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一人でマザー牧場へ乗り込み、バンジージャンプを飛んでみてわかったこと。


私にはここ数年、割と真剣に掲げ続けているのに達成できていない目標がある。それは「バンジージャンプをする」だ。


去年noteにも書き、2022年も半分以上過ぎたというのに、私は今年の目標として掲げた3つを今のところ、どれも達成できていない。
わかりきっていたものの案の定早起きはできないし、本も全然読めてない。(読書の秋に期待...)

まずい、まずいぞ。
このままではどれも達成できないまま今年が終わってしまうかもしれない。

でも、でもね!
バンジージャンプに関してはちょっと弁解させてほしい。(誰に)

だって、誰も一緒に行ってくれないんだもん...。


そう。
私は場所を調べたり、友人に「ねぇ、バンジージャンプやりたくない?」なんて声をかけてみたりはしていたのである。

「いやいや、バンジーとか絶対ムリ!」

「え〜怖いけど、まぁ頑張れば付き合えるっちゃ付き合える」

「下が川とかじゃなくてちゃんとマットが敷いてあるとこならやりたい!」

私のバンジーへの思いに、それぞれリアクションを返してくれる友人たち。
色々聞いた結果、とりあえず私は東京から近くて、そこまでハードルも高くなさそうなマザー牧場のバンジージャンプに狙いを定めていた。

マザー牧場 ファームバンジー


これなら「すごい激しいのはちょっと...」という人でも付き合ってくれるかもしれない。さっそく私は一緒に行ってくれそうな友人に会う度「マザー行こうマザー行こう」と言い歩く。

しかし「いや〜今月は予定がいっぱいで〜」とか「梅雨が明けたらね」とか「もう少し涼しくなってから…」とか、なんだかんだで友人たちは一向に私とバンジーしてくれそうにない。


マザー牧場、なかなか遠いため、私は千葉県在住で車を持っている大学時代の先輩を一時期ロックオンして「行きたい行きたい」と言い続けていた。
そしてようやく日取りが決まったのだが「じゃあどうせなら前乗りして飲もうぜ」ということになり、前日から千葉入りしたにも関わらず当日になって先輩は「ごめん、二日酔いで今日飛んだら召されるかも...」などと言い出した。
一応先輩なのでバーロー!とは言わなかったが、結局千葉で飲むだけ飲んでその日はすごすごと帰ることに。


ちぇっ、みんな結局バンジージャンプ、飛びたくないんだ。
(当たり前である。飛びたいのは私だ。)


やさぐれていた私は、ある日ふと思った。
「これ、人と行こうとしてるからいつまでたっても飛べないのでは?」と。
先程も言った通り、バンジーに思いを馳せているのは私である。
あくまでみんなは「そんなに言うなら付き合うよ」と言ってくれていたのだが、その日は一向に決まらない。

それならもう、一人で飛んじゃう...?

よく考えたらバンジージャンプってそもそも一人で飛ぶものだし。車で行かなきゃ道のりがめんどくさいなぁとか、一人でそんなところに行くなんて...と自分がやりたいくせに都合のいいことを考えながら仲間を募っていたが、心優しい(二日酔いの)先輩に苛立つくらいであればもう一人で飛べよという話である。

自分のやりたいことならば、自分でなんとかするべきだ。
よし。やるか、一人バンジー。
私の「思い立ったが吉日」が発動した。


とは言っても、今までみんなに甘えて一緒に行こ〜(連れてって〜)なんて思っていた私である。
いざ一人で行くとなると、いろいろな不安が出てくる。

結構遠いな...混んでるかもしれないし、早起きしなきゃ...。
ほんとに大丈夫かな。怖すぎてチビったりしない?
一人で乗り込んでお漏らしする成人女性なんて、もう目も当てられない。
もしもに備えて生理用ナプキンでも仕込んで飛べばいいかしら...。そんなアホなことを考えつつも、私はマザー牧場までのルートを調べたり粛々と準備を進め、バンジー決行の日を決めた。
7月15日金曜日。ド平日に仕事の休みまで取った。
だって決戦は金曜日ってドリカムも言ってるし。


そして意気込んでいた7月15日。
その日はドシャーっと雨が降っていた。
さすがに大雨の中バンジーはちょっと滝行みたいになりそうだしみそぎ感が強すぎる。
そんな苦しい体験にはしたくない。(そもそも雨なら多分できない)

