八つ橋ジョー

大学講師、ビジネスコーチ。旅や本の話など、気ままに、感じたことを文章にしています。読ん…

八つ橋ジョー

大学講師、ビジネスコーチ。旅や本の話など、気ままに、感じたことを文章にしています。読んでもらえたり、面白い投稿に出会えると嬉しいです。

最近の記事

円安と財政赤字、高齢者に迫る不都合な真実

為替の予測ほど当たらないものはないと思う。毎年年始に某経済誌に載る、様々な経済予測を見るのだが、為替予測の外れ方は結構ひどい。例えば今年について言えば、予測している金融関係のプロの殆どが2024年末のレートを 130円代前半としている。今や150円を超え、これから大幅な米国の変化がなければ、円安はさらに加速して200円もありえるという声も聞こえてきているのに・・ この分野の専門家でもないし、金融・為替についての深い見識もないのではあるが、個人投資家としての経験で言えば、資産を

    • 子どもが増えない理由???

      日本の子供の数が減っている事について、またまたこの時期になると悲観的なニュースが広がる。2023年も―5%の75万人、8年連続の減少。合計特殊出生率も1.21と最低、東京では0.99と大騒ぎ、”危機的”だというコメントが飛び交う。そして、この話になると、いつもの論説がここ20年以上繰り返される。子育て支援や働き方改革、婚姻数や婚活の話、妊活、住宅価格の話などなど。そして、「出生数の減少には、非常に複合的要因があり、先進国共通の課題であり、すぐに解決できるものではない」というよ

      • 年をとってからの友達について

        年を取ってからの友達は「健康」であるために、とても大事だという。友人がいると活動も増え、孤独感も減り、身体も心も健康になる、とか。でも、実際には、50歳くらいから、活動や交際範囲も狭まり、身体的にも衰えが始まり、なにかと億劫になり友人は減っていく。内閣府の調査では、日本の高齢者の4人に1人が友人ゼロ(!)、この比率は諸外国に比べても高いらしい。孤独死につながっていくのか・・・。そこでシニアの友人の作り方なんてものがネットに出てくる、余計なお世話のような気もするが。 一方、年

        • 「限りある時間の使い方」はタイトル以上に面白い・・もっと売れて欲しい本

          少し前の本、でもここ数年で自分にとって最もインパクトのあった本は、この「限りある時間の使い方」(オリバー・バークマン)だろう。ある程度評判にはなったが、日本でどの位売れたんだろう?いろんな年齢層の人に読んでほしい本。 でも、この日本語のタイトルはいただけない(と思う)。日本の読者に判りやすいように、よく売れるようにと出版社の方があれこれ考えた上なのであろうが、これだと、どうしても「時間管理」の本と誤解する人も多かったのではと思う。まぁ帯にはいろいろ説明書いてあるんだけど。 や

        円安と財政赤字、高齢者に迫る不都合な真実

          京都千本釈迦堂で考えたー哲学としての仏教、宗教としての仏教

          GWも終盤、久しぶりに京都千本釈迦堂(大報恩寺)へ行ってみる。なんとなく、西陣あたり歩きたくて。祭事でもないかぎり、ここはいつも静か。京都でも最も古いお寺の一つなのに、まぁ地味でお寺自体も商売っ気がなくて良い。周りには北野天満・大徳寺・金閣寺などなど、ビッグネームが沢山あるしね。 古い本堂もいいが、やはり見どころは宝物殿の六観音。国宝の六体の観音様(鎌倉時代・定慶仏師)がプラスチックのシールドはあるものの、かなり間近に見れる。ガラスケースの中に鎮座されてるのとは迫力・親近感

          京都千本釈迦堂で考えたー哲学としての仏教、宗教としての仏教

          開高健「生物としての静物」再会

          ゴールデンウィーク、京都出町柳商店街にある古本屋で小一時間、開高健の「生物としての静物」が目に留まる。昔好きだった作者だから、多分読んだことあるかなぁと思いつつ、もしかしたら文庫本だったかな、単行本のベージュの少しくすんだ表紙が気になって買ってしまう。シックな表紙に、「生物としての静物」なんて、広告コピーのような、呪文のような、タイトルがはまっている。 (因みに、この京都、出町柳商店街(桝形商店街)自体が昭和で時間が止まったしまったような場所、この本に出逢うにはふさわしい。)

