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夏の終わりになると、

今日もいつものように沖仕事。
明日で8月も終わっちゃうね。今年は色々なことをやったからなのか、あっという間に夏が通り過ぎていった感じがする。なんだか、ちょっとさみしいな。


夏の終わりになると思い出す、社長たち家族の大事な日がある。

私が陸前高田に住みはじめた年の8月の終わりに、雇い主たちのお母さんが亡くなった。

一緒にわかめ作業をやっていた4月頃から本当はかなり体調が悪くて、本格的に入院したのは5月に入ってから。
みんな周りには心配かけまいと嘘をついて亡くなるまで病状を明かさなかったのだけど、正直家族内では気が気でなかったはず。
そんなときに来てしまった自分は、みんなの中ではどう感じていたんだろうと思う。
その年はなんとなくみんなピリピリしてて、情緒不安定気味に見えた。みんな、お母さんを中心に生活していたんだと思う。

いろんな人の話から、みんなの中でお母さんは偉大な大黒柱的な存在だったことがわかった。
優しくていろんな人からの信頼も厚く、私生活だけじゃなく仕事においてもとにかくすごくて、神格化された存在。

私がはじめて浜に来たとき、体調が悪いにもかかわらず厳しくも優しくしてくれたことは忘れない。
亡くなった後、私はお母さんの代わりにはなれないけど、仕事はなんでもできるように頑張ろうって思ったんだよね。

あれから4年。今の自分はどうなっただろうか。
お母さんのレベル = 「自分がいないと仕事が回らなくなるレベルになる」なんて、正直あほみたいに高い目標を立てて続けてきた。

ここに来た当初はわからないことだらけだし、田舎に住みはじめたのに車の免許も持ってなくて、正直ただただ迷惑しかかけてなかった。
慣れない環境の中、たくさんの苦労と苦悩もあった。無理をしすぎていろんなところを痛めたり、体を壊して寝込んだこともあった。
それでも続けてこれたのは、あほみたいに高い目標と亡くなったお母さんの存在があったからなのかもしれない。

何にもできなかった4年前の自分に言いたい。

今ではほとんど全ての仕事も任せてもらえるようになって、みんなに認められるようになって、来た頃よりは少しずつ進んでいる。
できることも少しずつ増えた。
色々と迷ったこともあったけど、続けててよかったよ。たくさん迷惑をかけた分、少しずつ恩返しできてるといいな。

そのとき立てた目的はまだ越えられてないんだけど、なるべく無理はしないで体を大事に、これからもやっていこう。

命日に載せればよかったのかもしれないけど、思い出すのが少しだけ遅かったから今日にしました。

あらためて、明日から頑張ろう。


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