私は泣く泣く日程を考え直し、人が多いと気まずいかななんて思って避けようとしていた7月18日(祝日)に決行の日を再設定した。


祝日の混み具合が不安だったものの、3日ずれたことにより私はちょっと安堵する。というのも、そんなことまで言わんでいいという話かもしれないが、お漏らしを危惧して余計なことを考えたせいか、決行日としていた決戦の金曜日にレディースデー、生理ちゃんが訪れてしまったのだ。

生理ちゃん


うーん。こうなったら来週とかもうちょっと先に決行日をずらす?いや、でももう15日の代わりに休みにしちゃったし...。
いや、行こう。行くしかない。
女にはレディースデーだろうとなんだろうと、大事な会議に出なきゃいけない日もあれば、バンジーを飛ばなきゃいけない日だってあるのだ。(芸人?)



その日は快晴。
ドキドキしてあまり眠れなかった私は、寝不足気味の体を引きずりながらも頑張ってぬるりとベッドから這い出し、いそいそ支度をする。

電車を乗り継ぎ、君津駅へ。
そこからマザー牧場への直行バスに乗る。
市街地を抜けると、バスは結構な山道へ。

自然がすごい
到着!


無事マザー牧場へ上陸した私。
バスに乗っている時点で薄々気づいていたが、やはり周りには家族連れ、親子、カップルや友達同士と思われるお客さんしかいない。
一人マザー牧場、マジで私だけでは?
これが本当のシングルマザーってやつか。(違う)

でもよいのだ。
私の今年の目標はもはや「一人でバンジージャンプをする」にすり変わっている。

入場。

絶好のバンジー日和ではあるが、あれ?なんか、閑散としてる?
いやいやまだわからない。
遊園地のアトラクションは大体どれも混むものだ。
動物さんと戯れることをメインとしているであろうマザー牧場とはいえ、バンジージャンプはきっと人気であろう。
きっとみんな同じ考えで一目散にバンジーに向かっているのだ。
はやる気持ちをおさえながら入口でゲットした地図を片手に決戦の地へ進む。

とりあえず怖すぎてチビりくないので、入場してからバンジー会場に着くまでに目についたトイレにはもれなく入り、マーキングのように用を足していく私。ソロお漏らしだけはなんとしても避けなければならない。
でも、レディースデーの恩恵できっと少しくらいチビっても大丈夫なはず。朝まで超熟睡を謳うくらいならちょっとくらい空飛んでも超安心だよな?頼むぜ相棒。

しばらく歩くと緑の大きな鉄塔のようなものが見えてきた。

ほんとに人いないな…
どん!


ついた。
たどり着いてしまった。

あれ?
全然混んでない。なんならやっているのかわからないくらい人がいない。
だ、大丈夫か。今日私は本当に飛べるのだろうか。
あまりの閑散具合に不安を募らせていると、横の入口からスタッフのお姉さんが出てきた。よかった。やってた。


「こんにちは〜!バンジーとジップライン、どちらをご利用でしょうか?」

「えーと、バンジージャンプをやりたいんですが...ジップラインも空いてるんですか?」

「今ならどちらもすぐご案内できますよ〜!でも両方ご希望であれば先にジップラインをやるのがいいかもしれないですね。ジップラインの方が混みますし、バンジーはすぐ終わるので進みが早いです。」

「な、なるほど...。」


ジップラインとは、全長340mのワイヤーロープをハーネス付きの滑車でびゅーんと渡るアクティビティ。なるほど、確かにこっちの方が対象年齢も広いし小さい子にも人気がありそう。
スタッフのお姉さんに言われて、とりあえず私はジップラインとやらをやってみることにした。
決して怖いからバンジーを避けたわけではない。バンジーも、やるやる。
そのために来ている。メインだからね。今日のサビだから、後からね...。

チケットを購入し、注意書きのようなものを読んで署名。荷物をロッカーに入れると「こちらをご覧になってお待ち下さい」と説明のムービーが待合室に流れ始めた。

「やぁ!俺はブライアン・ジョズ!(ジョブ?ジョブス?聞き取れなかった)
これからジップラインの乗り方を説明していくぜ!」

軽快な調子で、アメリカンコメディの吹き替えのような音声と共に、普通のおじさんがそれに合わせて身振り手振り激しくジップラインの説明をしていく。ナレーションの声はめちゃくちゃいい声だが、デモンストレーションをするおじさんの動きがなんともわざとらしいというかぎこちなくてローカル感が否めない。(失礼)

