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マウンティング一考・その2

昨日書いた
「マウンティング」について。

たくさんの方にお読みいただいたようで
ありがとうございます。

前回からの続き。
「マウンティングされやすい人」とは
「妬まれやすい人」だということ。

よく言われる
「妬む人は自分に近い人」
本当にそうなのか?
ということについて書いたのが前回。

いろいろ考えた結果、私は

「自分と全く違う相手でも
幸せそうな人を見ると
人は妬むのではないか」

と思うようになったのだ。

◇昔からよく言われたこと


昔から、
「いい気なもんね」
的なことをよく言われる。

本人は目いっぱい
一生懸命生きているつもりなのだが、
なぜか楽をしてちゃっかり
「イイ思い」をして生きている
ように
見えるようなのである。

そんなことを言われて
少しへこんだあとに
思い出して元気が出る言葉がある。


◇妬まれやすいチャンピオン・専業主婦


「いい気なもんね」と
一番多く言われたのは
専業主婦をしていたころ。

当時私は千葉の田舎で
夫の建てた庭付き一軒家に住んでいた。

専業主婦
子供がいないというだけで
「いい気なもんね」
と、周りのおばさま方
何度言われたことか。

ご自分の娘さんは、子育て中だったり
働いていたりするからという理由
で。


確かに今のご時世で、
(と言っても15年くらい前の話)
専業主婦をしていられること自体は
恵まれているのかもしれない。

でもね、ここで少し
想像してみることはできないだろうか。

私に限らず
専業主婦なのは、
何か事情があるのかもしれない。

人には、口には出さないだけで、
その人なりの事情
家庭には家庭ごとの事情というものがある。

「見た目ではわからない持病を抱えている」
不妊治療の最中で会社勤めが難しい」
「実は家で仕事をしている」
「家族の介護をしている」

こんなすぐに思いつく理由だけじゃなくて
もっと複雑な事情を抱えている人だって
いるかもしれないのだ。

でも、
そういう想像力が働かない人って
いるんだよなぁ。。。(by  ひよを)


◇妬まれやすい人の特徴


私には私の事情があって
普通に生きてるだけなのに。

子供ができないことだって
真剣に悩んでいたのに

「子供も作らず
好き勝手なことをしている人」

と決めつけられて
お説教する人って本当に多いのだ。

これって、子供のいない人
大なり小なり
経験があるのではなかろうか。


あまりにいろいろ言われるので、
友人に話したところ
意外なことを言われた。

前向きに生きてる人は、
妬まれやすいんじゃない?」


「え?
これって、妬まれてるの?」

「うん、妬みだよ

そう、ここで初めて
「自分は妬まれている」
と気づいた私。

なるほど、と腑に落ちた


私は以前ここにも書いたように、
ブログなどにもマイナスなことや
愚痴の垂れ流しは書かない

と決めている。
(あ、今書いてる?(笑))

普段も、
あまりマイナスなことは言わず
プラスなことを
口に出す
ように心がけている。

だからと言って
当たり前だけど
悩みがないと言う訳ではない

どちらかというと
ものすごくネガティブな子供だったので
そういう自分を変えたくて
努力した結果
、が今の私なのだ。


人は相手のそんな内面なんて見ないで
何となく恵まれてて
明るくしている人を見ると

「どうせ悩みなんて何もないのね
いい気なもんね」

って思うのだろう。

恐るべき「短絡的な考え」だと思う。


◇悩みのない人なんていない


それから数年経って
私は専業主婦ではなくなった
それでも、状況はあまり変わらなかった。

ある飲み会に出た時のこと。

私以外はとてもシャイな人が多く、
初対面なのに、なぜか私が
その場を仕切ることになった。

後日、というか数年後、
その中の一人に言われた言葉
思わず、ひっくり返りそうになった。


ひよ子さんでも悩むんですね
はじめて会った時、
あまりにポジティブ思考なんで、
悩んだりしないのかと思ってました」


「ええええええええ?」

悩まない奴なんか
いるわけないじゃん。

それでも何も言わずこらえたのは
これもよく言われることだから。


◇頑張る人を妬んで、頑張らない自分を正当化するという図式


「あなたは社交的だから
営業だって簡単にできるからいいわよ。
私にはとてもできない」

と言われることも、
本当にとっても多い。

でもこれはさ、本当に
「そう思って逃げたければ
逃げ続ければ
いいんじゃない?」
って思う。

営業に向いてる人と
向いてない人
がいるのは確かだ。

でも、
「営業が簡単にできる人」
なんていない。

誰だって知らない人に突然連絡したり
自分の絵の評価をされるのは怖い。

それでも
営業しなければ仕事は来ない
だからどんなに怖くても
営業するしかないのだ。

やりたくないなら
やらないのも勝手
だ。

だけど、そういう人に限って
仕事をたくさんしてる人
羨み、妬むのだ。


結局、
やらない自分を正当化したいだけ

上手く行ってる人が
ましいだけ、なんだよね。


◇あるのは「悩み方の違い」


不思議なのは
なぜ、人は、初対面で冗談を言ったり、
物おじせず話せるというだけで、
何の悩みもない
お気楽な人
だと思い込むのだろう?


どんな人にも悩みはある。
ただ、その受け止め方、
咀嚼の仕方、
吐き出し方
が違うだけだ。

苦しみ方にも
大小なんてない。

泣いてるから、ものすごく苦しんでいて、
泣かないから、悲しんでないなんてこともない。


一皮むけば
人は皆同じようなものだ。

そう思えれば
無駄に人を羨んだり妬んだりすることなく
平和に暮らせるのではないだろうか。

必要なのは
「想像するということ」
なのだ。


◇妬まれる方の心の持ち方


それでは逆に、妬まれる人
このやりきれない想い
どうやって上手くやり過ごせばいいのか。

あくまでも私の場合だけど、
「ああ、また妬まれてるな」
と思う時に、私は前述の友人の言葉を思い出す。

前向きに生きてる人は、
妬まれやすいんじゃない?」


そうか、私って
前向きでポジティブ
素敵な人に見えてるんだ。

すっごく幸せそうに見えるんだ。

ふふふ。やったね。

そう思うと、
私は一気に気持ちが楽になる。

みなさまもどうかお試しあれ。


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