介護職、年度はじめの「目標管理シート」のアホらしさ。

先日、勤務先の施設から、「目標管理シート」とやらを提出するように指示された。
 そういえば以前、常勤で病院や特養で働いたときに、そんな名称の提出物を求められたことがあったなぁとふと想い出す。

ここで違和感をおぼえるのは、目標は具体的で“数値で表せるように”示すこと、などと但し書きがついていたりすることだ。
 みなさんも先刻承知のように、介護の仕事ってそもそも、具体的になにかを達成したりするような仕事ではまったくないんだよね。その点が、売上を上げたりする必要がある営業職などとはまったく別の次元の職種といえます。そういう意味で、数値で目標を表すことにはまったく不向きな職種が介護職といえます。

したがって、介護職がなにか目標を設定しましょう、となったときに、それは数値で表せるわけがないし、それは積極的に何かを達成すると言うよりもむしろ消極的なものにならざるを得ないでしょう。こんなことは当たり前のはなしだと思うんだけど、違うのかな?
 介護で重要なのは、目標を立てるとかそんなことよりも、“日々の業務を回していくこと”、これに尽きるのではないだろうか。いやむしろ、これ以上のなにを現場に求めてんの?? とわたしは疑問に思いますね。

もっといえば、こうした目標管理や業績管理の手法は、欧米では一部の経営幹部だけに行われるもので、一般社員には行われていないというはなしをなにかで読んだことがある。末端のひらの社員に目標管理をやらせようとすること自体が、日本だけでしか通用しない独特の風習で、その時点でおかしいというはなしになんじゃないかな?

こういう「目標管理シート」の記入なんか求められる時点で、常勤の正職員になったのは間違いだったのかなぁ、派遣で働いてたほうがよかったのかなぁ、と今さらのように感じられます。
 こうした下らない書類への抗議の意味で、提出しないでそのままシカトを決め込むという方法もありますが、職場にわだかまりが生じてしまうのでいいことではないでしょう。
 ではどうするのか? なにか適当な目標でも立てて、それを当たり障りなく文章で表現するしかないんですかねぇ。
 


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