独立系コンサルティング・ファーム、上場IT企業を経て経営管理SaaSスタートアップのログラスに転職しました。
こんにちは。朝でも夜でもヒルマです。まさか自分が「キャリア文学」を書くことになろうとは。2022年2月に入社して半年が経過したので、あらためてnoteを書こうと筆を執りました。
これまでポーカー戦略noteをお届けしておりましたが、仕事もポーカー両方とも私の人生を豊かにする大事なものですので、アカウントを分けずに発信していきたいなと思います。
転職の経緯
経営データの価値
新卒でエル・ティー・エスという独立系コンサルティング・ファームに入社した私は、これまでITシステム導入や展開プロジェクト、業務改革プロジェクトなど様々なクライアントをご支援させていただきました。
山あり谷ありのコンサルタント生活だったが、総じて良い方々に恵まれ、クライアントの期待に応えていく過程で様々なスキルを付けさせてもらい、とても感謝しています。
数あるプロジェクトの中で、基幹システムSAP導入~展開~運用立ち上げ~BPOプロジェクトが、私のキャリアパスに影響を及ぼす一因となりました。
なにが負だったかというと、あるクライアントは事業の実績や着地見込が月末にならないとデータとして見れる状態ではありませんでした。
このような状態では何が起こるかというと、営業担当を取りまとめる営業マネージャーや支店長といった現場の営業状況が分かる人間の経験と勘、予算未達に際に立とうものなら気合と根性の世界によるコミュニケーションが生まれます。
同時に、経営判断のインプットとなる事業実績データが月末まで集まらないため、予算の未達見通しだとしても経営層や営業本部は各支店に効果的な施策を指示できません。時すでに遅しなのです。
平成から令和の時代、生産的でないのは明白ですね。
これがSAP導入によって変わりました。SAPが導入されたことにより、見積から請求までの販売管理と会計管理が繋がり、伝票登録されればリアルタイムで実績反映され、営業成績レポートは翌営業日にSAP上で見ることができるようになりました。
営業本部の方は、各支店で実績を重ねてきた優秀な方でしたが、SAP導入前は各支店との状況把握のヒアリングや、(見込提出者の恣意が入っているかもしれない)営業着地見込資料の集計、会議資料作成に忙殺され、経営層から期待されたパフォーマンスを出せていない様子でした。
しかし、SAP導入後には「データに基づいて考えてコミュニケーションできるので、営業本部の動き方が変わった。」と仰られており、営業企画、施策実行も積極的になされるようになりました。
このプロジェクトは新卒2~3年目頃のプロジェクトでしたが、売上、売上原価、販管費といった経営データの価値を強く感じるようになりました。
経営データが欲しい時に欲しい形で見れることにより、企業変革に繋がるのだと体感できたことが、私のキャリアに大きな影響を与えます。
布川友也という男
Twitterをフォローしてくださっている方は、私がちょくちょくRTする男です。ログラスを起業し代表をしている布川(@Fukahire109)は、実は大学時代からの知り合いで、『Forbes 30 Under 30 Asia 2022』に選出されたプロスペクトです。
私は大学4年の時、適性検査クラウド"ミキワメ"運営のリーディングマーク社でインターンをしており、彼は後から参画してはたらいていました。チームが別で、私も卒業間近だったため、いっしょにはたらいたことはないが、Facebookを交換して、社会人になってからはそれぞれ別の道を歩むことになった。
私の世代はもはやFacebookは異動、転職、結婚、出産などライフイベント報告ツールになっているが、布川さんが「経営管理SaaSで起業しました!」というポストもその中で見ており、ログラスの採用や営業のポストを一生懸命している姿も見ていました。
経営管理DXプロジェクトでの交わり
そんななかで、私がはたらいていたエル・ティー・エスであるプロジェクトがはじまります。メッセホールディングス様の経営管理DX支援プロジェクトです。(後述しますがプレスリリースされている公開情報となります)
エル・ティー・エスは、業務の可視化や課題の抽出・分析、DXに留まらず業務や制度そのものなども含めた改善施策立案のプロジェクトを推進しました。
その中で、経理管理基盤となるシステム導入を提案し、クライアントはシステム導入検討を本格化させることになりました。
エル・ティー・エスは引き続き経営管理システムの選定支援をすることとなり、私がそのリードをしていました。クライアントのために最適な経営管理システムを探すべく、要件・選定基準を整理し、資料請求・デモ依頼できるベンダー様に広くお声がけしました。そのなかの1社に布川さんのログラスが挙がりました。
