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だれもが少年時代に過ごした日々の、大切な思い出が投影されている 〜 「麦秋」小津安二郎(日本映画)🇯🇵

小津安二郎の映画を初めてみたときに、思い起こしたもの。

それは、小さいとき自分が見ていた無限とも思えるような風景とそのときの父母、祖父母の顔だった。

現在、地元を離れて暮らす僕は、とっても、ものすごい郷愁を感じたのだ。

この映画は、古きよき時代の大家族が、結婚、転勤などで離れ離れになり、核家族化が進んでいく様を、これをメインテーマにすえながらも、結婚騒動が主軸となることで、ユーモアたっぷりに描いている。

映画のタイトルバックで流れる音楽も、妙に明るくて、小気味いい。

映画の中ででてくる北鎌倉、銀座、・・・当時の日本が持っていた風景。

現代の日本が失った風景。

小津安二郎の映画を見ていると、なんだかとっても懐かしい感じがする。

それは、きっと、だれもが少年時代に過ごした日々の、大切な思い出が投影されているからなんだろう。


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