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センス入門/松浦弥太郎

「僕にとって「センス」とは、まず最初に、「選ぶ」もしくは「判断する」ということだと思います。」(p.12)
「世の中や社会、自分のまわりに対しては、どんなことでも受け入れる姿勢をもって、すなおな透明な目で見たいものです。」(p.14)
「あなたが生きて、じっさいに出会ったり見たりするものというのは、どんなものであれ、どんな人であれ、必ずひとつやふたつはいい所があるはずなのです。」(p.14.15)
「頭と心の使い方のバランスがよいのです。」(p.17)
「人というのは、ちょっとでも心を開こうと努めるだけで必ず変われると、僕は信じています。」(p.20)
「これはきっと、失敗したり、恥をかいたりということを繰り返すなかでしか、学べないことなのだろうと僕は思います。」(p.22)
「街に出かけるときのおしゃれは何かというと、ちょっと前までは、それは綺麗なワンピースを着たり帽子をかぶったりすることでしたが、夏であれば清潔な素肌というのがおしゃれなのだと思います。では冬のおしゃれは、と聞かれたら、高級なコートとカシミアのマフラーではなくて、寒くても背筋を伸ばしてさっそうと歩くことというのが正解です。」(p.30)
「行動やものの言い方の根底にあるのは、「自分がされて嫌なことや、自分がされて哀しいことは、人にはしない」ということです。」(p.35)
「人から見ればあなたらしくない、という場所があれば僕は敢えて行くーーーそういうこともセンスを磨くには大事です。」(p.57)
「知らないことや失敗は恥ずかしいことです。実際に恥もかきます。でもそれがないと、何も学べないのです。」(p.62)
「考えることができる人は、間違いなく魅力のある人で、センスのいい人です。」(p.75)
「なんでも知っている人よりも、なんでも考える人になったほうがいい。」(p.76)
「自分を変えようと思うときも同じです。もちろんみんなそれぞれが弱い部分を持っているわけです。万能な人なんてめったにいません。しかし誰もがみんな、スタートラインに立たなければいけないときがあり、「ドン」と鳴ったら、いっせいに、遅かったり転んだりしながら、一生懸命走るわけでしょう。けれども自分の弱さを看板にして手を抜いて本気になれないということは、とても残念です。」(p.98)
「世の中には勝者と敗者というのがあるのはどうしようもないことですが、勝者と敗者の差は紙一重です。だから僕は敗者だからだめだとは思いません。敗者でも少なからず何かに挑みつづけていくだけで、価値がある存在に変わるからです。」(p.98)
「十の嫌なことがあっても、一のいいことがあるのが人生です。」(p.102)
「「知らないこと」の格差は、じつは意外と大きいものです。別に知らなくても、生きていけるし、一生を終えることができるのですが、それでもやはり知っておくべきこと、というものがあると僕は思っています。」(p.119.120)
「勇気を持つこと、そして、いつも好奇心を持ち続けること。どの瞬間も好奇心を絶やさず、自分が何を学ぶべきかということを見つけ出せる人でいることです。」(p.133)
「結局、センスのよさとは、生きていくことのすべてなのです。」(p.139)
「それは一歩進んで二歩下がるというイメージでしょうか。スムーズには歩いていけない、けれども、それでも前進しているわけですから、それでいいのです。人生そんなにうまいこと行かないものですから。」(p.140.141)
「そもそも幸せというのは、独り占めするものではないのです。」(p.152)
「本来、人はみんな孤独であるべきだし、孤独であることを受け入れなければならないのですが、逆にそれがわかっているからこそ、人とつながることができるというところもあるのです。世の中、捨てたものではない、とよく思います。そういう人のつながりや出会いがあるから、予測できないことがいくらでも起こるのです。」(p.156)

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