エル・ティー・エスはプロフェッショナル・ファームですから、特定のベンダー・プロダクトを推すことはなくクライアントのためにフラットにベンダー・プロダクトを評価します。
その結果、クライアントの課題解決にもっとも合ったプロダクトは”Loglass"だと結論を出し、メッセホールディングスの宮本専務に提案しました。そうしたプロセスを経て出されてプレスリリースが以下です。
そして導入後も明確な成果が出ており、SaaS用語で言えばサクセスしています。
このプロジェクトの中で、私はクライアントの経営管理部・情報システム部の代理人として、布川さんはログラスの営業として、5年の時を経て初めていっしょに仕事をすることになります。
私もたくさんのビジネスパーソンとお仕事をさせていただきましたが、彼が若くしてとても優れたビジネスパーソンであることは仕事をしてすぐに分かりました。
ログラスにもっともオールインしている人間なので、そうでなくては困るという見方もできますが、商談の進め方やコミュニケーションはクリアでした。
また"Loglass"はリリースして1年弱のプロダクトでしたが、経営管理の負をよく捉えており、すでにプロダクト・マーケット・フィット(PMF)を感じさせるものでした。他に様々な経営管理システムのデモを見させていただきましたが、UXは群を抜いていると感じました。
誘い、そして入社
"Loglass"を提案する方針が固まってきたある日、Zoomで布川さんから「比留間さん、ウチ(ログラス)きませんか?」と誘いを受けました。
当時、別の企業に転職が決まっており、またプライベートのポーカー活動にも時間を取っていたので固辞したが、客観的にも成功するスタートアップだと思ったし、いっしょに仕事をした上での誘いでもあったので嬉しかったです。
固辞の返事をしたところ「(転職して)半年したらまた声かけますよ。」と彼のかんたんには諦めないところ、粘り強さも感じました。
大学時代、昔からの人となりは知らないが、すべてはログラスを成功させるということを原動力とした言動なのだと、入社した今となっては思います。
それから実際に半年経ち、2021年夏布川さんから再び誘いがきました。
転職した先の会社もとてもはたらきやすい環境、任されている職務も自分のスキルとマッチしていると思ったが「ログラスは数か月単位で成長しており、おもしろい時期にはたらくなら今しかない。」と転職を決めました。
偶然でしかないが、経営データの価値を強く感じていた自分にとって、経営管理SaaSは非常にマッチするプロダクトでした。
ポーカープレイヤーとして、キャリア選択においても期待値で考えてしまうが、これまでの様々な情報からログラスは大きく成功する確度がとても高いと確信できたし、投資家からも非常に高い評価を受けています。
選考も進んで秋には内定をいただいたが、当時担っていた仕事の引継ぎが重かったため、2022年2月の入社となりました。当時、様々調整してくださった方々にはとても感謝しています。
入社して感じたおもしろさ
次に、将来ログラスの仲間になるかもしれない皆さまに、入社して半年経って感じたログラスではたらくおもしろさを伝えたいと思います。
企業経営のセンターピンに自社SaaSが刺さっている"特権"
これは正直、ログラスではたらくすべての社員ではなく、カスタマーサクセスとエンタープライズセールス、そしてエンジニアに限られるかもしれません。
今更ですが、ログラスは経営管理SaaS"Loglass"を提供しています。"Loglass"には、①売上、売上原価、販管費などの財務実績データ、②それらの科目に対応する予算や見込という計画データ、③会員数、閲覧数などKPIと呼ばれる非財務データ、④そのほか①~③のデータとクロスする取引先別、エリア別、チャネル別などの分析軸データが集まります。
このデータを見て、売上に関する示唆・施策であれば営業部に繋がります。売上原価であれば、購買調達部や研究開発部に繋がります。販管費であれば、マーケティング部や人事部などに繋がります。
このように経営管理は様々な部門に影響を及ぼしうる、企業経営におけるセンターピンなのです。ここに自社SaaSが刺さっていることにより、様々な動き方ができます。
コンサルティング・ファームもSIerも自社が支援している情報システム部門や事業部IT組織から、より経営レイヤーに近いところにアクセスしたいと考えています。なぜなら、中期経営計画が分かれば、どのような取り組みにいくら予算が投下されるか分かり、営業活動が進めやすくなるからです。
CRMツールも、SFAツールも互いが互いに領域に手を広げようとしており、人事労務などのバックオフィス支援ツールも周辺業務に染み出そうとしています。各社サービスやプロダクトの提供価値を広げようとすると、この動きは自然な動きです。
