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チェスとレート戦 その4

チェスドットコムで対人戦にデビューすること、およそ半年が経過した。これまでに190以上対局し、最低レートは770から、じりじりと這い上がり最近レート1000に到達した。当初目標にしていた基準をクリアした感じだ。
 もっとも、できるだけレートは気にしないようにしていて、むしろ対局後の悪手・大悪手の数と、指し手の正確度のほうを気にしている

統計情報をみると、百分位数ではこれで80だから、自分より下位に80%のプレーヤーが分布しているということか。つまり、全体の上位2割くらいということだが、実感レベルではまだまだ初心者初級者である。
 対局の持ち時間も、当初は15/10でプレイしていたが、その後30分戦でしばらくやっていた。それでも時間切れで負けることが頻発したため、ここは思い切って60分戦で対局するようになった。つまり、一局終えるのにマックスで2時間もかかる計算である。
 おかげで時間切れはなくなったし、エンドゲームにじっくり時間をかけられるようにもなった。一方、それだけ長いと気軽にプレイできなくなったというのはある。対人戦の合間に、対COM戦を併用するようになった。コンピュータは思考に時間がかからないし、対人よりも気楽にやれるのがいい。
 一手指すのにいくら時間をかけても無駄、という考えたかもあるだろうし、“ファーストチェス理論”という言葉もある。しかし、初心者初級者のうちはとくに、時間をかけてプレイしたほうがいいという感想である。時間をかけることでべつに妙手は思い浮かばないかも知れないが、少なくとも単純なミスは減らすことができる。

一方、タクトレ、タクティクスの方は、いっときはレート2100を超えたのだが、そこから下がりに下がって1900台である。しかし、これは自分にとってむしろ好都合である。タクティクスはあくまで対人戦の補助。難しい問題は解けなくてもいいし、かんたんな問題を解ければいいと思っている。
 チェスコムのタクティクスで、「ただ一つの正解を見つけよう」という謳い文句が気に食わない。対局していて、ただ一つの正解があるわけじゃないし、現実には込み入った状況の中で、相対的にマシな選択肢をえらぶ、というのが実際に近いだろう。だから、「ただ一つの正解を見つけよう」というチェスコムの考え方と、わたしの考え方では根本的に食い違ってるものを感じている。

対局では、接戦の末に勝てば爽快感を感じ、負けた後にはひりひりした、苦々しい思いが残る。黒番のときにたまにあるのが、序盤の一手のミスからズタボロに負けることもある。それでも、勝ち負けにこだわらずにいい対局をしたいものである。



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