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2020年を振り返る②―エンタメ消費の日々(映画・舞台・お笑い・音楽・イベント)

2020年は仕事がテレワークになり、外出自粛で家にいる時間が増えたことで、動画や配信ライブなどエンターテインメントに費やす時間が増えた。

先日、2020年を振り返る記事を書いていたら、仕事や身の回りのことの他に、エンタメに纏わる話が多いということに気づいたため、その部分だけ抜き出して別の記事にすることにした。

仕事や日常についての振り返りは、こちらに綴っている。

今回はエンタメ編として、2020年に観たり聴いたりした映画、舞台、動画、配信ライブ、お笑い、音楽、講演会、イベントなどについて振り返る。
※特に何もなかった月については言及なし。何かがあった月だけまとめた。

2月 映画『ヲタ恋』

2月9日、映画『ヲタクに恋は難しい』を観に行った。充希ちゃん&賢人くん主演、そしてミュージカル×ラブコメ、私にとって好きなものを詰め合わせたような映画だった。

隠れ腐女子とゲームヲタクという、オタク男女のラブコメディ。単純でわかりやすい物語だが、頑張る後半の宏嵩に胸を打たれた。ミュージカルだから歌う場面も多く、ずっと二人を観ていたかった♡互いの好きなものを認め合えるカップルはうまくいくと思う。

3月 四千頭身を好きになる&YouTubeを観まくる

外出自粛とテレワークにより、家で過ごす時間が増え、そこからエンターテインメント三昧の日々が始まった。自粛期間中に好きになったのがまず四千頭身。短期間にこれまで配信されたYonTubeをすべて観た。彼らは私の1つ年下で世代が近いから、普段の会話を聞くと、すごく親近感を抱いてしまう。

漫才の仕組みやメカニズムを逆手にとって、笑いに変える、そういう漫才の構成が面白い。そもそも普段の会話に笑ってしまう。ラジオ「四千ミルク」を聴くのは、男子中学生の三人が教室でわちゃわちゃ会話しているのを、盗み聞きしているような感覚。だからなんだか懐かしく感じる。漫才もそれに近い。

普段の会話でも後藤くんはボケまくっている。日常会話の中でたくさん入れてくる、彼の言葉遊びみたいな小ボケが好きだ。一番しっかりしている石橋くんをいじる二人を見ているのも楽しい。

漫才師ではあるけど、私は彼らのコントも好きだったりする。

四千頭身以外にも、自粛期間中には、かなりYouTubeを観ていた。それもお笑い系が多かった。コント師たちもリモートコントをするようになり、お笑いの幅が広くなった。妹に教えてもらったレインボーのリモートコントも上手いなぁと感心する。

自粛期間には、芸人さんたちにたくさん笑わせてもらった。

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お笑い以外では、「北欧 暮らしの道具店」の短編ドラマ『青葉家のテーブル』や『ひとりごとエプロン』もこの時期に観た。短いなかにメッセージ性も詰まっていて、ストーリー展開も面白いし、料理がおいしそう。『青葉家のテーブル』は春に映画化も予定されており、楽しみにしている。

6月 Mcfly&モシュコフスキ&ショパン展

外出自粛期間は外で遊ぶこともままならなかったので、気分転換によく散歩に出ていた。時間の許す限り、特に行き先を決めずにどこまでも歩いてみたり、普段通らない道を通ってみたり。懐かしい小学校を眺めてみたり。一人散歩もなかなか良いものだった。この頃の散歩のお供は、McFlyだった。最近活動を再開した彼ら。ポップで元気になれる音楽が多い。

私は元々The Vampsのファンで、彼らがMcflyの曲をカバーしていたために知ったバンドだった。The Vampsがカバーしている『Five Colours In Her Hair』や『That Girl』(動画は現在消えてました泣)を聴き、元のバンドが歌う曲を聴いてみたいと思って聴いて好きになった。

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また、私の中でロシアの作曲家・モシュコフスキブームが再び訪れた。もともと大学時代から好きだった作曲家。探せば探すほど、世間にはあまり知られていない良い曲がたくさん見つかり、ピアノ作品アルバムやピアノ協奏曲を片っ端から聴いてみたりした。基本的に長調で、きらきらときらめく、明るい可愛らしい曲が多い。ピアノでは、特に『幻想即興曲』にハマり、楽譜をプリントして弾き始めた。

