![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/93483661/rectangle_large_type_2_61c39fb0e6048c6ddec42059718c538e.png?width=800)
Photo by
ilo
カウンター側からの景色
小沢くん、やっぱり今日は来ない方がいいかも。
え?どうしてですか?
香純ちゃん来てるけど大丈夫?今カウンターにいます
あ、そうなんすね...。実はさっきまで一緒にいて。すぐ帰ったと思ったらマスターのとこ行ったんですね。了解です!また顔出します!
そんなメッセージをカウンター内でそっと送って、ちょっと胸をなでおろす。
しかし、なんで俺がこんな役回りをせにゃならんのか。
正直言うと誰でもウェルカムなくらい今日は店も空いていて、できれば一人でも来てくれた方がこちらとしてはありがたいのではあるが。
いや、でもこれは、さすがにねぇ。
そして想像通り、カウンターでは二人の女性が言葉を交わし始めた。
夜も深くなって、最後に一人残っていたお客様を送り出し、カウンターのバッシングをしているとカランと店のドアが鳴る。
「あれ、マスターもしかして今日はもう終わり?」
ここから先は
2,720字
サポート、嬉しいです。小躍りして喜びます^^ いただいたサポートで銭湯と周辺にある居酒屋さんに行って、素敵なお店を紹介する記事を書きます。♨🍺♨