とある野良猫の雑記録

大まかな経歴。大卒後、陸自隊員をへて→ 看護学校・看護師になり → いまは介護職/介護…

とある野良猫の雑記録

大まかな経歴。大卒後、陸自隊員をへて→ 看護学校・看護師になり → いまは介護職/介護福祉士。 ひとり者、菜食主義者、HSPな皮肉屋。

最近の記事

テクノロジー至上主義、AI万能論への違和感と疑念

先日、イーロン・マスクが述べていたことに、「2025年末には、AIはどんな人間よりも知能で凌駕するだろう」というものがあった。  また他にも、レイ・カーツワイルという名のAI研究者は「人類はテクノロジーによって500歳まで生きられるようになる」「技術的特異点は2029年頃にくるだろう」などとたしか述べていた。 このようなテック界の巨人たちの発言に、わたしは強い違和感と疑念をおぼえるものである。そういえば、数年前にユヴァル・ノア・ハラリというイスラエルの歴史学者は、著書「ホモ

    • “大東亜戦争”という呼び名をあえて用いる陸上自衛隊のメンタリティ

      先日、旧ツィッターにおいて物議を醸して話題になっていたこと。それは、陸上自衛隊東部方面隊第1師団隷下の第32普通科連隊(大宮)が、第二次大戦の激戦地である硫黄島での日米合同の慰霊式に出席した際に、公式ページにおいて“大東亜戦争”という呼称を用いたことで、各方面から反発を受けたようである。 日本政府は公式文書にこの呼び名を用いておらず、自衛隊の部隊がかってにこの呼び名を用いたことは問題だろう。しかも、大東亜戦争といってもどこで行われた戦争なのか、さっぱり分かりにくいことも問題

      • 介護職、アクシデントとの向き合い方

        介護施設で働いていて、避けては通れないものがインシデント・アクシデント報告だろう。事故報告書といったりもする。正直言って、できるものなら書きたくないし、避けて通りたいものである。 とくにいまの職場では、アクシデントに関して報告書を書き、報告し、さらに家族(身元引受人)に連絡して、カンファレンスを開き、一週間後とかに効果測定までやらなければならないのだ。ここまでを、事故を発見した当事者が主体となってやらなければならない煩雑さ、うっとうしさは大きいものがある。  また人手が最低

        • 自衛官不足に、打つ手はあるのか?

          近年、自衛官不足が加速しているといわれている。近年防衛省・自衛隊は年齢制限を緩めたりしているものの、この少子化の時代には焼け石に水だろう。  一方、国の防衛というのは「誰かが担っていかなければいけない」職種の最もたるものである。志願者がいないから誰もやりません、では済まされない。しかも他の業種とは違い、安易に外国人労働者に頼ることもできない特性がある。つまり、日本国民が中心とならなければならず、それも若年隊員を大量に必要とする組織でもある。 自衛官不足とひとくちにいっても、

        テクノロジー至上主義、AI万能論への違和感と疑念

          薄毛治療としての“ヘアタトゥー”について

          今回はひさびさに薄毛ネタの記事を書きたいと思う。  わたしは20代前半のころから若ハゲ、男性型脱毛症に苦しんできた。そんなわたしが、20代の終わりに一発奮起して受けてみた施術が、ヘアタトゥーとよばれるものだ。 正しくはSMP(スカルプ・マイクロ・ピグメンテーション)とか、MHT(マイクロ・ヘア・テクニック)と呼ばれる。要は、特殊な針と特殊な染料を用いて、頭皮にインクをドット状に打ち込み、毛根が残っているように見せかける技術である。  ヘアタトゥーといっても実際のタトゥーのよ

          薄毛治療としての“ヘアタトゥー”について

          チェスとレート戦 その2

          昨年末に、チェスドットコム(チェスコム)というサイトで対人戦にデビューして2ヶ月強がたつ。その間、浮沈を繰り返し、じょじょに安定してきた感じがある。ラピッドで、レートは700後半まで下がったものが、ようやく900まで回復した。いまでは勝ち数のほうが多くなっている。  あいかわらず、仕事終わりに対局と局後検討をおこない、休憩時間にタクティクスの問題を解き、休日にはレッスンとタクティクスの復習をする、というような生活を地道に続けている。   タクティクスに関しては、これまでに7

          チェスとレート戦 その2

          旧ツイッター、わたしの炎上案件。

          SNSでは、2012年頃からツイッター(現エックス)をちょくちょく利用するようになった。用途は、主として気になるニュースのリツイートやコメントなどである。 ツイッターの特性として、後から編集ができないこと。現在は有料プランに加入すれば編集が可能らしいが、基本的にはできない。また、130文字という文字数制限があるため、その中で十分にこちらの意図を伝えきれないことがある。そして、文字通り“つぶやき”であるため、そのときの気分や感情やストレスによって、ツイートの内容とニュアンスが

          旧ツイッター、わたしの炎上案件。

          米大統領選前夜、ドナルド・トランプのうさん臭さについて

          ここでわたしが書いた記事には、先入観もあるだろうし、不勉強な面もあるだろう。そこは了承願いたい。 わたしがトランプについて最初に疑いを持ったのは2020年の選挙の頃からだった。その前の2016年の時点ではまったく関心がなかったし、候補者としてほとんど注目されていなかったと思う。Netflixのドキュメンタリー(「汚れた真実」)や、著名ジャーナリストのボブ・ウッドワードの本(「レイジ 怒り」)を読んで、この人物についてだいたいのことを理解できた。 選挙戦では、トランプは口達

