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「考える」をやめてみる|2021年に読んだ本のまとめ(54冊)

僕にとって2021年は、よく本を読み、よく考え続けた1年でした。

ひたすら考え続けてきたわけですが、2022年の今年は「考えること」をなるべくやめてみようと思ってます。

2021年の総読書数は187冊でした。そのうち、月ごとにおすすめした計54冊をまとめて、「考えることをやめてみる」という結論を書いていきます。

1月|暮らしを考える(5冊)

たちどまって考える|ヤマザキマリ
オタク女子が、4人で暮らしてみたら。|藤谷千明
ニューヨークで考え中|近藤聡乃
ニューヨークで考え中②|近藤聡乃
ニューヨークで考え中③|近藤聡乃

パンデミック後に初めて迎えた新年の時期だったので、改めて自分の暮らしを見つめ直せるような本たちです。本で知ったフレーズや考えが、全く別の本に出てくる経験があって、読書の楽しみが増えました。

2月|ルールを考える(5冊)

ガチガチの世界をゆるめる|澤田智洋
しないことリスト|pha
棚からつぶ貝|イモトアヤコ
帰ってきたヒトラー|ティムール・ヴェルメシュ
ゆるキャン△|あfろ

凝り固まった頭をほぐしてくれるような本たちです。経験を重ねると、どんんどんと頭が固くなるから、ゆるめる意識をしようと気付けました。

3月|正しさを考える(6冊)

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬|若林正恭
世界は贈与でできている|近内悠太
持たない幸福論|pha
人間失格|太宰治
まほろ駅前番外地|三浦しをん
まほろ駅前狂騒曲|三浦しをん

自分にとっての正しさに気付ける本たちです。正しさに盲信的にならず、いつでも見つめ直せる気持ちでいようと思いました。

4月|繋がりを考える(4冊)

阪急電車|有川浩
ここじゃない世界に行きたかった|塩谷舞
ふたりソロキャンプ|出端祐大
テレワークの腰痛・肩こりは自分で治せる!|酒井慎太郎

身の回りにある繋がりに思いを馳せることができる本たちです。自分だけでは思い付かなくとも周りの繋がりに耳を傾けみれば、案外すぐそばに知らない世界が待っているものでした。

5月|選択肢を考える(6冊)

Wabi-Sabi わびさびを読み解く|レナード・コーレン
動物たちの内なる生活|ペーター・ヴォールレーベン
フルサトをつくる|伊藤洋志×pha
そんなとき隣に詩がいます|鴻上尚史・谷川俊太郎
内緒にしといて|長井短
経験 この10年くらいのこと|上田晋也

選択肢が増えてきた世界でどう選ぶのかを教えてくれる本たちです。選択肢が多くても少なくても苦しいならば、その間のバランスを保っていきたいですね。

6月|調和を考える(3冊)

陰翳礼讃|谷崎潤一郎
しない生活|小池龍之介
メタモルフォーゼの縁側|鶴谷香央理

協調性の押し付けを回避できる本たちです。相容れないものでも混ざり合うことで、予期せぬ変化が訪れるのは、とっても楽しいことだと思うのです。

7月|そこにあるものを考える(3冊)

断片的なものの社会学|岸政彦
つながり過ぎた世界の先に|マルクス・ガブリエル
クラフトビール超入門+日本と世界の美味しいビール図鑑110|主婦の友社

良くも悪くもない、可でも不可でもないことに目を向けられる本たちです。物事や話にジャッジを下す審判員にはなりたくないものですね。

8月|熟成を考える(7冊)

お探し物は図書館まで|青山美智子
ナリワイをつくる|伊藤洋志
カメラじゃなくて、写真の話をしよう|嵐田大志
宇宙に行くことは地球を知ること|野口聡一・矢野顕子
ぼくは蒸留家になることにした|江口宏志
ライオンのおやつ|小川糸
思えば遠くにオブスクラ|靴下ぬぎ子

やりたいことを抱えたまま、葛藤することについて共感を得られる本たちです。考えを熟成させて、タイミングが来たら取り出すという方法もあると気付けました。

9月|なくなることを考える(2冊)

52ヘルツのクジラたち|町田そのこ
生き物はどのように土にかえるのか|大園享司

あるものがなくなることについて書かれた本たちです。あるものはいつかなくなるという当然のことを改めて理解しました。

10月|わからないことを考える(4冊)

イドコロをつくる|伊藤洋志
ケーキの切れない非行少年たち|宮口幸治
どうしても頑張れない人たち ケーキの切れない非行少年たち2|宮口幸治
ペッパーズ・ゴースト|伊坂幸太郎

わからないことがわからない状態を客観視できる本たちです。認知の歪みに気付けると、わからないことへの理解が進むと思いました。

11月|生きることを考える(5冊)

おいしいもので できている|稲田俊輔
生き物を殺して食べる|ルイーズ・グレイ
哲学の先生と人生の話をしよう|國分功一郎
夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった|谷川俊太郎
わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる|Dain

