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息継ぎができない私は、いくら膝が反っていても北島康介にはなれない。


梅雨明けが早かった今年の夏。
夏といえば、海、プール、川遊びにラフティングなど、水とお戯れになる楽しいアクティビティが満載の季節である。

が、真夏の暑さにしおしおとしてしまう常春気候が希望の私にとって、これらの「水遊び」は昔から天敵だった。
その中でも特に海とプール。
顔に水がかかったり、耳が水に浸かるか浸からないかのちゃぷちゃぷとした瀬戸際の感覚がとっても苦手というのもあるのだが、水が嫌いな最大の理由は他にある。

いや、他にあるも何も理由なんてこれに尽きる。
私は泳げないのだ。
厳密に言うと泳げないというか、息継ぎができない。


遠い昔、自分よりも年下の近所の子ども達とプールに連れて行かれて、私よりも遥かに小さいちびっこたちがどんどんプールに飛び込んで、楽しそうに水中でふざけあったり泳いだりしているのを見て、私はショックを受けた。

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