ブライアンの説明が終わり、私は奥に誘導された。
ハーネスやヘルメットなどを装着し「こちらへどうぞ〜」というお兄さんのもとへ向かう。

「ジップラインは往復になっているので、2回頭を屈めて足を曲げ、着地の体制を取って下さいね。1回目はあの向こう側の道路が見えたところ、折返しの時はあそこにひつじさんたちのお家があるので、あのあたりで着地の姿勢になって下さい」

小さい子にもわかるように丁寧かつ優しい口調で説明してくれるお兄さん。
ふむふむ。オッケー、向こう側の道路と、ひつじさんのお家ね。

「では、いってらっしゃーい!」

お兄さんの声とともに滑車が走り出す。
おぉぉ。絶景。
自分の体重でハーネスがあばらに食い込み一瞬ウッとなりながらも、晴れ渡る空の中、緑あふれる景色を眺める私。
楽しい。めっちゃいい景色。全然怖くはない。

お、道路が近づいてきた。
言われた通り、着地の姿勢を取る。

げぃん!!


強制停止感がすごい。なかなかの勢いで止まる滑車。
滑走している時よりも停止の激しさの方がちょっと怖いというか衝撃的かもしれない。
こ、こんな感じなのね...なんて思っていると、到着を待ち構えていたスタッフのお姉さんが「はい、それではこちらへどうぞ〜」と手際良く折返し方向の乗り場に案内してくれる。

階段を数段上がると、次は反対方向へ。
次はえーと、そうだ、ひつじさんのお家ね。はいはい。
先ほど一回滑走しただけなのに「もう何度もやってるわよ」みたいなすました顔で器具を装着してもらう私。

「はい、いってらっしゃーい!」

同じように景色を楽しんでいると、今度は体がぐるぐると回り始めた。
お、おおお。どうしよう。反対を向いてしまった。
どの方向に向いても問題ないと言われていたものの、これでは着地の準備をする目安の場所が見えない。

ひつじさん...!ひつじさんのお家は...!?
私は必死に振り返りひつじ小屋を探す。

げぃん!!!


再び大きな衝撃と共に、ゴール。
ひつじさんのお家はうまく見つけられなかったが、足が短い私は特に着地の姿勢を頑張って取らなくても無事何事もなく着地することができたようだ。


ふう。
ジップライン、なかなか楽しかった。
しかしスリル、というよりはいい景色で楽しいね〜という感じ。
やはり私はアレに乗らなければ満足できない。

ハーネスを取ってもらい、いそいそと待合室に戻る。
お姉さんの言っていた通り、ジップラインにはすで列ができていてバンジーはまだ空いている状態だ。私は勢いに任せて、再び受付に向かった。

先程と同じように注意書きを読み、署名にサインをする。
「こちらにお進みください」と言われてバンジーの根本のところに向かうと、私よりも少し背が低い小学生っぽい女の子がちょうどハーネスを付けてもらっていた。

「わくわく」が背中越しに伝わってくるくらい、女の子は手足をバタバタとさせ、時々向こう側で待つ両親に手を降ったりしている。
すごい。この年でバンジー。
顔立ちや服装、動きなどを見る限り多分小学生だと思うのだが、足がすらーっと長い。
最近の子はやっぱりスタイルがいいわねぇなんておばあちゃんみたいな気持ちで彼女を眺めながら器具を装着される私。

準備が整ったところで、ベンチに座って少々待たされる。


「…やったことありますか?」

私が先程凝視していたのがバレていたのか、女の子に話しかけられた。

「あ、いえ...初めてです...。」

小学生にまで全力で人見知りを発揮する私。

「私も!緊張しますねー!」

「は、はい...。」

なんならバンジーよりも今が一番緊張しているかもしれない。
1人乗り込んできたよくわからん謎の女(私)にきちんと敬語を使って話しかけてくれる女の子。
いやはや。なんだか会話を膨らませられなくて、申し訳ない。


