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【風呂酒日和9-2】 琉球酒場

※この記事は緊急事態宣言前に訪れた時のものです。

【風呂酒日和(フロサケびより)とは】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


今日私は仙石湯に行く前に、既に気になっていた店があった。
駅から銭湯までの道を行く途中にあった、公園とも広場ともつかないちょっとした腰掛けのある緑道。
そしてその脇にぽつりと光る秘密基地のような建物。

看板に大きく書かれている「琉球」の文字と、ゆらゆらと揺れるオリオンビールの丸い提灯。
間違いなくあれは沖縄料理の居酒屋であろう。


その街ならではの店を楽しみたいので、チェーン店のように見える大きな店はいつもはあまり選ばない。
しかし私の脳裏には、島らっきょうや海ぶどうの残像が銭湯を出た後も飛び交っていた。

これはもう、観念してあそこに行くしかない。
私の口内は完全にめんそーれになってしまっている。
街に立ち並ぶお洒落なお店の空気に怖気づいて、他の店には入れそうになかったのもある。

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