2021

タイミングが変ですが、自己紹介がわりに、
昨年の年末に書いたものを。

*
もっと会いたい、もっと知りたい、もっと自然の中にいたい

千葉、東京ベースの生活をしながら、ずっとそんな想いを抱いていた一年でした。

だだっ広い葦原と水田地帯のなか、コミミズクの姿や、そのねぐらを探したり

夜、その声を頼りに、フクロウの巣を探したり、

会えないだろうと思いながらも、木に上っている姿、どんぐりを食べている姿、もぞもぞ動いている姿を想像しながら、ツキノワグマの姿を探したり、

そういう時間が、常に待ち通しかった。

ツキノワグマなんて、何回も車中泊をしつつ通ったのに、ほとんどの探索で会えなかったけれど。その環境に身を置くだけで、心が満たされていました。



幼い頃より、

生き物たちと対等でありたい

という憧れがあります。

もっとストレートに言えば、友達になりたい、という感じなのかな。

今年見た夢の中で、
ホッキョクオオカミと狩りをしていました。

始めはカメラを持って、そっと群れに着いていって。

やがて、警戒心を解いてくれるどころか、

群れに認められるようになりました。

最後は、彼らと共にジャコウウシを狩って生活をしていた。

その時はもう、カメラなんて持っていませんでした。

同じ世界線で生きていたんです。

今はもう、基本的には、日常的に食す生き物なんて、

会ったこともない「お金と交換する」個体で、

自己の行動の延長にある存在というのとは、
少し違うものでしょう。

そんな文化の中で育ち生きている僕は、
他の生き物たちと、対等な存在になんてなれない。

かといって、そんな文化の中に、

彼らとの関わりを純粋なまま持ち込むのも、難しい。

僕はヒトらしく人間社会で生きて、
また別の世界線で生きる彼らに、たまに会いにいく。

そういう関わり方しか、結局できないのかもしれない。

進路を考えた高校3年生の頃、そんなことを思って、

どこかちょっとした決別みたいなものを感じたのを
覚えています。

けれど、

どんな場所が好きだとか、

どんな食べ物を食べるだとか、

そういうものくらいは、少しでいいから、わかりたい。

本を読んで、森を歩いて、ようやっと出会えた時、

別の存在である彼らと、少し、心が通じた気がする。

僕が森に入ることは、僕がどんなに気を遣っても、

彼らには迷惑かもしれないけれど、

でも、

また来年も、少しだけ、

時間を、その空間を、

共にしたい。



今年も、幸せをありがとう!

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