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みんな一生懸命働いて、生きている。

派遣会社2社に登録してから、求人案件のチェックはそちらが中心になった。転職マッチングサイトは放置している。しかし、案内メールが定期的に届く設定にしてあり、度々、「あなたに興味のある企業からオファーが届きました!」というメールを着信する。

その中には、自分が設定した希望条件とマッチする職種案件もあれば、まったく見当外れなもの、へえ、面白いねえ~と思わず唸ってしまうようなものまで様々な仕事・企業のメールが含まれている。

何を思ったのか分からないが、なぜか私に「ガードマン」の職をプッシュしてくる企業がある。(自動的に検索するのだろうが、なぜ?どのキーワードからそうなるのか?) うーん、申し訳ないが、私にはとてもできそうにない。手当たり次第にアラフィフにDM送るのを止めてください。(笑)

それから、面白いのは、「タクシードライバー」。某タクシー会社から案内が何度も送られてくる。「あなたの英語と中国語スキルを観光業界に活かしてください!」という文言が添えられている。これには、「なるほどー!語学力、そうきたか!やってみたら面白いかも??」と、ちょっとだけ興味を持ってしまう自分もいる。 

(※私はゴールド免許のペーパードライバー。もう20年近く運転していない)

そんなメールに紛れて、某週刊誌の業務委託ライター、大手出版社の編集職募集のメッセージが入っていた。まだ未練が残るせいだろう。こちらには、少し気持ちが揺れてしまう。


求職活動を始めてから、あらためて、世の中には様々な仕事があるのだと知ることができた。もちろん、どんな仕事も大変ではあるけれど、それぞれにやりがいがあり、面白味もあるのだと思う。

もしも違う人生を生きることができたらなら。もっと自由に転職して、たくさんの仕事を経験することができたなら。

皆が他者をより理解し、敬い、労り合う。きっと素敵な世の中になるに違いない。


娘が社会人として活躍する数年後の社会のことを、子を産み育て働く未来の日本と世界のことを、いつも思う。

私が今まさに求職活動で遭遇する理不尽なハードルの数々が過去の遺産となり、「まったく酷い時代があったよね」と笑って話す時代がやって来るのだろうか。それとも、「ママ、やっぱり日本では無理。海外へ行くよ」と出て行く背中を見送る日が来るのだろうか。

女性が安心して子を産み育て、働くこともできる社会であるように。

年齢やブランクに制限されず、その人の能力を活かした「適材適所」の職で、明日の糧を得られる。女性も男性も、ハンディキャップある人も、外国籍の人も、誰もが働きたい時に働けるチャンスを、等しく得られる日本であるように。

若い世代が生きる未来が、全ての人にとって開けたものであるように。そう願って止まない。








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