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【風呂酒日和117-2】 酒嚢飯袋(しゅのうはんたい)

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


高松湯を出た私。
大通りには〇〇目黒店的なチェーン系居酒屋さんが何個かあったけど、できればその土地にしかないお店に行きたいところ。

マップには表示されなかったけど、言うても裏通りとかにぽつんと赤提灯があったりするんじゃないの?と思って、高松湯からちょっと奥に入り、細い道を進んでみる。

が、期待していたようなお店はなく…。うーむ、残念。駅に戻ってきてしまったぞ。仕方がないので交差点の向こうに見えた、1Fにたくさん看板が並ぶビルに行ってみる。
なるほど、こういうとこね。なんていうんだろう、雑居ビル?って言うとなんか失礼な気がするけど、飲み屋さんとかスナックとかバルとか、小さめの飲食店が地下1階から地上2階くらいまで色々入っていて、至るところにに出入口がある飲み屋のダンジョンみたいなやつ。こういう建物、なんていうんだろう。名前を知りたい。(名前あるのかな?)

ちょっと勇気がいるけど今日はわくわくが勝ってる。いける気がするぞ。そう思って1階をぐるーり一周。うむ、なかなか混んどる。にゃるほど。
1階の混雑具合を見て、一旦2階にも上がってみる。下の看板でお蕎麦とお酒という素敵な文字を発見したのでその店が気になっていた。どれどれ。
うっ…窓なし店舗のガラスなし扉。情報ゼロだ...。
そこはかとなく漂う謎の威圧感。うーん…きょ、今日はやめとこうかな。次回ね。(いける気がするんじゃなかったんか)


案の定ビビリが出てすごすごと退散。
だってこのダンジョン、なんかイケイケ(死語?)のお兄さんお姉さんがすごい行き交ってるんだもん。なんかそういう会社(どういう会社?)が近くにあるのかな。これが目黒のカラーなのか。

そんなことを思いながらぬるっと飲み屋ダンジョンを出てきてしまった。
ちょっと坂を降りていくともう1つダンジョンビルを発見。目黒はこういう建物が多いのかな。
よしリベンジするぞとばかりに看板を眺める。
お、なんかここ気になる。店名の漢字が読めないけど…何て読むんだろう。

なんとなく気になった2階の店舗に向かってみる。
よかったガラス扉。お、カウンターの奥、空いてるかな?
いってみましょう!

扉を開けると厨房にいたキャップをかぶったお兄さんと目が合う。

「あ、あのー...1人なんですが...」

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