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6月中旬、彼との久しぶりのデートでは、ショパン展へ行った。感想はnoteに綴っている。

7月 ジャルジャルの配信ライブ&舞台『大地』

7月には、オンライン配信ライブが2つあった。まずは6月28日に公開されたジャルジャルのコント『旅館の部屋を覗く奴』をアーカイブで観た。

私は2019年にジャルジャルを好きになり、本当は6月にルミネtheよしもとで開催予定だった『JARUJARUTOWER』への参戦を予定していた。それが私にとって初のお笑いライブ観戦になる予定だった。だが、コロナの影響で開催中止となり、その代わりに企画されたのが『旅館の部屋を覗く奴』だった。

コロナの影響で売り上げが落ちている老舗旅館・鳳明館を舞台に、ジャルジャルが80分間にわたってコントを展開するというもので、とても斬新な企画だ。馴染みのキャラ、すべて知っているネタなのに、旅館という空間にいることで、新たなストーリーも生まれてくる。最後にはキャラではなく本物の”ジャルジャル”が登場し、観ている私たちが「奴」になるオチ。生配信なのにカメラワークも完璧だった。

最後はジャルジャルが宿泊予約の電話応対を行い、電話が鳴りやまなかった。そしてエンディングテーマとして、相変わらずの創作ソングで締め。旅館への貢献にもなり、素晴らしい企画だったと思う。このライブは現在、YouTubeにも前編、後編に分けて公開されている。

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7月26日には、三谷幸喜監督の舞台『大地(Social Distancing Version)』をオンラインで観た。

こちらも本来は6月に開催予定で、チケットも取ってあった。コロナの影響でスケジュール見直しとなり、チケットも払い戻しになった。私は子役時代から濱田龍臣くんの出演作を追っている。もはや弟のようにずっと見守ってきた笑 『大地』も目的は龍臣くんだった。

独裁政権下で、反政府主義のレッテルを貼られた俳優たちが強制収容された施設。政府の監視下の下、「演じる」行為を禁じられた俳優たちがどう行動するのか?という群像劇だった。

観劇中は私のスマホの不具合なのか、映像が途中で何度も止まってしまうハプニングが起きた。アーカイブに残れば救われるものの、この劇は生配信のみということだった。いいところで途切れるのが残念だったが、一人一人のキャラの個性が立っていて、コロナ禍に勇気をもらえるストーリーになっていた。舞台はかなり奥行きがあり、役者同士もソーシャルディスタンスで離れて演じていたのが印象的だった。

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YouTubeで、ハナコを観始めたのもこの頃。四千頭身と同じ事務所の芸人さんということで、観るようになった。目の付け所が身近で親しみを持つことができ、演技が自然。彼らの物語設定の発想が好きだ。

日常のあるあるを過度に表現する、あるあるなのに通常とどこかズレている、そういう奇妙さがコントの面白さなのかもしれない。観た後、あたたかい気持ちになれるコントが多いのも、ハナコントの好きなところ。彼らのYouTubeチャンネル「ハナチャン」は、お笑いらしからぬ、おしゃれなオープニングデザインもかわいい。

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ロバートも7月にYouTubeを始めた。「あなたへのおすすめ」に出てきて、まだチャンネル登録者が数万人の頃に即登録した。私がたくさんお笑いを観るようになったきっかけは秋山さんの「クリエイターズファイル」であり、なんだかんだロバートのコントが一番好きかもしれない。

「ステラおばさん」のような雰囲気の言葉を言う「雰囲気ステラおばさん」から始まり、歌ネタ、ナイロン素材のもので音を奏でる「ナイロンDJ」など、本当にくだらないことをよく思いつくアイデアマン。他のお笑い芸人と比べて、チャンネル登録者数が伸びないのが不思議である。彼らには小学生の遊びのような馬鹿みたいなことを、いつまでもやっていてほしいと思う笑