          開高健「生物としての静物」再会

          Men are Lost - もっと男子を語れ

          今年の3月8日は「国際女性デー」ということで、いかに日本がこの点で遅れているかとか、こんなに女性が活躍できている会社があるとか(例えばIKEA)報道が多く見られた。それはいいし、Diversityはもっと進むべきだとは思うのだが・・・その陰で、今の男性の問題ということにももっと焦点を当てた方が良いと思うんだが、どうだろう。 元気で、生き生きと人生を切り開く女性が増えていく陰で、組織のプレッシャーに絡めとられ、負けていく男性、アイデンティティロスに悩む男性は多いみたい。教えてい

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          アメリカやアメリカ人ー何なんだろう?

          日本人にとってアメリカは最も身近な国の一つだろう。ニュースやエンターテインメントではアメリカの話題が満載で、なんとなくわかったような気になる、親しみもわいてくる。しかし、アメリカやアメリカ人って何よと考えると、実は言葉に詰まる。私も若い頃に数年暮らして好きな国ではあるし、友人もいるのだが、「何がアメリカでアメリカ人か」はよく判らない。 豊かで、自由でオープンで多様、広大な自然、最先端の科学、伸び続ける経済、イノベーション、強力な軍事力、エンタメの世界の中心、理想主義やアメリ

          アメリカやアメリカ人ー何なんだろう?

          ”力を抜く”ってどういうことよ

          これまでの人生を振り返って、”力を抜く”というのは僕には難しいテーマで、「はい、力抜いて」と何度もいろんな場面で言われてきたことか。だからこそ、これってどういう意味なんだろうと考えるようになってきた。僕だけ?いやきっと、力を抜くのが下手な人って沢山いるような気がする。力み気味の人たち、同類は見れば判る。 「力を抜く」これはもちろん身体的なことだけど、身体と心は連動しているから、精神的な「力を抜く」もあるはず。 ということで、日常生活での「力を抜けよ」を目をむけると・・・ ス

          ”力を抜く”ってどういうことよ

          流れ流れて~対馬から釜山一泊の旅

          対馬旅の続き。同じ釜山に行くのでも、飛行機や大型フェリーで行くのとは違い、対馬からの船で来ると、1時間あまりだが、何故か流れてきたなぁ、古代の人も遣唐使とか遣新羅使とかもこんな感じだったのかなぁと、妄想が膨らみ面白い。 ということで、対馬・比田勝を出港したPan Star、結構大きな船が平日なのにほぼ満員(ほぼ全員が対馬へ遊びに行った韓国の人)船内に小さな売店やら免税品店がある。午後4時半、港を出て外洋に出ると、時化て揺れ始める。朝鮮海峡を波を切り裂きながらずんずん進んで行く

          流れ流れて~対馬から釜山一泊の旅

          仕事のコツ?スポーツと同じさ。

          昔前ならいざ知らず、スポーツがうまくなるには忍耐や根性で頑張るなんてことはもうしませんよね。自分の体力・体調を知り、目標や戦い方を定めて合理的に取り組む。仕事も同じです。 まず、自分のことをよく知ったうえで、その仕事、プロジェクトや職場、関係する相手をじっくり知る、「観察」する。この観察というのが大事で、勘所や思わぬ落とし穴(リスク)を知っておく。観察眼はいろんな場を経験しながら磨かれていきますが、ぼーっとしてたら駄目。そしてスポーツ同様、「準備体操」は必須、いきなり難しいこ

          仕事のコツ?スポーツと同じさ。

          対馬は時空を超えたインパクトのある島

          長崎県出身の自分だが、壱岐・五島には行ったことがあっても、対馬はなぜか足が向いてなかった。何故か、遠い、荒々しい、下手したら少し暗いイメージもあったのかも。でも食わず嫌いはいかんと、釜山も併せて行ってきた。福岡~対馬~釜山~福岡 いろんなルートはあるが、船には是非乗りたい。そこで時間も考え、福岡~対馬 釜山~福岡は飛行機で、対馬~釜山は高速船にした。 司馬遼太郎の「壱岐・対馬の道」「韓のくにの道」を手に、午後2時、福岡空港からほんのひとっと飛び、離陸して、北上し壱岐を見たらも

          対馬は時空を超えたインパクトのある島