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死を意識すると、大切なことがふわりと浮かび上がってくる

唐突に、重たいタイトルになりましたが、

久しぶりに、育児書や自己啓発本以外の本を
読んだら、

子どもや夫、親と過ごす時間について
考えるきっかけになったので記録します。

「母ちゃんのフラフープ」


田村淳さんの本です。

看護師である著者のお母さんが癌を患い、
多くの人を看取ってきた死生観から、
「尊厳死求め宣言書」を家族に提出。
また、「誰にも世話されたくない」思いから
私物整理、遺影準備、斎場や納骨堂の決定まで
すべて自分ですませてから亡くなった。
死を目前にする本人の意思と、
残される家族の思いがつづられていました。

自分が死を目前にしたときに、何を思うのか

本書の中で、
お母さんが自分の死後の手続き全般について
まとめた「終活ノート」の一部が
紹介されていました。

このノートの最後に記されていたのが
思い出をつづるページ。

そこには、毎年行った家族旅行や
家族で食事に行ったことが記されていました。

🌱🌱🌱

自分は死が目前とわかったら、
何を考え、
どんな思い出を反芻するのだろう。

そのときは、間違いなく、今こうして、
家族と共に過ごした日々を思い出すでしょう。

子どもや夫と過ごす今は、貴重な時間

普段、なんとなく過ごしている日々ですが、
長い人生で、子どもと過ごせる時間は
ほんの一瞬。
小学生にもなれば、
少しずつ親であるわたしたちと
過ごす時間は減っていきます。

そして、まだ園に通っていない
子どもたちと
毎日長い時間を共に過ごし
子どもの成長を
こんなにつぶさに感じられるのは、
育休期間の数年だけ。

さらに、
家族4人で毎日一緒に過ごせる期間は、
長い人生で、夫育休中の、この10か月間だけ。

死を意識してみると、
夫とともに育休を取得している今が、
人生の中で
とても貴重な日々であることを
実感しました。

家族と過ごす時間は、幸せな人生のための投資 

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長い期間育休をとっていることに焦りを感じ、
あれもこれもやりたくなってしまうわたしは、

子どもとの時間を過ごしながら、
読書や記事を書かなければ、と思ったりして、

気づくと、つい頭の中が
今とは別のことにさまよってしまいます。

しかし、
自分のスキルアップのための時間は
努力すれば、いつでも捻出できます。

一方で、
今、子どもとの、
この愛おしい時間は、もう戻ってきません。

スキルアップの時間も
未来の自分への投資になりますが、 

子どもと過ごす時間も、
これから長い人生、辛く苦しいときも、
いつもどこかでわたしの心を
あたため、励ましてくれる
記憶になるととらえると、

この時間も十分
幸せな人生のための投資になります。

なので、もっと、

子どもとの時間に集中して、
子どもの今だけの表情、かわいい発言、
見落としてしまいそうな小さな成長を、
存分にかみしめていきたいと思いました。

もちろん、夫と、
長い時間をゆったりと共に過ごす時間も
退職するまではなくなってしまうので、
夫との時間も、より大切にしていきたいです。

以前の記事でも書きましたが、
なにか勉強なんかしなくても、
日々、育児をするだけで、
自分のスキルにつながっていることが
たくさんありますしね。 


自分の親との時間も大切に

子どもは、親が絶対に長生きすると勝手に思っているようなところがある。

この本の中の、この一文を読んだとき、
わたしも、親が死ぬことは考えたくないので、
無意識に親の死を考えないようにしていることに
気がつきました。

自分たちの親も、いつかは必ず死にます。

わたしの親も、夫の親も、
今のところは健康でいてくれていますが、
いつ、動けなくなったり、
死が訪れるかわかりません。

きっと、親たちも、
死を目前にしたとき、
病床で家族や孫とのささやかな出来事を
思い出すのだと思います。

つい、親に会う時間を
後回しにしてしまうことがありますが、

親たちが動けるうちに、
かわいい孫と、
子どもであるわたしたちとの
思い出をつくっておきたいなと
思いました。

死 を意識すると、
自分にとって本当に大切なものが
ふわりと浮かび上がってくる。

大切なことを教えてくれた1冊でした。

🌱🌱🌱🌱🌱

🔻限られた時間の中で満足度をあげて生きるために


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