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2023年7月の記事一覧

7/10 卒論終わった日記

7/10 卒論終わった日記

 映画監督・新海誠、漫画家・西島大介、そして作家・哲学者の東浩紀による2007年の鼎談で、すごく好きなくだりがある。

「自分の自意識とかが作品の中にダダ漏れだけど、あれって恥ずかしくないの?」的なことを聞かれた新海誠が、いやぁ〜実は『彼女と彼女の猫』なんかはぶっちゃけラブレターなんすよねぇだから恥ずかしいのは当然なんですよ!アハハみたいなことを答え、そして東浩紀が、哲学者もそういうことってあるん

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7/20 碇シンジは男性不信だと思う。

7/20 碇シンジは男性不信だと思う。



1.シンジくんは男性不信多分そう、根拠はない。エヴァを観ていてなんかそう思った。もちろんこれは親父・碇ゲンドウのせい。親父がよくわからない謎の存在だったせいで、シンジくんにとって男性全般がよくわからない謎の存在になってしまい、彼は男性不信になってしまった。すなわち『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』は、最後に親父とお話しすることで男性不信を完治させるエンドだったのだ!少なくとも自分はそう観た

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赤井計算「青春コンプレックスを抱えたおじさんたちに聞く!」

赤井計算「青春コンプレックスを抱えたおじさんたちに聞く!」

赤井計算『街場の感傷マゾ』青春時代の記憶

──本題の前にまず、お二人が具体的にどういった青春時代を送っていたか伺っていきたいと思います。では先にAさん、良いでしょうか?一応共学だったということでしたが……。

A:青春時代ですか……。なんか、クラス内でドッと笑いが起こることってありますよね?その時期クラスで流行ってたネタ……たとえば、ぼくが覚えているのだと「よっ!気をつけて帰れよっ」っていうのが

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7/13  「好きなひとを好きでいるために、そのひとから自由でいたい」のか?

7/13 「好きなひとを好きでいるために、そのひとから自由でいたい」のか?

 授業中、教室内で参考図書が回される。だいたいパラっと読んで次の人へ渡すわけだが、昨日は「パラっ」と読んだ箇所が妙に印象的だった。著者は國分功一郎、タイトルは『中動態の世界 意志と責任の考古学』。そこには、以下のように書いてあった。

 授業中に居眠りをしていた生徒がいて、教師がそれを叱った。しかし生徒いわく、実は「両親を事故で亡くし、毎晩兄妹のために深夜のアルバイトをしているせいで睡眠時間が取

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