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コロナ禍の子どものこころのケア

5月20日にオンラインセミナーを受けました。内容は「コロナ禍の子どものこころのケア」で長崎大学病院 精神医学診療部の今村明先生高知大学医学部精神科学教室 高橋秀俊先生のお話しを聞くことが出来ました。

北海道と長崎、高知ではコロナの発症の状況や対応も違っていることも比較し、お話ししてくれました。

5月20日時点では北海道はまだ緊急事態宣言を解かれる雰囲気もなかったのですが、主催の北海道大学病院 精神科神経科  齊藤 卓弥先生は「現時点では精神科神経科に新規の患者が来るようなことはほとんどないが、学校の再開時くらいから増えるのではないかと予想している」とのことでした。外出自粛がある影響も大きいと思いますが、休校中のため不登校やいじめ、引きこもりに対する困り感が低くなっているのも要因であるとおっしゃっていました。


長崎大学病院 精神医学診療部の今村明先生はウイルスとはいえ災害時と状況が変わらないと話し、熊本地震の際の災害時の子どものこころのケアについて触れていました。

熊本地震の際には子どもたちの過敏性や攻撃性が高まっていた様子が見られていたそうです。また、子どものトラウマ関連では意識的に回避症状が見られていたようです。このような子どもの様子の変化や大人自身の不安の膨張に保護者自身のこころのケアの必要性を感じたと話しています。このケアの希薄さから子どもが震災で受けたトラウマ体験を遊びで表現することに怒ってしまうケースも多かったようです。

阪神淡路大震災の際にもこのようなトラウマ体験の表現遊びが問題になっていました。3.11の際にはその様子がテレビで放送され、物議を醸しました。

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では医師は保護者に対し災害時子どもにどうかかわっていくべきと考えたか。

災害時の基本的な子どもへの対応

・子どもに安心感を与える
・退行を怒らない

具体的には子どもは元気で普通に見えてもが混乱状態にあることを知り、じっくり子どもと関わる必要があるとのことです。

「じっくりかかわる」とは

・話をさえぎらない
・無理に聞かない

他にも学校が休校中は子どもの活動時間が無くなり、やりがいを感じたりする場面が極端に減ります。何かを持つだけでも、知恵を絞って一生懸命行う子どもの姿を見て、子どもへの役割を持たせる時間の提供を考えたほうがいいとお話ししていました。

では、コロナ特有の災害場面としてはどうか?と言うと新たな問題が追加されるようです。

・加害者になるかもしれないという恐怖と不安
・家庭内の問題が浮き彫りになる
・アミューズメントの喪失
・人と人とのふれあいの喪失

アミューズメントは今回、保証が遅れたり、ライブハウスの自粛などで未だに復帰が遅れている所もありますが、今村先生は「生きる上でアミューズメントは必要というのはこれまでの震災でも示されていた」とお話ししていました。

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また、「3密」を防ぐことで現れる影響については

・生活リズムの変化
・ゲーム、ネット依存
・お年寄り、子どもへの虐待

とお話ししていて、「大人がまずは深呼吸、子どもやお年寄りへ影響が行かないように」とのことでした。アルコール依存症も危惧されているようで、保護者のメンタルヘルスへの対応も強化しなえればならないとのことでした。

コロナ禍で子どもたちのメンタルヘルス対応について

1、体調
2、知識
3、メディア対応
4、孤立しないように対話を意識する
5、子どもたちのストレスに伴う心理的な反応に気を付ける
6、障害特有の配慮が必要

2は知識は漠然とした不安を”正しい不安”に変えます。
3はメディアによるデマや不安をあおるような報道に対し、医師会が注意を促したということを今回したそうです。noteには厚生労働省のコロナ対策ページがもう設けられましたが、これも有志で行われています。今村先生のお話しされている活動も医師たちの有志で新聞広告へ注意の促しの掲載をしたそうです。

4はタブレットやゲームをしている時間が増え、子どもたちが人と話すことが急激に減っているようです。家庭にいる際でも1人で完結させるような指示語ではなく「対話」をするように心掛けてほしいとのことでした。


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実は本日もオンラインセミナーです!

テーマは「子どもたちのビミョーな本音」で楽しみです。

お掃除係の実習を体験した保育士さん、きちんとした指導・教育を受けられずも頑張る支援者さん…など現場に困り感を持っている方へサポートすることで、子どもたちに還元されるものがあるのではと信じています。よろしくお願いします。