「それではこちらの階段から上まで登って下さい」


スタッフのお姉さんに案内され、跳ねるように階段を上がっていく女の子とあわてて後ろに続く私。

マザー牧場のバンジージャンプは21m。約7階くらいに相当する階段をどんどん上る。
大体5階あたりまで来ただろうか。
うきうきとしていた女の子の足取りがだんだんとゆっくりになってきた。
足が、震えている。
ショートパンツから伸びるすらりとした足が、それはもう漫画のように小刻みにカクカクと震え、先ほどまでひらひらと舞っていた両手は、ぷるぷるしながら手すりを掴んでいる。
うおぉぉ、怖いのか。少女よ、こわいんだな。
そうだよね。わかるわかる。
彼女のリアルな体の反応から、なんとも言えない緊張が伝染する。

しかし、その一方で私は、別の理由で震えていた。
女の子につられて軽快に階段を上ったせいで、疲労により順調に私の足もプルプルし始めている。加齢。


恐る恐る進む彼女をゆっくり見守りながら後ろに続き、ようやく頂上へ到着。ちょっと震えながらもお姉さんの説明をしっかりと聞き「きゃーって叫んでも大丈夫ですか?」「飛んでいる間は手はどうすればいいですか?」なんて質問をしている。

彼女の初めてのバンジーに立ち会えて、私はなんだか2度美味しいみたいな気分になっていた。こんなに新鮮な、人の「初めての体験」を目の当たりにすることってあんまりないかもしれない。

「あーー!やっぱり飛べないかも〜!」

そう言いながら一度こちらを振り返った彼女に、私は柵の向こうから親指を立て、グー!のポーズをした。
「大丈夫!」とか「楽しんでー!」みたいな声をかけたかったが咄嗟のタイミングで声にすることができなかった。どこまでいってもコミュ障...。

そして、下にいるであろうと思われるスタッフのお姉さんのマイクの声が響く。

「それではバンジージャンプ、カウント入ります!3、2、1スリートゥーワン、バンジー!」


きゃあああという絶叫と共に落ちていく女の子。
両親であろう下で見守る人からわぁぁという歓声と拍手が聞こえる。
すごい。っぽいぽい!一番盛り上がっている気がする!

女の子は最初の一瞬叫んだものの、すぐに両手で手を振るくらいの余裕を見せた。
ほほう。なかなかやりますね。
絶叫系、好きな子だ。友達になりたい。


そして、いよいよ私のターンである。
お姉さんに呼ばれ、前へ進む。
まだあまり恐怖感はない。

「それではここからつま先だけ出した状態で、手を頭の後ろに当てて下さい」

そう言われて自分のつま先越しに下を見て、改めてその高さを実感した私。

うわ、高。
え、こわいかも。どうしよう。無理かも。

とはいえ、そこまでスムーズに進んでしまった私に、待ったのタイミングはなかった。

「さぁ、それでは参りましょう!バンジージャンプ、カウント入ります!」


ん?え?
マイクからさっきのお姉さんとは全く違う、ラジオのDJみたいなちょっと懐かしさを覚える録音っぽいお兄さんの声が聞こえる。
なんでいきなり?あまりにもナチュラル過ぎて心の準備が…

3、2、1スリートゥーワン...バンジー!」



ああぁぁぁあかさか!DJ赤坂…!

みたいな声...。


そう思いながら私は21mの高さからダイブしていた。
飛ぶ、というよりは頭から落ちる。という感じ。
勢いよくぴょーんと飛び出すよりも倒れ込むように落ちる方が遥かに怖いということがその瞬間わかった。

「ナーイスバンジー!」

先程のDJ赤坂のような声がバンジー会場に響き渡る。

いやいや、これよ。
なぜさっきまでスタッフのお姉さんがマイクを取っていたはずなのに、いきなり録音音源みたいなイケイケの吹き替えのような声に変わったのか。
その声にびっくりを持っていかれて私は飛ぶ瞬間のことをあんまり覚えていなかった。

びよんびよんと余韻に浸りながらも、だんだんとマットのもとに降りていく。

「ハーイ!おつかれさまでした〜こっちの方にすべって来て下さーい!」

ん?

そこには普通のおじさんがいた。
録音などではない、このおじさんの生声だ。
えーーー、めっちゃいい声。
.......っていうか、この人あれじゃん、ブライアンじゃん!


