見出し画像

【風呂酒日和52-2】 御食事処 海(マリン)

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


君津の湯を出た私は、行きに乗ったバスのおっちゃんに言われた通り停留所に向かう。
予定時刻ぴったりに来たバスに乗り、目星をつけていたお店に向かうべく駅のちょっと前で途中下車。
うん、順調に君津のバスを使いこなしている気がするぞ。

「半額じゃなくていいよね?200円ね?」

降りる時にふと聞かれ、あぁ、この髪のせいか、と思う。
マザー牧場スタイルの本日の私の格好は、ジーンズになんでもないTシャツ、リュックを背負い、マスクをしていてほぼすっぴんのお風呂上がり、さらに最近染め直して黒っぽくなった髪、チビなことも相まって多分そのへんにいる君津の中高生だと思われているのではないだろうか。
マスクの下にほうれい線が隠されているとも知らずに...。
チコちゃんみたいな髪型の私に高校生か?と確認するしてくれるバスの運転手さん。
なんだか恥ずかしいやら申し訳ないやら。
なんていうのかこういうの。とっちゃんぼーやの女版的な。そんな気分である。(どんな気分?)


なんて考えながら目当ての店に向かったのだが、ずがーん。
しょんぼり。定休日っぽい。

というか、これはまずいぞ。
なかなかに街が死んでいる。(失礼)
なんとも絶妙に読めなくなった看板だったり、やってるかやってないかわからない降りかけたシャッター。

この、時が止まったような感じ、景色としては地元みたいで懐かしくもあり割と好きなのだが、お店がないとなるとそれはそれでちょっと困る。
うーん。でもなぁ。君津で魚民行ってもなぁ。かと言ってどこかでわざわざ途中下車するのもなぁ。
もはや美味しいお刺身…なんて贅沢なこと言わないのでパチンコ屋さん以外で"生きている"お店はないものか。

ここから先は

3,891字

この記事が参加している募集

#ほろ酔い文学

6,049件

サポート、嬉しいです。小躍りして喜びます^^ いただいたサポートで銭湯と周辺にある居酒屋さんに行って、素敵なお店を紹介する記事を書きます。♨🍺♨