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タコ足の彼女とルームシェアをした私



大学を卒業し、ひとしきりふらふらしていた私だったが、しばらくして就職し、その勤務地に伴い、私は都心への引っ越しを考えていた。

そしてちょうど同じタイミングで新居を探していた大学時代の友人と、ルームシェアをすることになった。
この友人も昔居候をさせてもらった彼女と同じような、いわゆる”絶妙な距離感の友人”であった。


大学時代、同じ学科だったものの、特に親しいわけでもなかった彼女。
たまたま近所に住んでいたことと、私と同じく就職先が決まっておらず、大学付近に未だ住んでいる残党組として、卒業してからやっと二人で飲むようになったくらいの友人だった。

お金はないけど独立洗面台が欲しいし、ユニットバスは嫌だななんて贅沢なことを考えていた私と、今の家が家具家電付きで、家財道具があまりなかった友人。まさに利害一致という感じで、私達は軽い気持ちで二人で住む部屋を探した。

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