佐藤 宏樹

21歳。千葉県在住の医学生。 ひとり、山や里山を生き物を探し歩くのが好きです。 ツキノ…

佐藤 宏樹

21歳。千葉県在住の医学生。 ひとり、山や里山を生き物を探し歩くのが好きです。 ツキノワグマやコミミズクを追った日記を中心に、ここに記していきたいと思います! 読んでいただけると嬉しいです!

最近の記事

写真展を終えて

富士フォトギャラリー銀座での展示,無事終了しました! 来てくださった方ありがとうございました. この展示は,2022年の春,杏花さんと群馬でのフィールドワークを行った後に,二人展にお誘いいただき,実現しました.僕一人では辿り付かない展示場です.お誘いいただいた杏花さんにはとても感謝しています. カモシカ探した時の投稿https://x.com/hiroki_flam/status/1500236648646590464?s=46 前回の個展(北村写真機店で2023年5

    • 新しい相棒!ニコンのヨンニッパ

      小学四年生の頃、Nikon Coolpix P100を使い、コミミズクたちを撮り始めてから、D3100とアラスカへ行き、D7100と関東平野の野鳥たちに会いに行き、D850と山へ通ってきました。13年間ずっとニコン機ですが、今回新たな仲間を迎えました。 自然の中では、あらゆることが一期一会なので、一つ一つのシーンに対して、これが巡り合う最初で最後の機会だということを思い始めたのは、いつごろのことでしょうか。 大学に入ってから長い間、中学生の頃両親に買ってもらったNikon

      • そろそろ一年が終わってしまいますね.

        11月ももう28日. 2022年も,そろそろおしまいですね. あと1ヶ月で,一区切りなのかぁ,,. なんて思いながら, 変な時期で区切ってくれるよな, と,文句をつけたくなります. 12月末. それは,僕にとっては,“葦原真っ只中”の時期であり,“雪のカモシカ真っ只中”な時期です. あっという間に山を駆け降りた紅葉は,その名残すらなくし,お山では,もう茶色に変わった落ち葉の中に,カモシカたちが餌を探している頃です.雪が降れば,木々は白い衣を身に纏うことでしょう.

        • カモシカを追って

          2022年1月8日,雪に染まったフィールドにカモシカを追った日の日記です. ⧉ 緑一色の夏の景色から,彩ある紅葉の季節を経て,冬になった.煩雑な茂みの中に,ツキノワグマを見落とさないように目を凝らした山の斜面も,全てが白一色になっている. ここにあの黒いアイデンティティが現れたら,そのコントラストはどれほど美しいだろうか.今はきっと,この深い雪の中で眠っているのだろう.僕らヒトには登るのが困難な傾斜の斜面に聳える木々の何本かは,剥き出しになったその根の下に洞を作っている

        写真展を終えて

          なんでも見てやろう.

          関東平野に舞い降りた, 異国からの珍客のことを思い出しながら, 彼らの見てきたであろう, 僕がまだ見たことのない世界へ, 思いを馳せる日があってもいい. 最近は,そんな日ばかりかもしれない. 写真の野鳥はソリハシセイタカシギというシギだ 中国からモンゴル,ヨーロッパにその繁殖地を構え,インドやアフリカの南方で越冬を行う.低気圧や寒波,風の吹き方の影響か,普段は少ない日本への渡来が,昨年は例年より多かったという. そうか,君は短い命の中で, 日本の景色を見るという

          なんでも見てやろう.

          関東で出会うキツネっ子たち②

          ①の続きです! ⧉ 荒地に入ると, 僕は匍匐前進をすることにした. 荒地の入り口からは畑は見えないし, さっき畑の前を通ってきた時, 狐っ子たちはいなかったけれど, この数分間で, 畑に姿を現した可能性もある. ノコノコ歩いて行って, 逃げられてしまうなんていうのは 少し悔しい気がしたのだ. 地面の湿気と, そしてその冷たさが, 匍匐前進をする僕の, 肘や膝を通してしっかりと伝わってきた. 土とその草の匂いは, 立って歩いている時