8月 舞台『かがみの孤城』

8月30日、舞台『かがみの孤城』を観に行った。私の好きな作家・辻村深月さんの小説の舞台化だ。原作は読んでいたが、舞台を観に行くにあたり、直前にもう一度読んだ。原作の世界観のままに仕上がっていて、改めてこの作品の素晴らしさを味わうことができた。

これも感想はnoteにまとめている。

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YouTubeでは、私の好きな芸人さんの一人、丸山礼ちゃんが、同じ事務所の芸人である土佐兄弟の有輝さんと、カップルチャンネルを始めた。始めはリアルすぎて本当に二人がお付き合いを始めたのではないか?と噂が流れたが、それもコントのふざけた設定だった。

二人とも、こういう人いるよね、という"あるある"を、いろんなキャラ設定で演じられていて、毎回更新を楽しみにしていた。ドラマのように第◯話、と物語が続いていく。二人とも誇張した喋り方、表情、動きで、でも現実にもいるような人だから笑ってしまう。

9月 岡田淳さんの講演会&ジャルジャルの配信ライブ

9月は配信ライブが多かった。まずは9月12日、私が小学生の時から大好きな作家・岡田淳さんの講演会『物語の舞台裏 ―廃校から地底湖へ』に参加した。

この講演は、クレヨンハウスで著者の講演会&サイン会を毎月行っている「子どもの本の学校」の一環。岡田さんは関西ご出身で、東京よりも関西地方で講演やサイン会を開かれることが多い。そのことをいつも残念に思っている東京住みの私だが、今回はオンライン配信も同時開催!

コロナ禍で一気にオンライン化が進み、ライブ配信への抵抗がなくなったのは良いことだと思っている。これまで関西でのイベントには参加できず、歯痒い思いをしていたので、今回のオンライン配信は嬉しかった。

岡田さんの新作にまつわるお話を中心に、岡田さんが経験した過去の思い出などもお話ししてくださった。貴重なデッサン、物語のアイデアをまとめたスケッチブックも特別に公開してくださった。そのうえ、私の名前付きでサイン本も家に届いた。名前入りは初めてで嬉しい。

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岡田さんを好きになったのは10歳の時でだいぶ昔のこと。でも岡田さんの世界観はあの頃から少しも変わっていなくて、そのことに安心する。いつ帰っても、その世界はあの時のままそこにあるのだ。

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ジャルジャルの配信ライブも2つあった。『別々でコントして合流する奴~東京ポートシティ竹芝物語~おる奴いく奴』と、『第17回祇園お笑い新人大賞presented byジャルジャル』である。

おる奴いく奴』は、巨大ビル「東京ポートシティ竹芝」を舞台に、いく奴(福徳さん)とおる奴(後藤さん)がそれぞれコントをし、最後に合流するというまたまた斬新な配信コント。視聴者はどちらか好きなほうを生配信で観て、もう片方をアーカイブで観ることで、二人の物語が繋がる。

これこそオンラインでしかできないコントだ。私は福徳さんの『いく奴』を先に生配信で観た。変な格好をしたキショい奴が、意味不明なキショい言葉を喋りながら、ただ一輪車で「おる奴」の元に向かうシーンがずっと長く続いた。

ただひたすら一輪車で走り続ける場面だけで全体の8割くらいの時間が流れ、「ずっとこれなの?」「こんなのにお金払ったの損した!」という声でコメント欄は荒れていた。私もその一人だった。正直、私も損をしたと思った笑

その後「おる奴」と合流して、初めて明らかになる二人の関係。「おる奴」をアーカイブで観て、ようやく二人の物語が繋がり、観て良かったと思った。お笑いでありながらも、生き別れた兄弟の愛の物語だった。


祇園お笑い新人大賞』は、ジャルジャルの芸人キャラ9組で優勝を争うという、前代未聞の馬鹿げた企画だ。出場するのは全員ジャルジャル。司会者は東野幸治さんに川島海荷ちゃんという豪華な顔ぶれだった。

