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人と動物の心の共鳴 〜 映画「らくだの涙」(モンゴル映画)


人と動物は遥かな昔、意志を通じていたという。

動物と人の間には境界など無く、ただお互いがお互いの生活エリアを侵さないように自然とバランスがとれていた。

しかし近代化が進むにつれて、人と動物の世界を区分する境界は目に見える形で表れ、人と動物の関係がくずれはじめた。

この映画をみて感じたのは、まだどこかに人と動物が心根の深い部分でつながっている場所があるかもしれないという思い。

らくだが馬頭琴に涙する場面がある。

馬頭琴を奏でる女性の歌声は、楽器の調べに乗ることで、らくだの心に届いたのだ。これは決して不思議な出来事ではなく、かつて存在した絆。人と動物の心の共鳴に深く心を揺さぶられる。そんな作品です。

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