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数検1級を受験しました。(2回目)
このnoteでは、私が受験した数検1級(2024/04/14(日))について、受験勉強、試験の出来、合否発表などを冗長に記述します。数検1級に興味のある方、受験予定の方で、時間のある方はぜひお読みください。
数検1級の概要は次の通りです。
1.2024年4月の試験まで
2022年7月に数検1級を初めて受験しました。このときの詳細については、以下をお読みください。
前回の受験のときは、対策の
期待値の問題(2024共通テスト)
上記は、2024年の大学入学共通テストの数学2・数学B本試験の第3問(統計的な推測)の中で扱われていた問題の表現を変更したものです。ただし、この問題そのものが直接問われたわけではありません(詳細は問題文をご確認ください)。面白い問題だと思うので、ぜひ取り組んでみてください。特に、2022年度から施行された学習指導要領(期待値の必修度合いが前課程よりも高まった)で高校数学を学ぶ高校生には、ぜひ考えて
もっとみる統計検定1級を受験しました。(2回目)
このnoteでは、私が受験した統計検定1級(2023/11/19(日))について、受験勉強、試験の出来、合否発表などを冗長に記述します。統計検定1級に興味のある方、受験予定の方で、時間のある方はぜひお読みください。
統計検定1級の概要は次の通りです。
1.2023年11月の試験まで
2022年11月に統計検定1級を初めて受験しました。このときの詳細については、以下をお読みください。
202
数理統計学のゼミ(第2弾)を行います(2024/01/12-2024/05/24)【2024/04/26で終了】
「むぐむぐ勉強会」(むぐれしあさん(@Mgreshia4)が主催されるDiscordサーバー上でのオンライン勉強会)にて数理統計学のゼミ(第2弾)を行います。概要は次の通りです。
(1) 教科書:
「データ解析のための数理統計入門」(久保川達也、共立出版)
※参考書として以下を挙げておきます。なお、2023/03/03-2023/11/17にこちらの書籍の第2~9章(+α)をゼミで扱いました
exp(x)/x^α→∞(x→∞) のとても簡潔な証明
基本極限である$${\displaystyle \lim_{x \to \infty} \frac{e^x}{x^\alpha}=\infty}$$($${\alpha}$$は正の定数)の証明については、様々な方法が知られています。今回は、とても簡潔な方法を紹介します。私が知る方法の中で最も簡単な方法です。「増加で下に凸な関数は$${x \to \infty}$$で正の無限大に発散する」(直観的に
もっとみる「極小値の個数が1個」とは!?
数II微分(多項式関数の微分)が既習の方向けの問題です。考えてみてください!少しイジワルな問題ですが…。以下のtwitterの投稿の下に略解を載せます。
[略解]
あり得る場合は、以下のいずれか。
(ア) $${f(x)}$$の極小値を与える$${x}$$が$${1}$$つ($${a=0,1}$$)
(イ) $${f(x)}$$の極小値を与える$${x}$$が$${2}$$つで、これらが同じ
tan(89.99…9°)の値
大学生のときの基礎実験の時間中、実験をさぼって電卓で遊んでいたら、以下の事実を発見しました(「実験、さぼるなよ!」というツッコミが来そうです。すみません…)。
何と、$${89.99\cdots9^{\circ}}$$の末尾に$${9}$$を1つ追加すると、$${\tan}$$の値が約10倍になるのです!しかも、はじめの$${\tan 89^{\circ}}$$の値は$${\displaysty
スコア関数を用いた期待値の計算
幾何分布の期待値を「スコア関数(logP(X=x)をパラメータで微分したもの)の期待値=0」を利用して求めました。無限和を計算することなく、簡単に求まります。
他の指数型分布族(二項分布、ポアソン分布、正規分布、ガンマ分布など)でも同様の計算ができます。ぜひやってみてください!
参考までに、コメントを下さった黒木玄先生(@genkuroki)の引用ツイートも掲載します。
大澤の「朝日新聞 明日へのLesson」の寄稿について
大澤がこれまで「朝日新聞 明日へのLesson」に寄稿したものについて列挙します(新しいものから順に載せています)。宜しければ、ぜひお読みください。(有料記事ばかりですが…)
大澤の「大学への数学(東京出版)」の寄稿について
大澤がこれまで「大学への数学(東京出版)」に寄稿したもの(ツイッターへの投稿)を列挙します(新しいものから順に載せています)。宜しければ、ぜひお読みください。なお、2024年度も6,8,10,12,2月号に連載を担当します。
2021年10月号では、「区分求積の和と定積分の誤差」に関して書きました(「大学への数学」の執筆デビュー)。近年の大学入試において、この話題がよく出題されています。後半では