それぞれM-1のように、登場する前に紹介ビデオが流れ、登場してネタを披露し、最後に司会者たちとやり取り。紹介ビデオからネタ披露後のコメントまで、キャラがしっかり作り込まれていて、全員が違う人に見えるほどだった。東野さんや海荷ちゃんを含め、相当準備されたのだろうと思う。

すべて違うキャラ設定で色の違うネタを作れるのがジャルジャルのすごさ。ネタの中でのネタ。キャラ数の多さとキャラへのなりきり。これは彼らにしかできない技だろう。

ちなみに私は、芸人キャラの中では女漫才師のキューティー♡キャンディーが好きだ。福徳さん演じる、女子力高めおっとり女子の麗子と、後藤さん演じる、やさぐれツンデレ女子のみっちゃん。なかなか素直になれないみっちゃんの心の内を一番理解しているのが麗子さん。この二人の関係が微笑ましくて好き。

YouTubeの「ジャルジャルアイランド」では、彼女たちの日常も楽しめる。まるで恋愛ドラマのように、みっちゃんの恋の展開にきゅんきゅんしている。


10月 コントライブ『東京 BABY BOYS 9』&桜田通くんを好きになる

10月12日、『東京 BABY BOYS 9』の生配信ライブを観た。ゾフィー、ハナコ、かが屋、ザ・マミィのコント師4組によるお笑いユニットだ。

私はハナコがきっかけでこのコント番組を観始めた。もともとはゾフィーの上田さんが立ち上げた「コント村」がユニット結成の始まりだった。上田さんはコント村の村長で、コント界に革命を起こしたい、コントで世界を明るくしたいという強い思いから、「コント村」を立ち上げた。立ち上げについては「コント村」のYouTubeで上田さんがかなり熱く語っている。

私はこの動画を見て、コントに対する熱い思いにグッときてしまった。ここから彼らは『東京 BABY BOYS 9』や『お助け!コントット』というコント番組でコントをやり、ライブでコントをやり、ラジオでコントをやり…と、活躍の幅を広げてきた。言ったことを実現させているのがすごい。

私が小学生の頃は『はねるのトびら』『笑う犬の〇〇』など、コントのレギュラー番組が多かった。しかし、近年コント番組が減ってきて、寂しいと感じていた。そんななかで、彼らは少なからずコント界に革命を起こしただろうと、私は思っている。

「第7世代」という言葉の浸透、コロナでの外出自粛生活… いろんなことが重なって、最近はお笑い業界がまた盛り上がってきている。特にコント番組、お笑い第7世代が集結するお笑い番組など、数年前と比べれば一気に番組が増えてきた。望んでいた時代の再来だ。そんななかで、「コント村」もお笑い界の盛り上がりに一役買っていると思う。

東京 BABY BOYS 9』のコントライブは、たっぷりコント2時間、幕間の映像まで面白くてずっと楽しかった。これまでテレビで放送されてきたコントと物語が繋がっていて、2倍楽しめる構成。各コントの配役が素晴らしく、それぞれの持ち味が活きていた。

コントへの愛と熱がすさまじい「コント村」、自らが楽しんでいて一生懸命だから応援したくなる。

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同じく10月12日、Spotifyのオリジナルポッドキャスト番組『ロバート presents 聴くコント番組〜秋山第一ビルヂング〜』の配信が始まった。毎週土曜日に更新され、ラジオ形式で耳で楽しむコント番組。ビルのオーナーたちが、ビルの中で起きている様々な出来事、人々の様子を盗聴するという設定だ。毎回様々なゲストたちがコントを繰り広げている。

このPodcastはロバートの茶番で始まり、ロバートの茶番で終わる。聴く限り、ほとんどアドリブなんだろうなと思う。どうでもいい話をぐだぐだ話しているだけなのだけど笑える。いつもはツッコミ役の山本さんが思いっきりボケを楽しんでいるのも微笑ましい。

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そして10月中旬頃、ドラマ『コーヒー&バニラ』に出会う。そこから私は桜田通くんが気になり始め、彼の素顔を知りたいと思い、10月30日に通くんのファンクラブに入会した。『コーヒー&バニラ』の感想も含め、この経緯と彼の魅力については、別の記事に綴っている。

