見出し画像

シラフ日記 ー22日目ー シラフで参加する飲み会はオモロい

先日、シラフで飲み会に参加した。
人が開いてくれた会に呼んでもらい、奢ってもらったのだが、最初から仕事の話をして、それからプライベートの話に切り替わり、さらけ出す。

どんどんみんなが酒を煽り、酔っていく。

おれはシラフで見つめ続ける。
面白かった。

あるタイミングから「あ、この人いま酔い始めたな」っていうのが観察できる。
目がとろーんとしてきて、話がめちゃくちゃになってくる。ツッコミも変な感じになってくるし、まともな議論はできず、感情というかニュアンスのぶつけ合いになっていく。

あぁ、酔っ払うってこんな感じだったなーと感慨に浸りながらノンアルコールビールを煽る。

合計4時間ぐらいあったが、後半2時間はマジでいらない会話のループである。
余計な発言も、失言とも言えるものも多くなってくる。シラフではちょっと見てられない。

おれがなんで断酒しているかというと、これはよくわからないのだが、「もういいや」っていうのが実際のところなわけだけど、いい例が思いついたんだ。

オタキングとか自称しているキモい系評論家である岡田斗司夫。
岡田斗司夫の一挙手一投足がモテなそうでおれは個人的に好きじゃないんだが、溢れる洞察力と、レコーディングダイエットで痩せたことに関してはすごく評価している(まぁそのあと見事にリバウンドしているがね)。

で、おれもレコーディングダイエットっていう岡田斗司夫の本を読んだことがあるんだけど、そこで同氏がこう言っていた。

「ぼくは自分のことをグルメだと思っていた。
だから太っているのだと。
でも、食べたものをレコーディング(記録)し始めたら、コンビニの卵サンドイッチをめちゃくちゃ買って食べていたんだ。それにポテトチップスやジュース。
確かに美味しいレストランにも行く。
が、ぼくが太っているのは、コンビニで売っているものだったんだ」

みたいなね。
言い回しは全く忘れたけど、そんなようなことが書いてあったんだ。
それで岡田氏は認識したんだよな、自分はグルメじゃなくて、ただの脂質糖質好きの豚だってことを。

おれの断酒もこれに近い。
おれも岡田氏同様、いい酒を飲まないこともないが、日常的に何を飲んでいたかというと、コンビニで買える酒だ。

ビールは糖質多い⇨ハイボールは体に悪くないらしい→ホッピーはもっと体に悪くないらしい⇨ワインはむしろ体にいい、みたいな酔狂な理論を味方に、けっきょく毎日飲んでいた。

おれの場合ほとんど自営業なので、仕事を終えるのを早くすることもできる。
すると、だんだんと飲み始める時間が早くなる。

体にいいわけない。のんべえたちよ。
一度でいいから、飲み会にシラフで参加して見てみたらいい。そのしょうもなさに驚愕するぞ。

女性のことは言わないが、男よ。

あんなにべろべろになって、たいして仲良くもない人間にたいして距離感のずれたアドバイスなどをぶちかましたり、女性にたいして失礼な誘い方をしたり(誘うならもっとスマートに、という意味だ)、思い当たる節があるだろう(昔のおれよ)。

さらにはその翌日の後悔よ。
あんなこと言わなきゃよかった、あんなふうに振る舞わなきゃよかった、ちゃんと金払ったかな、などなど。

二日酔いと後悔の念のドッキングはひどい。
あれだけバッドトリップするものはない。

おれはそれからもう解放された。
飲むとすれば、本当に高級で本当に美味しい、本当に文化的なものだ。

コンビニで買えるようなもので、おれをバッドトリップさせるなんてもうできないんだぜ。

ざまぁみろ酒税。国よ、アルコール飲料企業よ、飲み屋よ、コンビニよ。愛おしいが、さようならだ。

よろしければサポートお願いします