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こころとからだを癒やす食べ物とは?

わたしは睡眠障害/不眠症になって以来、食生活にはだいぶ気をつかうようになった。そのあたりのあらましについては、自身の断薬体験をつづった拙著「医者にも薬にも頼らない快眠術 私の不眠症断薬記」(Amazonkindle)にも記している。

患者を薬漬けにして依存状態にし、治るどころかますます悪くなっていく…自分の体験から、現代医療に対しては強い疑念を抱いている。
 そうした医療への不信感はひとまず置いておき、ここでは食事/食生活のことについて述べていきたい。
 まず考えたことは、体にとって害のある食べ物や嗜好品をできるだけ避けること。筆頭は、アルコール、コーヒー、エナジードリンクなど。それから肉類全般、とりわけハム、ソーセージなど加工肉はぜったいに避けたい。また、揚げ物も避ける。乳製品や卵も避けることにした。それから、グルテンをふくむ小麦製品や糖分の入った飲み物も、できるだけ制限するようにした。
 これらの食品を避けたり制限する詳細については省略するが、からだを不必要に覚醒させたり、不純なものが入っていて発がん性があったり、身体の免疫を混乱させたり、さまざまな弊害があると考えられるからだ。

いうまでもなく、一番避けなければならないのは化学物質や薬剤である。私の場合、睡眠薬や向精神薬を多いときでは3種類も常用しており、しかもかんたんには止めることが難しかったため、慎重な減薬が求められた。その一環として、こうした食生活の変更を行うことにしたのである。 
 それでは反対に、なにを摂るようにすればいいのか。いろいろな本を読むと、やはり野菜と果物が身体にいいらしい。
 果物は食べすぎると、果糖の摂りすぎになると懸念されているが、一方で自然由来の糖は精製された糖分とは別物だから心配いらない、という説もある。

“アルツハイマー病などの認知症、記憶障害、パーキンソン病やALSのような神経障害はすべて果物によって予防することが可能です。なぜなら、果物はこれらの病気を予防するだけでなく、老化のプロセスである酸化も予防するからです。”
 「メディカル・ミディアム」(ナチュラルスピリット)

上記によると、果物には病気を癒やす効果が期待できそうだ。他にもいろいろな本を参考にすると、とくにベリー類が健康にいいと聞く。ブルーベリーやラズベリーである。
 とくに野生種のワイルドブルーベリーは抗酸化力が豊富にあり、最高の食材なのだという。ただ残念ながら、日本のスーパーにはワイルドブルーベリーはなかなか置いていない。わたしはネット通販で注文していたことがあるけれども、送料が高くつくのと、保存するのに冷凍食品だから冷蔵庫が必要になるのがネックである。
 他にも、ドライフルーツなどもあるが、これはかび毒に汚染されやすく、避けたほうがいいといわれている。

そうしたことからわたしは、休日にはセロリ、アスパラガス、ほうれん草、ブロッコリー、ピーマンなどの葉野菜を意識して摂るようにしている。果物としては、リンゴ、みかん、レモン、バナナ、アボカドなどである。
 仕事の日にはなかなか調理する暇がないから、朝に果物やはちみつ、しょうがをすり下ろした白湯、スピルリナという海藻類、ナッツ類、それからニンジンかレンコン、あるいはオートミールを食べる。
 昼食には、職場に白米か玄米を持っていき、おかずとして煮干し(かたくちいわし)やみかん、お菓子などを持っていく。夜は、また果物を中心に食べる、という感じである。

継続的に食生活を変えてきたおかげなのか、便通が良くなったように感じる。最近は、腸は第二の脳ともよばれ、腸内環境が人の健康を左右するともいわれているし、これは重要なことだろう。

あと気をつけたいのは、農薬や化学物質に汚染された食材をできるだけ避けたいということだ。
 「世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか」(講談社α新書)によれば、日本における農薬の基準は世界でも最も緩いものであるという。日本では、禁止されている薬品の種類が世界的にも少ないのだという。  
 また、アメリカへの外交配慮から、有害な農薬に曝された野菜や果物、穀物が日本に向けて平然と輸出されている、という衝撃的な話も載っていた。

“キーワードは、ナチュラル、オーガニック、アニマル・ウェルフェア(動物福祉)、バイオダイバーシティ(生物多様性)、そして美しい景観である。これらに配慮して生産されていれば、ホンモノであり、安全であり、かつ美味しい。これらのキーワードはつながっている。値段が高いのではなく、そこに注入された価値を皆で支えていこうという意志が込められている。”
 前掲書

とはいえ、スーパーで食材を手に取り、それがどれだけ有毒な物質に曝されているかなんて外見からでは分かりっこないし、なかなか難しいところはある。自然食品の店や農家の直売所みたいなところもあるので、そうしたところにもそのうち足を運びたいと思っている。


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