11月 ピアノリサイタル&舞台&通くん巡り

11月15日、ロシアのピアニスト・ガヴリーロフ氏のピアノリサイタルに行った。コロナ禍での来日。演奏を始めた途端に会場の空気が変わるような、圧倒される演奏だった。感想の詳細は、noteにも綴っている。

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11月29日には、濱田龍臣くんと鈴木仁くんのダブル主演舞台『オレステスとピュラデス』を観に行った。配信ではなく実際に舞台で観るのは、8月の『かがみの孤城』ぶりだった。

古典的なギリシャ悲劇なのに、歌はほぼラップ調で、後半にはラップバトルが始まる。斬新で衝撃的な作品だった。悲劇なのに明るい兆しのあるラストに仕上げているのが良かった。龍臣くんも仁くんも情熱溢れる、迫真の演技。そして、小さな体で五役もこなす趣里ちゃんの、迫力と存在感が印象強く残っている。

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それから11月は通くんの本格的なファンになり、たくさんの過去出演作を追った。動画配信サービスの無料期間を活用し、『クズの本懐』『パーフェクトクライム』『ラ』といった主演作はこの時期にほとんどすべて観た。作品によって多種多様、様々な姿を見せる通くん。物語の世界に溶け込むような演技にますます魅入られていった。

通くんの音楽も毎日のように聴くようになった。秋から始めたトレーニングに向かうときのBGMだった。

また、通くんも出演する、12月1日開催のアミューズのチャリティーコンサートに向け、チームハンサムの音楽も聴いていた。

この世界は通くんを好きになってから知ったので、初めて見た時は驚いた。アミューズに所属する俳優たちがステージで歌って踊る。普段は役者である彼らがアイドルのように歌って踊る。まるでジャニーズみたいだと思った。

音楽を聴いていると、アイドルを好きになったような気分になって、それはそれで楽しかった。アイドルが歌うような曲調で、歌いやすくて明るくなれる曲も多い。意外とハマってしまった。

12月 アミューズコンサート&福徳氏トークライブ&通くんのバースデーイベント

12月1日、アミューズのチャリティーコンサート『Act Against Anything VOL.1「THE VARIETY 27」』に参戦した。

元々は神木くんファンの友達が誘ってくれて、武道館で観戦する予定だった。コロナ感染が再拡大している時期なのに、ぎりぎりまで予定通り開催する気でいて、私は不安になったので、自ら配信ライブに変更することに決めた。すると、私が決断したその日にリアル開催中止というお知らせがきて、ほっと安心した。

チームハンサムの出番は最後の最後だった。本当に最後の何十分かという短い時間だったが、チームハンサムの曲は盛り上がるから、ラストにふさわしいと思った。音楽を聴いて予習していたから知らない曲はなかったし、「PARTY RIDE」や「So Free!」など私の好きな曲ばかりで、久しぶりにコンサートの高揚感を味わった。俳優たちのアイドルのように歌って踊る姿は、普段見られない貴重なものだと思う。通くんがまた出演する機会があったら、今度は会場でみんなと盛り上がりたいな。

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12月6日には、ジャルジャルの福徳さんが出版した初の長編恋愛小説『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(略して『今日空』)の発売記念イベントにオンラインで参加した。担当編集者さんも参加し、ネタバレありの『今日空』の裏話、制作秘話についてのトークイベントだった。

『今日空』は不器用で孤独な大学生、徹と花の恋愛物語。お笑い要素の一切ない真面目な感動作となっている。大学生のぼっちの心情、孤独への恐れ、寂しさみたいなものが溢れていて、そういうなかで偶然に出会った二人が繋がるのは自然なことに思えた。徹の祖母と花の父が似ており、二人が散りばめる名言の数々も読みどころ。後半に予想外の展開が一気に押し寄せる。

コントで誰かを演じている時はあんなによく喋り、恥ずかしい役も堂々とこなしているのに、普段の福徳さんはとてもシャイで、お喋りがあまり得意ではないみたい。このイベントでは、そんな福徳さんの姿を垣間見ることができた。『今日空』の主人公も、福徳さん自身の面影が見える。普段は「自分のことをさらけ出せない」という彼が、初めて自分のすべてをさらけ出した作品になったという。