生きづらい世界で生きるということを見つめ直す本たちです。思考や食事、言葉など、人が生きるためにすることを再確認できました。

12月|基礎を考える(4冊)

青が散る|宮本輝
ベルリンうわの空 ランゲシュランゲ|香山哲
人生の土台となる読書|pha
会って、話すこと。|田中泰延

自分を構成する基礎について振り返る本たちです。落ち着いて自分を見つめ直してみると、解決策はシンプルだったりすると気付けました。

「考える」をやめてみる

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なぜ「考えること」をやめたいと思ったのか。それは考えすぎると、疲れてエネルギーが枯渇してしまうからです。どうでしょう。あなたにとっては当然のことかもしれませんね。僕は読書を通して1年掛けて学びました。

「行動しなければ意味がない」という意見は好きではありませんでした。それは考えすぎることの疲労感を実感した今でも同じです。

だから、まずはじっくり考えることを選んできました。タイミングが来たときに動き出すのがベストだと。これも今でもそう思います。機会や決断は向こうからやってくる。

大事なのは「考えることは凄くエネルギーを消費する」と理解することでした。考えすぎると、どんどん頭の中に余計なキャッシュが溜まってきて、何をするのかわからくなる。新しいことが怖くなる。頭が固くなってしまうのです。

今まで頭の中には、常に考えごとが疲労感とともに渦巻いていました。この疲労感をなくすには簡単です。考えすぎることをやめればいい。

考えすぎていた人が考えるのをやめるのは大変だと思う。だけど、バランスを取る意識をすることで、頭の中をスッキリさせることは出来ると思うんです。

読書を通して考えることは無駄だと思ってません。本を読んで何かをしなくてはいけないとも思わない。単に僕が今まで「考えること」に重きを置きすぎて、疲れていたと気付いたんです。それならばやめてみようと。

・・・

noteでの書評シリーズは一旦更新を終わります。書いてきた本の紹介は取るに足りないものかもしれませんが、いつか誰かの選書に役立てることを信じています。

疲れて身動きが取れない状態を「考える」とは言わない。空っぽになった頭で、今年はどんなことを書くんだろう。自分でも楽しみです。

【紹介した本たち / 54冊】
たちどまって考える|ヤマザキマリ
オタク女子が、4人で暮らしてみたら。|藤谷千明
ニューヨークで考え中|近藤聡乃
ニューヨークで考え中②|近藤聡乃
ニューヨークで考え中③|近藤聡乃
ガチガチの世界をゆるめる|澤田智洋
しないことリスト|pha
棚からつぶ貝|イモトアヤコ
帰ってきたヒトラー|ティムール・ヴェルメシュ
ゆるキャン△|あfろ
表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬|若林正恭
世界は贈与でできている|近内悠太
持たない幸福論|pha
人間失格|太宰治
まほろ駅前番外地|三浦しをん
まほろ駅前狂騒曲|三浦しをん
阪急電車|有川浩
ここじゃない世界に行きたかった|塩谷舞
ふたりソロキャンプ|出端祐大
テレワークの腰痛・肩こりは自分で治せる!|酒井慎太郎
Wabi-Sabi わびさびを読み解く|レナード・コーレン
動物たちの内なる生活|ペーター・ヴォールレーベン
フルサトをつくる|伊藤洋志×pha
そんなとき隣に詩がいます|鴻上尚史・谷川俊太郎
内緒にしといて|長井短
経験 この10年くらいのこと|上田晋也
陰翳礼讃|谷崎潤一郎
しない生活|小池龍之介
メタモルフォーゼの縁側|鶴谷香央理
断片的なものの社会学|岸政彦
つながり過ぎた世界の先に|マルクス・ガブリエル
クラフトビール超入門+日本と世界の美味しいビール図鑑110|主婦の友社
お探し物は図書館まで|青山美智子
ナリワイをつくる|伊藤洋志
カメラじゃなくて、写真の話をしよう|嵐田大志
宇宙に行くことは地球を知ること|野口聡一・矢野顕子
ぼくは蒸留家になることにした|江口宏志
ライオンのおやつ|小川糸
思えば遠くにオブスクラ|靴下ぬぎ子
52ヘルツのクジラたち|町田そのこ
生き物はどのように土にかえるのか|大園享司
イドコロをつくる|伊藤洋志
ケーキの切れない非行少年たち|宮口幸治
どうしても頑張れない人たち ケーキの切れない非行少年たち2|宮口幸治
ペッパーズ・ゴースト|伊坂幸太郎
おいしいもので できている|稲田俊輔
生き物を殺して食べる|ルイーズ・グレイ
哲学の先生と人生の話をしよう|國分功一郎
夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった|谷川俊太郎
わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる|Dain
青が散る|宮本輝
ベルリンうわの空 ランゲシュランゲ|香山哲
人生の土台となる読書|pha
会って、話すこと。|田中泰延

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