ネット断食の効果が凄かった件③

さて、ネット断食五日目である、少しずつ効果がでてきて、いい具合に生活習慣が回り始めた。睡眠リズムも徐々にしかし確実に戻ってきて、朝は起きたらすぐにパッチリと目が覚めるようになっていた。それまでは寝てもどこか心身ともにけだるく、しかも目覚めてからエンジンがかかるまでが長く、時にはエンジンがかからず二度寝してしまうこともしばしばっだった。

そしてネット断食をしてからは夜も9時10時くらいには眠気が自然にでて、今までのように深夜まで夜更かしすることもなくなった。それまではむしろ明らかに夜のほうが目が爛々としていたと思う。一日の重心がだいぶ朝に寄った感じだった。やはりPCから出るブルーライトの影響でリズムが狂っていたのだろうか。

そして、朝から元気なのですこし身体を動かした後ヨガをする。今までもヨガはやっていたのだが、やはり朝は頭も覚醒しきっておらずまた集中力もなかったのでコーヒーを飲んでカフェインの力を借りテレビを見ながらダラダラするといった感じだった。それでもやった日はまだ全然いいほうで、朝からけだるくヨガもやらず、空腹でもないのにけだるさをまぎらわすための朝食をとる日も多かった。

それがネット断食をして以来ドーパミンの回路もある程度修復されたのか、ヨガの動きにも呼吸にもしっかり集中できる。

ちなみにこのころも依存やドーパミンについての書籍を読み漁っていたのだが、その中で興味深い仮説を知った。それは失楽園仮説というもので、依存症治療の専門医である磯村毅氏の唱えた仮説だ。

これによると依存症になっている人は強い依存対象というものをもっている、たとえば酒やらタバコ、ポルノ、薬物、等だがそれらに触れると、依存症者の脳には大量のドーパミンが放出されて快楽を感じる、しかしそれを続けていると、ドーパミンを受け取る受容体がいわば壊れていってしまい、前ほどドーパミンを受け取れなくなってしまう、でいってしまえば悪い意味で耐性ができてしまって快楽にたいして反応しなくなっていってしまうのだ。そうすると依存者は前ほどの快楽がえられなくなり、もっともっととなって悪循環にはまっていく。


さらに悪いのが、快楽に対して鈍くなっているのは依存対象に対してだけではなく、生活全般に対してそうなのである、つまり生活の中にある小さな喜びや幸せまで感じずらくなっているのである。その結果依存者はあらゆる事に無気力になっていく。そうまさにアダムとイブが禁断の実を食べて楽園を追い出されたように、依存者も幸せな日常という楽園から追放されるのだ。

なので安易に手に入る快楽はすべて気をつけたほうがいいことになる。

で、自分がヨガや運動などに集中できるようになったのは、これは後に日に日に実感することになるのだが、たとえば散歩やヨガや呼吸に集中するといったマインドフルネス瞑想等の弱い刺激に対しても、実はドーパミンは少しだが出ていたのだ。多分自分のドーパミン受容体が回復していったおかげでそれらもしっかり感じられるようになってきていた。

そして、ヨガが気持ちよくできたあとはさらに調子がいい、そしてアクティブになり身体を動かしたくなる。ネット断食をした当初からシャドーボクシングや太極拳もどきやケトルベル等を無理がない範囲でしていたが、その日は調子が良かったのでHIITをしようと思い立った。

HIITとは High-intensity interval trainingの略で漢字だと高強度間欠的運動となる。要するに高強度の運動と低強度の運動あるいはインターバルを交互に繰り返す運動だ。具体的にどんな感じかというと自分は主にケトルベルとエアロバイクを使ってしているが。
ケトルベルの場合はタバタ式といって20秒全力、10秒インターバルというのを8セットするというものを好んで行っている。
エアロバイクだと1分サイクルで20~30秒全力で漕ぎ残りの40~30秒を普通に漕ぐというものをだいたい5セット単位でやっている。

ちなみにこのHIITは効果が高く筋力や持久力、肺活量UP,脂肪燃焼などにとても効果があるそうなのだ。自分はDaigo氏の話で運動はドーパミンの受容体を修復させるし、ダイエットもとても重要とのことで。この脂肪燃焼効果も高いHIITをしようと思った。

だが実はHIITはかなりキツい、笑。 自分みたいなものは調子が良いときにやっとこさできて、やった後はクタクタになるのが常だった。

そして、その日はケトルベルのHIITを1セットだけ行いその後、クールダウンのシャドーボクシングを行った。その日はあまり疲れず、それぐらいの運動量がちょうど良かったようでますます快調になった。

そしてその後調子がよかったので音読もしようと思い立った。音読の詳しい記事もいつか書きたい思っているが、音読、特に高速音読は自分にかなり効果があったのだ、自分の実感では音読は間違いなく脳を活性化させる。そして意欲や意思決定、判断力、元気や感性までも司る前頭前野に特に効く。

実はいろいろ読んだ本の中でインターネット依存やデジタルの画像を長時間見た人間の脳は前頭前野の血流量が悪くなる、という情報があった。だったらリハビリの為、音読でなまった前頭前野を復活させようという訳だ、ちなみに運動も前頭前野の血流を大いに改善させるが、個人的には音読は運動とは別の刺激を強力に与えると思っている。

それが図星だったのかはわからないがその後大きな変化が現れた。

なんと、引きこもっていた間はほぼ消えていた感覚、5年ほど前みるみる消えていった感覚、そしてそれ以前はしっかり存在していた感覚、そう元気だった頃の感覚が戻ったのである!

気力に満ち、思考もポジティブで、人が怖くなく、活発それでいて神経過敏ではなく安定している・・おお、まだ生きてたのかこの感覚!。
久しぶりだった、もう死んだと思っていた、まるで大親友に久しぶりに会った感覚だった、まあ今は友達いないのだが。笑

でも、今日これだけやったから出てきた一時的なものかもしれない、まあ、あんまり執着せず買い物でもいこう、そう考えて何時もは車でいくようなちょっと遠い店に歩いて買い物いった、そしてその帰り道に気づいた、まだその感覚は続いていたのだ、静かだがこんこんと湧き出る積極的で明るく意欲的でどこまでもポジティブな気。

どうやらマジで戻ってきたみたいだぞ、嬉しかった。

そして帰ってからその気持ちをノートに書き留めた、さらにどんどん書きたい事が溢れノートが文字で埋まっていった、どうやらアイデアも出やすくなっているようだ。そしてこのポジティブな境地から見ると今までの自分がいかにネガティブに覆われていたかという事に気づいた。ずっと5年間ネガティブ迷いの森でさまよっていたのだ。そして人にも自分にも何事にも否定的になり、不必要にイライラしてトラブルをおこし・・友達づきあいもなくなり疎遠になり・・。なぜか今までの自分の事が良く見えていた。


まったく世界が変わっていたといっても過言ではない、今までの不調はなんだったのかというくらいにウソみたいに良くなっていた。頭もスッキリさえていた。

そしてその活性化された状態で見ていくと何が良くて何が悪かったのか、その因果関係がだんだんと見えてきた。視野が広がったようだった、マインドフルネスをしていた事も関係していたのかもしれない。

そして次の日さらに調子がよくなりオナ禁でいうスーパーサイヤ人みたいな状態になり(そしてやや暴走し)、オナ禁との不思議なつながりにも気づくのですがそれはまた次回にしたいと思います。


今回のまとめ

・ネット断食五日目でだんだん効果がでてきて好循環に入ってきた。

・さらにヨガ、運動、音読をすることにより昔の元気を取り戻した。

・元気になった状態になるといろんな事が見えてきた。











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