イベントへの参加特典でサイン本も届いた。かなりの数のサインを書かれたんだろうなと思う。小学館のスタンプや犬の足跡のスタンプも可愛い。

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12月7日には、通くんの29歳のお誕生日イベント『Sakura da Festa 2020 リアルorバーチャル〜誕生日って最高〜』に行った。

前夜には『前夜祭』と題してホテルからライブ配信をしてくれた。ファンと一緒に誕生日を迎えようと、ファン想いの通くんが考えてくださった。こんな貴重な日を私たちのために使ってくれるなんて、ありがたいことこの上ない。私は少しだけ入るのが遅れてしまって、「遅れちゃったよ」とコメントしたら、それに対して通くんが「大丈夫だよ」と言ってくれたこと、一生忘れない!笑

当日のイベントは、ファンクラブ「Sakura da Space Society」の会員限定のもので、オンライン配信と同時に開催された。コロナの感染対策を考慮し、朝から6回に分けてお客さんを入れ替えてトークを繰り広げる。配信ライブは一日中カメラをつけっぱなしで、全6回の講演を含め、舞台裏までずっと通くんを観られるという、前代未聞の大大大サービスイベントであった。

私は運よく第一希望の時間帯でチケットをゲットすることができた。舞台裏も観たいから、配信チケットも別に購入し、その日は有給休暇を取って通くんとずっと時間を共にした笑 メイクしているところ、ごはんを食べるところ、楽屋で様々なメディア関係者に撮影やコメントをお願いされたりしているところ。配信ライブでは、普段見られない姿を見ることができ、ファンとしては幸せな時間だった。

トークイベントは台本なしで、司会者もなし、すべて通くんのアドリブでその場で思いついたことを語る、という流れで進行していた。通くんのトーク力が成せる業だと思う。私の参加した回では、夕方『今際の国のアリス』のワールドプレミアイベントに着ていくファッションを、会場のみんなで選んだ。

私は一番最後尾の席で、もっと近くに行きたい気持ちをグッとこらえていた。トークはアドリブなのに、彼の言葉の一つ一つが胸に沁みて、好きになって良かったと心から思えた。いつかもっと至近距離でお会いしてお話ししてみたいな。私の参加した後の回には、通くんと仲の良い山﨑賢人くんもサプライズで登場していて、賢人くんとも生でお会いしたかった~と思った笑

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このほかにも、12月は「TSUTAYA TV」の無料お試し期間を使って、映画をたくさん観た。観たなかで一番良かったのは、「ルーム」だった。母と二人で小さな納屋で5年間監禁されて育った少年が、母と外の世界に出る物語。

小屋の中しか知らない少年が初めて見る外の世界が新鮮で、何もかもが新しく見えた。その少年目線の描写が美しい。少年の不安な気持ちと母への愛情、母の胸の痛みや教育への葛藤… 様々な感情が渦巻いて強く印象に残る作品だった。

監禁されて育った人が外の世界を知る、という物語は、私の好きな小説『四月、不浄の塔の下で二人は』(平山瑞穂 著)と似ている。私たちが住む日常、当たり前の世界が、主人公の目によって新鮮に映る。その感覚が同じだった。この小説の感想についても、いずれnoteに書きたいと思っている。

エンタメ三昧の2020年

振り返ると、2020年はこれまでで一番エンタメに費やした時間が多い年だったと思う。お笑いは大学生になる前まではほとんど観ておらず、周りの友達が芸人さんにキャーキャーしていても、あまり興味がなかったし、好きな俳優もタイプの人はいたが、自信をもってファンだと言えるほどの相手はいなかった。

そんな私がお笑いをたくさん観るようになり、ファンと言えるほどの好きな俳優ができた。好きなものや人がどんどん増えていく。音楽も高校までは洋楽しか聴かなかったのに、クラシック、jpopなど聴く音楽の幅が広くなった。

歳を重ねるということは、新しい出会いが増え、好きなものが増えていくことでもあるのかなと思う。そう考えると、歳をとるのも悪くないなと感じる。

今年もたくさんの素敵な出会いがありますように。

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