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根気より呑気でたのしむ外国語

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英語をはじめ、外国語のもつ “おかしさ”、“たのしさ”、“おもしろさ” について、のんびり気楽に書き留めていく。雑考。
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2020年8月の記事一覧

#83. アボカド弁護士

#83. アボカド弁護士

スペイン語では、「弁護士」のことを abogado(アボガド)という。

なんだかアボカド(avocado)みたいだなあと思っていたら、語源の上でもこの二単語は、奇妙なつながりを見せていた。

(※細かい部分は諸説あるようだが、今回は、膨大なソースをもとに作成されているウェブサイト Online Etymology Dictionary の説明を参照した)



まず、果物としてのアボカド(av

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#82. とめどなく不安の溢れるそんな日に

#82. とめどなく不安の溢れるそんな日に

行きつけのアイリッシュ・バーの壁面に、こんなポスターが貼ってあった。

“AN IRISHMAN’S PHILOSOPHY” ということで、どうやら「アイルランド人流の考え方」を教えてくれているようなのだが ......

最後まで読んで思わず笑ってしまったので、以下に訳して紹介したい。



There are only two things to worry about, either yo

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#81. 「コロンブスる」とはどういうことか?

#81. 「コロンブスる」とはどういうことか?

前回の記事で、英語では milk, champion, treasure といった、本来モノを表す名詞がそのままの形で動詞としても使われることを紹介した。

その数日後、以下の本を読んでいたところ、

同じ動詞化の例としてたいへん面白いものに遭遇した。

なんと、あの 1492 年にアメリカ大陸に到達したことで有名なコロンブス(Columbus)の名前が、ここ数年動詞として使われているようなのだ。

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