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陸前高田に住んで、感じたこと vol.2

『進撃の巨人』という漫画を読んだことがあるだろうか?

陸前高田には、巨人を阻むための"ウォールマリア"みたいな防潮堤が、町全体をぐるりと囲むように建っています。
海沿いの景色は、12.5mの高さもある壁が続く。

津波から守るための壁ではなく、逃げるための時間稼ぎをするための壁。
私はそういう認識。

そのへんは、ウォールマリアとは違うかもしれないね。

海から陸上に戻るときに正面を見据えると、広田湾内の防潮堤全体が見渡せる。
ほんとに壁が海沿い全体を囲っていて、なんだかものすごい景色のある町だよなあと海の上でいつも思っています。

牡蠣の作業場よりも高い壁は、防潮堤の外側にいると海の様子は全く見えない。

そして、防潮堤の外側から海を眺めるには、ある程度の高い位置まで行かないと見られない。

でもそれって、津波が近付いててもわからなかったりするのでは?

大津波がくる直前は、引き潮がすごかったらしい。
海の近くに住む人たちは、津波がくることを想像して、すぐに高いところへ逃げた。

海が見えるからこそ、わかることもある。
「海が見えない怖さ」ってあるんじゃないのかな?

私が海で働いていて思うのは、自然の様子をいつでも感じていたほうがいいということ。

自然の中で生きていると、毎日違う顔をすることが感じられる。
そして、「自然の力には勝てない」ということをはっきりと感じることができて、その力にあらがおうなんて思わない。

自然災害の多い国だからこそ、自然環境と接して、「自然慣れ」をする必要があるんだろうなあなんて思ったりします。




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