記事一覧
神に愛されていた/木爾チレン
「夢を見るから、人生は輝く。ーーーモーツァルト」(p.1)
「神に愛された特別な才能があると。十七年しか生きていないのに、この世の全てを知り尽くしたつもりでもいた。」(p.29)
「けれど、なにもかもを知らないことは強い。なにもかもを知っているより、ずっとずっと強い。でも、それさえも私はまだ知らなかった。」(p.29)
「もしかしたら人は、愛を受け取ってから、誰かを愛し始めるのかもしれない。」(p
悲しがる君の瞳/銀色夏生
「私たち二人の関係が 私たち二人にしかわからない理由で ずっと続いていきますように」(p.0)
「ひと思いに さよならと 言ってくれれば よかったのさ」(p.8)
「マシュマロみたいで好きなんだ。」(p.16)
「ごめんね。すきだったけど。」(p.31)
「ぼくたちが、もう二度と、会えないなんて、ウソだよね。」(p.31)
「夢の話をしようよ。」(p.35)
「素敵な恋愛とは、自分にとってのラッキ
涙にも国籍はあるのでしょうか/三浦英之
「事実ーーーこの国はまだ東日本大震災における外国人の犠牲者数を知らない。」(p.3)
「東日本大震災の直後の一年間、私はこの港町で人々と暮らした。震災翌日に津波被災地の最前線に入り、多くの遺体と、それを遥かに上回る泥の上で泣き崩れる人々を見た。自転車にまたがったまま体の半分が泥に埋まった野球帽の少年や、汚泥の上にアヒル座りして「ここで娘が見つかりました。私がやってあげられたのは、いつも歯磨きでして
センス入門/松浦弥太郎
「僕にとって「センス」とは、まず最初に、「選ぶ」もしくは「判断する」ということだと思います。」(p.12)
「世の中や社会、自分のまわりに対しては、どんなことでも受け入れる姿勢をもって、すなおな透明な目で見たいものです。」(p.14)
「あなたが生きて、じっさいに出会ったり見たりするものというのは、どんなものであれ、どんな人であれ、必ずひとつやふたつはいい所があるはずなのです。」(p.14.15)
塩一トンの読書/須賀敦子
「ひとりの人を理解するまでには、すくなくも、一トンの塩をいっしょに舐めなければだめなのよ。」(p.9)
「「自分で読んでみる」という、私たちの側からの積極的な行為を、書物はだまって待っている。」(p.11.12)
「わかいころ私たちは、あらゆることにおいて、自分の選択が、人生の曲り目を決定していくと信じていた。プラトンを読んだり、小説を書こうとしているジュゼッペにもそんな時代はあったはずだ。しかし
パラドックス大全/ウィリアム・パウンドストーン
「実は、確かにそうではないと証明する方法はないのだ。」(p.14)
「「水槽の脳」は、哲学者が「知識問題」〔知っているとはどういうことか〕と呼ぶものを絶妙に図解したものである。要点は、われわれが水槽に浮かぶ脳だというあまりありそうにない可能性ではなく、想像もつかない形で騙されているかもしれないということだ。」(p.19)
「自分自身の心が存在することを疑うとしよう。自分が疑っていることも疑うことに
僕は君の「大丈夫(嘘)」を見破りたい/まさを
「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない。」(p.2)
「君は”幸せとは何か”を考えたことはある?」(p.27)
「幸せというものは結局、過去の時間の中でしか見つけることができないんじゃないかと僕は考えている。でも、過去の中だとしても忘れない限り、ずっとそこにあるから別にそれは不幸なことではないとも思う。」(p.27)
「僕は、幸せとは何種類もあると思う。好きな食べ物を頬張
百年の泉/平芳幸浩,京都国立近代美術館
「とはいえ、本書は、「《泉》とは何か?」という問いに対して正解を出すものではありません。男性用小便器が、なぜアートとなるのか。《泉》の何が後代のアーティストや研究者や批評家、あるいはアート好きを魅了してきたのか。その謎に触れてもらうためのケーススタディ集なのです。さしずめ『《泉》過去問題集2017-18年版』といったところでしょうか。答えはまだ出ていないかもしれませんし、とっくに出てしまっているか
もっとみる憎悪の科学/マシュー・ウィリアムズ
「私たちはみな偏見を抱えているが、すべての人が街に繰り出してヘイトクライムに走るわけではないからだ。相手が特定の集団に属しているという理由でその人を傷つけたり殺害したりするには、偏見を超える何かが関与している。この状態を表す言葉として通常使われるようになったのが“憎悪(ヘイト)”だ。」(p.28)
「憎悪についての科学的な研究では、“憎悪”という言葉はしばしば、相手の世界観が自分のものと対立してい
行動経済学 経済は「感情」で動いている/友野典男
「経済は感情で動いている。」(p.3)
「経済は心で動いている。」(p.4)
「「この世界には現実のハムレット、マクベス、リア王、オセロがいる。教科書に出てくるのは、すべて冷徹で合理的なタイプであるが、この世にはもっと様々なタイプの人がいる」アマルテイア・セン『経済学の再生:道徳哲学への回帰』(徳永、松本、青山訳、麗澤大学出版会)」(p.9)
「「身を切るような体験を通して、わたしたちは学びました
できる人は必ず持っている一流の気くばり力/安田正
「「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」の重要性は、ビジネスパーソンなら誰でも知っていますよね。でもこれ、若いビジネスパーソンのうち、「求められているホウレンソウ」をできている人はどれくらいいるか、知っていますか? 30%?20%?いえいえ、とんでもない。実は、1%もいないのが現実です。なぜ、これほどできていないのでしょうか。その理由は明快です。
そのホウレンソウに「何を期待されているか」まで考えて
20代で得た知見/F
「努力は報われない。信じていた言葉には裏切られる。永遠だと思いたかったものはどうやら永遠ではなかった。いや、ほんとうは大切ななにかがいつか消える予感も香っていた。それを肺一杯吸い込んで、承知しようとしていた。どうでもいいものこそどうでもよくないもので、いとおしいのだと、本当は内心気付いていながら。」(p.3)
「二十代は最悪の時代で、寂しさの時代で、引き裂かれる時代ではなかったか。」(p.3)
「
「意思決定」の科学/川越敏司
「わたしたちの人生は選択の連続です。」(p.3)
「この期待値が最大になる選択肢を選べばよいという考え方を最初に明確にしたのは、ブレーズ・パスカル(1623-1662)です。」(p.15)
「一般に、多くの所持金を持っていればいるほど、同じ賞金額を得ることに対して感じる効用の増加分は少なくなると考えられます。この背景には「限界効用逓減」という心理的な法則性があるためだと考えられています。」(p.2