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できる人は必ず持っている一流の気くばり力/安田正

「「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」の重要性は、ビジネスパーソンなら誰でも知っていますよね。でもこれ、若いビジネスパーソンのうち、「求められているホウレンソウ」をできている人はどれくらいいるか、知っていますか? 30%?20%?いえいえ、とんでもない。実は、1%もいないのが現実です。なぜ、これほどできていないのでしょうか。その理由は明快です。
そのホウレンソウに「何を期待されているか」まで考えて、それに応えられている人は、驚くほど少ないからです。」(p.27)
「「自分は次に何をすればいいか、何ができるか」つねにこれを頭に置いて行動することが、すなわち「気くばり」です。」(p.33)
「実は、相手の求めているものの一歩先を読むことだけなら、できている人は意外と多いものです。ところが、一歩先を読んでいるだけ、という人が多いのです。「俯瞰のアンテナ」の感度が本当に高い人は、一歩先を読んだら、もう行動しています。行動するかしないかで、天と地ほどの違いが出てきてしまうのです。」(p.33)
「気くばりには、努力が必要です。」(p.47)
「特に商談などの席では、タイミングが1秒遅れただけで、人の気持ちは180度変わることもあります。それが人生の分かれ目になることさえあるのです。」(p.54)
「そして「俯瞰のアンテナ」の感度が高い人は、大切な局面では、相手に全神経を集中させ、1秒たりとも気を抜きません。」(p.55)
「でも、ここではっきり申し上げたいのですが、「余計なことをしてはいけない」と思っている人は、たいてい何もしていない人です。確かに、本当に「余計なこと」である場合もあります。それで注意されることもあるかもしれません。しかし、余計か余計でないかは、行動してみなければわからないのです。行動してみて余計だったら、後から修正すればいいのです。そう、修正は後からいくらでもできるのです。だから、まずは一歩動いてみる。余計なことかもしれないな、と思ってもやってみることです。たとえ結果として余計なことであったとしても、まったく動かなかった人よりも得るものは確実にあります。」(p.63.64)
「一歩先を読むために必要なエンジンは2つあります。それは「相手を喜ばせたい」「相手の役に立ちたい」というものです。」(p.64)
「仕事そのものが面白いものに変わるわけではありません。あなたの思い、心がけひとつで変わるということです。受動はつらい。能動は楽しいのです。」(p.66)
「そこまでやるの?と言われそうですが、そこまで自ら考えて動く人が他にいないから、「誰にも負けない」という自信がつくのではないでしょうか。」(p.68)
「日本人はとかく、目に見えない気くばりや思いやりをよしとする傾向があります。もちろん私もそれを否定はしません。ただ、ビジネスの場においては、目に見える行動を伴わなければ、その気くばりは「ない」のと同じことです。」(p.75)
「日本人には「言わなくてもわかる」文化があるからかもしれませんが、感謝の気持ちだけは、言葉にしなければ伝わりません。「ありがとうございます」という言葉は、口にした瞬間に、場の雰囲気を快適なものに変えます。」(p.78)
「他人に関心を持つ。」(p.89)
「たい焼き1個、たった120円を使ったことのない人は、おそらくずっと、人のためにお金を使うことをしない人生になるでしょう。」(p.111)
「身だしなみに気をつけるだなんて、当たり前すぎると思われますか?ですが、当たり前のはずのことであればあるほど、それができていなくても、まわりは面と向かって指摘することができなくなります。」(p.117.118)
「そして、思っている以上に、人は「目に見えるところ」でその人の「人間性」をジャッジしているのです。」(p.118)
「そんな「相手に対して親切なロジック」「つねに冷静でいられるバランス感覚」も、大切な気くばり力です。」(p.123)
「まず念頭に置かなければならないのは、「何のために話すか」ということ。つまり、聞く人にとってのメリットを伝えるために話すということです。」(p.128)
「こうした姿勢が身についていれば、不用意に感情的になることもなくなります。
なぜなら、自分にとっての真実さえわかっていれば、他人からどう言われようとも、気にすることはないと思えるからなのです。」(p.144)
「地味な仕事や目立たない仕事、と書きましたが、どんな仕事でも、必ず見ている人がいます。」(p.160)
「「やる」と決めたら「やる」ーそれだけなのです。」(p.161)
「日々の小さなことでも、くだらないと軽く見たりしない姿勢は、仕事で難しい局面を前にしても、「逃げ出さない」「ごまかさない」という姿勢につながります。そんな人を、見ている人は見ているのです。」(p.164)
「手を抜かない、真面目、ていねい。必要なことなら、人にわからなくてもきちんとやる。」(p.164)
「逆説的なのですが、面白い話を聞くと面白くなるのではなく、面白い話だと思って聞くから面白くなるのです。」(p.172)
「しかし一歩外に出たら、自分の声、そして表情に責任を持つことが大事です。」(p.185)
「ですが私に言わせれば、気くばり力という意味では、たとえ太鼓持ちだろうとヨイショだろうと、しないよりはしたほうがいいのです。されたほうは嫌な気がしないもの、わかっていてものせられてしまうものだからです。」(p.195)
「「自分と似た人」とばかり、つるまないこと。「自分と離れた立場・年齢の人」にこそ、積極的にかかわっていくことです」(p.217)
「どうということもないことですが、「覚えていてくれたのだ」とうれしくなります。」(p.232)
「何度も言いますが、スピーディであることは気くばりそのものです。その速さに、相手は誠意を感じて感動するのです。」(p.236)
「傾聴とは、相手の話をただ「音声」として聞くのではなく、相手の言葉を理解し、その真意や感情までも受け止め、寄り添って共感する聞き方です。」(p.244)
「ズルいようですが、話をするよりも、聞くことに徹しているほうが、人との対立を避けられ、コミュニケーションの失敗も少なくなります。」(p.245)
「その場に自分が存在することによって、何かマイナスの現象が起きていないかをチェックすることは、立派な気くばりと言えるでしょう。」(p.249)
「たとえば飲み会などでも、その場の全体の雰囲気は、そこに何人の人がいようとも、必ずキーパーソンの好む雰囲気に合わせられているはずです。」(p.252)
「相手が考えている「快適」をつかめたら、しめたもの。「あの人は気くばりができる人だ」「あの人といるとなぜか、話しすぎてしまう」と言われるようになるでしょう。」(p.254.255)
「何があっても、「相手より先」に待ち合わせ場所に到着。」(p.256)
「手柄を人に譲り、「花を持たせる」ことも惜しまない。」(p.260)

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