          関東で出会うキツネっ子たち②

          関東で出会うキツネっ子たち①

          今日訪れるのは, 珍しく初となるフィールドだ. 本当は昨年の秋に通ったところへ行く予定だったのだが, どうも予感がして, 突然行き先を変えてみたのである. “予感”というのはもちろん会える予感. 冬眠は明けているはずなのに, 僕の前に一向に姿を現さない, ツキノワグマに. 日の出と共に山へ入り, 暗くなってから出てくる. 彼らが起きてから 週末のたびにそれを繰り返しているが, なかなか出会えない. シカ, サル, アナグマ, タヌキなどの哺乳類, オオルリ,

          関東で出会うキツネっ子たち①

          アナグマに連れられて

          ツキノワグマを探し, もうずいぶん時間が経っていた. 探し始めたのは一昨日の夕刻からだったっけ?そうそう, 夕方にフィールドについて, 17時から20時くらいまで, 森の中にいたんだった. 三日月が綺麗で, 森を出ようとしたら, フクロウが鳴いたんだ. それも, 2羽で鳴き交わしてた. 音のしない暗い森には, 彼らの声だけが響いて, とても心地がよかったんだ. 生き物探しもダレて来る時が必ずあって, 木々の間に, 木の上に, そして痕跡がないか地面や木の幹に目を走らせながら

          アナグマに連れられて

          冬の匂い。

          秋は、 北方からの渡り鳥たちの到着を心待ちにし、 冬が終わると、 フクロウの繁殖やクマの目覚めにときめく。 生き物たちの動向で、 僕は季節を感じ取っている。 けれど、彼らのことを考えていない時間も 嗅覚がそれを確かに伝えてくれる。 今日は昼間から何だか暑かった。 夜になって涼しくなったが、 その季節感は匂いとなって立ち上がった。 今日の夜の匂いは、もう、夏のそれだ。 そんな日に、冬の夜の匂いを思い出す。 2月の、山でのお話。 ⧉ 枯れているとはいえ、木々が立ち

          冬の匂い。

          石垣島日記 ①

          3月、海斗さんと共に、石垣島を訪れました。 帰りの飛行機の中、日記を綴っていたら、 とても長くなってしまった。 2回に分けて投稿します。 読んでいただけたら嬉しいです! ⧉ 飛行機から石垣島を望むと、美しい浜と、 陸上には水田や畑が広がっていました。 時間と、蓄えの少ないお金を割いて成田から飛んできた。 この島の姿を見たとき、間違えなく、 その価値はある旅になる、いや、なった、 という安心感みたいなものが、沸いてきました。 石垣島は、 本州ではなかなか見られない野鳥たち

          石垣島日記 ①

          再会

          コミミズクの狩場での話です。1羽の、フクロウとの再会。 長くなってしまったのですが、読んでいただけたら嬉しいです。 ⧉ 陽が落ちた。 空はもうほとんど橙を失って、 さっきまで淡い白色をしていた月が、 輝きと彩りを増す。 時刻は17時半。そろそろ、夜が始まる。 この時刻に、葦原に立つ枯れ木に、一羽、 コミミズクが止まるのをここ2日、遠くから目撃していた。 ほんの数十秒、この木に止まって、飛んでゆく。 その姿を収めたくて、今日は待ってみることにしたんだ。 約束したか

          2021

          タイミングが変ですが、自己紹介がわりに、 昨年の年末に書いたものを。 * もっと会いたい、もっと知りたい、もっと自然の中にいたい 千葉、東京ベースの生活をしながら、ずっとそんな想いを抱いていた一年でした。 だだっ広い葦原と水田地帯のなか、コミミズクの姿や、そのねぐらを探したり 夜、その声を頼りに、フクロウの巣を探したり、 会えないだろうと思いながらも、木に上っている姿、どんぐりを食べている姿、もぞもぞ動いている姿を想像しながら、ツキノワグマの姿を探したり、 そうい

          初めまして!

          はじめまして! 生き物を追いかけている大学生です。 instagram (https://www.instagram.com/hiroki__sat/)をメインに、生き物との出会いを発信しています。 感情は記さないと、自分自身の中からもなくなってしまう。 それがとてももったいないような気がして、 自然の中で芽生えた感情が消えていかないうちに、 ワードファイルに日記として綴っていました。 それが結構溜まってきて、どこかに残していきたい、と思い、noteのアカウント

          初めまして!