その声の主は、私が先程ジップラインの説明ムービーを見た時になんだかアメリカンコメディの吹き替えみたいだなぁなんて思っていたその人の声だった。よくよく見ると、あの時ムービーに写っていた「普通のおじさん」の姿もそのままである。
お前だったのか、ブライアン。

「おつかれさまでした〜!じゃ、器具を外していきますねー!」

信じられないくらいいい声でサクサクと器具を外していくおじさん。
あ、これ、ムービーのための演技とかじゃなくて地声だしいつもこの口調なんだ...。

私のバンジージャンプは、飛んだ時の衝撃を上回るめっちゃいい声のスタッフのおじさんへの衝撃で幕を下ろした。


ふぅ。やれやれ。
もっと並ぶかと覚悟をして来てみたが、割と早々にやりきってしまった。
ふむ。

おや?

生ビール…だと?

ふむ。

乾杯

ふむふむ。うまい。

無事今年の目標をこなしたことにひとまず乾杯。
さて、このあとどうしよう。

ビールを飲み終え、とりあえず一番近くにあったアグロドームなるところを覗いてみると、ちょうど羊のなんらかのショーが終わるタイミングだった。

全然説明を聞いていないため、何がなんだかよくわからないが世界各国のひつじさんがステージの上に並んでいる。

メェ〜

おぉ、圧巻。

ドーセットホーンさん、すごい。
大丈夫?ツノ、邪魔じゃない?目、見えてる?

予備知識は何もないがなんとなくこいつが好みだ。カラクルさん。
他のひつじさん達があてもなくモグモグしていたり、ドタドタと足を鳴らしている中、一人(一匹)悟りを開いたかのように微動だにせず、静かにそこに座っていらっしゃる。
貫禄があってかっこいい。
顔もおじいちゃんっぽくてよい。

「はい、それではこれよりひつじさんが退場し、会場内清掃に入ります」

おぉ、ほんとに終わりのタイミングだったようだ。
お邪魔しました。と、帰ろうとした瞬間。
会場に退場ソングが流れる。
衝撃音にも近いジャン!という音から続く、激しいギターリフ。

こ、これは…メタリカだ。

まさかのメタリカのMaster of puppetsである。
退場曲、いかついし、意味深すぎる。操り人形…。
どんな曲?と思った人は、ぜひひつじさん達がのそのそと退場する姿を想像しながらこの曲を聞いてみてほしい。これから戦うのかと思うくらいとても激しい。


ひつじさんの退場と共に、本日の任務を遂行した私は、ご家族連れのみなさんを「なんだこいつ、1人で遊んでるの…?」と不安にさせないように早めにマザー牧場を後にした。



私が今日ここで学んだことはこんなところだろうか。

・バンジーは飛ばない、倒れ込む。頭から行くって足から飛ぶよりこわい。
・ブライアンおじさんはめっちゃいい声。
・マザー牧場の屋台ビールはカールスバーグ。
・ひつじさんの退場曲はメタリカ。


一人でもやりたいことはできる。
誰かと「わーい!」も楽しいし、一人も楽しい。
やりたいことに遠慮しないで夢中になって楽しめば、何人だろうと新しい面白さや発見がいっぱい見つかる。

とはいえ、やっぱり一人なんて無理だよぅという人もいるだろう。
そして中には一人でいること自体はそこまで苦じゃないけど周りの目が...という人もいるかもしれない。

そんな人には私が本日実践していたコツを伝授しようと思う。
「えっ...あいつもしかして一人マザー?友達いないの?」という目線がどうしても気になってしまう人は定期的に"誰かがいるそぶり"をするとよい。


実は連れなんていないのに「あれ...ここで集合だったはずだけど、みんなどこかな〜」みたいな顔をしてあたりをキョロキョロ見たり、演技派の人は「あっいたいた!」みたいな動きをして空虚に駆け寄ってみるのもいいだろう。
大きな動きはしたくない、でもひと目を気にしてしまう人へのオススメの技は「隣に誰かいる風にベンチの端っこに座る」である。

自分のバッグをあえて遠めに置き、なんならビールもバッグにくれてやる。
そしてちょっと離れた端っこで地図でも広げて見ていようものなら、荷物番をして連れを待ちながら次はどこへ行こうかとマップを広げているノーマル客の完成である。ひたすらウロウロするよりも全然疲れないし、とってもくつろぐことができる。

私の連れ

さ、さみしくなんかないぞ。
でも、次にどこかでバンジーする時はバンジーシーンを写真に撮ってもらいたいのでやっぱり誰か誘おうかな。

とりあえず数年来の目標を達成した私。
早起きも一人でレジャー施設も、やるまでは気乗りしないけどやってみるとなかなかいいね。

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夏の思い出

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