          米大統領選前夜、ドナルド・トランプのうさん臭さについて

          ゴミみたいな派遣会社に、社会はどう対抗すべきか。

          わたしは一昨年から派遣を利用してきたけど、ゴミみたいといいつつ、メリットも大きいと感じてきた。  まず、時給がパートなどよりもずっといい点。また、2ヶ月更新だから、気に入らない職場ならその時点で切ればいい、という気楽さもある。さらに、夜勤をやらないとか、特定の曜日は休みたいとか、条件を細かく指定して働くことも可能である。 しかし、わたしは派遣に頼らないのであればそのほうがいいと思っている。派遣会社は本来なら不要な存在である。ときどきいわれるように、派遣会社は中間搾取的な業態

          ゴミみたいな派遣会社に、社会はどう対抗すべきか。

          橋下徹さんの“戦争指導”発言は正しい。

          昨日ツイッターのトレンドに上がっていたのが、橋下さんの物議を醸した?発言である。いわく「戦争指導こそが政治家にとって最も重要な資質である」と。 わたしは元自衛官として、いまは一市民として、この発言はちっとも間違っていないばかりか、本質的なことを述べていると思う。もっと一般的な表現に言いかえると、文民統制とかシビリアンコントロールといわれるものであろう。  これに対してツイッターでは、「戦争をしないように、平和を実現していくことが政治家の役割では?」といった批判も散見された。

          橋下徹さんの“戦争指導”発言は正しい。

          介護派遣会社と紹介手数料について

          以前書いた記事で、いまの看護師派遣の職場で、介護職として就職したい旨を記した。それはもともと看護師をやめてから、ずっと介護の仕事をしてきたから介護職を続けようと思ったからだ。  施設側との話しは進んで、3月からまずはパートとして、介護職として働くことが決まった。当初給料は大幅に下がることになのだが、とりあえず自分の希望にかなったわけだ。  しかし、ここまで順調に話しが進んだわけでもなく、派遣会社⇨施設の職員への転換になることから、かなり厄介な問題が持ち上がったらしいのだ。 そ

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          近ごろのNetflixの秀作・名作

          ネットフリックスではドキュメンタリー系の作品を中心によく見るのだが、その中でこれは良かったなと思える作品を、概ねこの数ヶ月間に視聴した作品のなかから挙げてみる。 ・「カーマスターズ」 アメリカ・カリフォルニアで、中古車を改造して顧客に売り込む店に密着したシリーズ。ふだん車とかまったく興味ないけど、米国独自のクルマ文化を感じさせる。 ・「オスマン帝国」「エイジ・オブ・サムライ」「アレクサンドロス大王」 ネットフリックス独自のオリジナル作品。歴史モノ。史実をもとに、学者や専門

          近ごろのNetflixの秀作・名作

          陸上自衛隊と警察組織の階級論

          先日読み終えた本に、小熊英二「日本社会のしくみ」(講談社現代新書)という本があった。これは日本のとくに雇用と労働制度にフォーカスして、他の欧米先進国との慣習の違いや、その成り立ちについて歴史的な経緯について詳述した大作である。  そのなかで、戦前の日本における階級の対照表みたいなのがあったので、以下に掲載してみる。もっとも、武官と文官を一概に比較することなどできないが、戦前の軍の将校の地位・ステータスの高さがうかがい知れると思った。 ひるがえって、現代の日本社会ならどうだろ

          陸上自衛隊と警察組織の階級論

          人材を手放したくない介護派遣会社

          今年から看護師派遣としてある施設で働いている。キリスト教系の社会福祉法人。施設長のことを“支配人”と呼ぶような高級老人ホームである。  わたしはそこで介護職の正職員として就職したいと希望して、応募していた。 履歴書を送付してから2〜3週間、まったく音沙汰がなかったのだが、つい先日施設の介護サービスの課長から直接話しがあった。  まず、心配されていた派遣会社からの紹介手数料はかからないということだった。その上で「まずはパートからのスタートになるけど、それでもいいか?」と。  

          人材を手放したくない介護派遣会社

          チェスとレート戦

          チェスドットコム(略してチェスコム)というサイトで、対人戦にデビューして一ヶ月以上がたった。  これまで40回くらい対局してきて、戦績はおもわしくない。今では負け試合の方がずっと多い。自分のレートは下がりに下がって、いまでは700代後半。このあたりが自分の実力なのだろうと観念している。概ね平均的なチェスプレーヤーの実力ということだ。 対戦相手の戦績を見てみると、何百とプレイしていることがわかる。そもそも場数が違うようだ。これまで私は、「いたずらに対局するより、一戦一戦を大切

          NISAの微妙さについて

          今年から新NISA(少額投資非課税制度)がはじまるからと、去年の夏頃から関心をもって本や雑誌を読んだりして勉強してきた。そして、どの銘柄を選ぶかも決めていた。  今年に入ってSBI証券で口座をつくってみたのだが、早くもいろいろと微妙な点があるのを感じている。 まず、本人確認に異常に時間がかかった点。スマホでもできるはずだが、フリーズして動作しなくなったりするトラブルが続いたため、仕方なく郵送で頼んだのだが、結果的に本人確認が終了するまでにゆうに2週間はかかったと思う。  つ

          NISAの微妙さについて