私が"特権"と表現したのは"Loglass"は始めから経営管理に使用されており、様々な部門に影響を及ぼし、経営層の愛用品になりうるプロダクトだからです。
ログラスのカスタマーサクセスは、経営管理の高度化に自然とコミットすることができます。経営管理が高度化した結果、ログラスのお客様の利益が大きくなり、それは間違いなくサクセスであると言えると思います。
ログラスのフィールドセールスは、カスタマーサクセスよりも直接的ではありませんが、"Loglass"を受注するということは、経営管理の方々や、意思決定者の経営層と将来の企業経営の絵姿を合意することにほかなりません。
今後も"Loglass"は機能面で進化しますし、第2、第3と生まれていくプロダクトを提案、合意することで、非常に市場価値の高い、磨かれたセールスになっていくと思います。そうした意味でも"特権"と言って差し支えないと思います。
ログラスのエンジニアも同様です。私はエンジニアのゆいとさん(@Yuiiitoto)に1on1で「"Loglass"は書いてあるコードの量に対して価値がめちゃくちゃ高くてレバレッジがすごいよね。」と話したことがあります。(同意してくれました)
どんなに優れたプログラミングスキルを持っていても、それがビジネス価値に変換されなければ、生産性は低いと言わざるを得ません。
"Loglass"をご契約いただき、受注する金額自体がログラスが受け取る金銭的価値ではありますが、プログラムのその先のお客様の企業経営に与える価値は金銭的価値だけでは到底計り知れないほど大きな価値であることは想像に難くないのではないでしょうか。
これらが、私がログラスではたらく"特権"であり、カスタマーサクセスとして私が今はたらいて感じるおもしろさ、やりがいとなっています。
すごい人が入社してくる
これは特に布川さんやCTOの坂本さん(@http204)さんや、1人目人事のりかさん(@Rika_recruting)の頑張りなのですが、BizDev責任者にCOO経験者を採用したり、エンジニアに起業から事業クロージングまで経験した方を採用したり、経験豊富な方が毎月入社してきます。
当然、人間的にも成熟していて素敵な方ばかりです。
最近ですと、Salesforce最年少営業部長からZuora営業世界1位を達成され、営業ノウハウnoteでも有名なDJ141こと石井さん(@DJ_141)が入社されました。現在売上3億ドルの会社の営業世界1位ってよく分かりませんね。
141さん(リスペクトを込めて)のエモい入社noteはこちら。
現在50名弱のフェーズでこうした採用ですから、これからもどんどんすごい方が入社されてくると思います。もちろん待っているだけで良い方が勝手に集まるわけではないので、全社・全部署で採用をがんばっています。
私の入社以前からいる方も、入社してから入れる方もみなさん「腕も良いし、人も良い」方ばかりです。自分に自信があり、建設的で前向きな方、それでいて気の遣える人が多いと思います。
コンサルタント時代には様々なプロジェクトで様々なチームではたらきましたが、ログラスがもっともはたらきやすいチームだと、ポジショントーク抜きに言えます。
こうした方々とはたらくおもしろさは、入社前の想像・期待を上回るものでした。
最後に
キャリア文学として少しでも楽しんでいただけましたでしょうか。「こんなキャリアの人がいるんだ」だとか、「ログラスよさそうなスタートアップだけど、実際どうなんだろう」といった情報収集の役に少しでも立てば思います。
最後にいくつかご案内させていただき、筆を置こうと思います。
ログラスのことを知りたい方はこちら。
ログラスの採用情報を知りたい方はこちら。
経営管理SaaS”Loglass”のことを知りたい方はこちら。
比留間と話してみたい方はこちら。(Twitter DMでも大丈夫です)
本当にログラスのカスタマーサクセス、フィールドセールス、エンジニアは推せるキャリアです。もちろん転職意向強くなく、フラットなキャリア相談や面談でも構いませんので、お気軽にお声がけいただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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次はPLOフロップ戦略noteを公開します。
株式会社ログラス
カスタマーサクセスマネージャー
比留間
Photo by Benjamin Davie, Kelly Sikkema, Carlos Muza, Tingey Injury Law Firm, Ella Christenson on Unsplash
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