このサイトの下の方までスクロールして下さい。https://www.en

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『Space Jazz Trio vol.2』 Enrico Pieranunzi

『Space Jazz Trio vol.2』 Enrico Pieranunzi

2020年5月9日、コロナ自粛期間中のFacebook投稿より(2020年10月加筆修正済み)

88年『Space Jazz Trio vol.2』です。これも今は「Vol.2」という簡単なタイトルで販売してるみたいで、今、フィジカルで手に入るのかどうかわかりませんが、サブスクにはありました。

先日『vol.1』について書きましたが、同じくyvp作品、これまた変わった音作りです。硬い音に加え、

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『Space Jazz Trio vol.1』 Enrico Pieranunzi

『Space Jazz Trio vol.1』 Enrico Pieranunzi

2020年5月7日、コロナ自粛期間中のFacebook投稿より(2020年10月加筆修正済み)

このコロナ禍の中、少しでも音楽的代謝を保つために、毎日1分動画やライブ配信をしていますが、まだまだ当分仕事がなさそうなので、今しかできないことをやろうかと思います。

以前から時間があったら練習以外で取り掛かってみたかったことを思い出し、5月から始めていることが一つ。
それは、Enrico Piera

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Enrico Pieranunziの『No Man's Land』『Seaward』リマスター再発盤(2017年12月ブログ記事より)

Enrico Pieranunziの『No Man's Land』『Seaward』リマスター再発盤(2017年12月ブログ記事より)

2017年12月19日ブログ記事より (2020年10月加筆修正済み)

Enrico Pieranunzi(エンリコ・ピエラヌンツィ)の旧作、『No Man's Land』(89年)と『Seaward』(95年)が、日本のキングインターナショナルから、再リリースされました。
『Deep Down』(86年)とともに、古くからヨーロッパのピアノトリオを追いかけているファンには、エンリコのSoulN

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今年聴いたもの2020年+観たもの

毎年恒例の年末ブログ記事、今年はnoteでまとめました。

Omega / Immanuel Wilkins
Blue Note Records 2020-08-07

一番今年らしいというか、時代が変わったなと強く思った新譜でした。アルト・サックスといえば、華やかでスピード感に溢れ、バンドを引っ張っていく唯一無二の花形楽器です。楽器が千切れそうなぐらいの息のスピードとパワー、アンサンブル力も当然

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