セレナーデ/Uru

「この笑顔を守るために、私は生きているのだ。」（p.26）
「いつか命が尽きると知っているからこそ、その限られた時間が尊く、誰かを愛したり何かに打ち込んだり、精一杯人生を全うして生きたいと思うのだ。」（p.74）
「あなたは、自分の寿命を自分で決められるとしたならば、永遠に生き続ける事が出来るとしたならば、永遠に生き続ける事を選びますか。自分で死を選ぶ事もなく、その間、ずっと「生」を楽しむ事はできると思いますか。それとも自分で期限を決めて、その限られた時間を生きる事を選ぶと思いますか。」（p.99）
「こんなはずではなかった。」（p.104）
「自分の事を愛すことが出来なければ、他人など愛せない。」（p.115）
「ずっとこんな時間が続くのだと思っていた。きっとまだまだ青い二人だったけれど、一緒にいる時間はとても幸せだった。」（p.167）
「夢だとか希望だとか、そういうものは随分前にどこかへ置いてきてしまった。」（p.177）
「誰かの言動に左右されることも支配されることもなく、自分で選んだ道をゆっくり歩いて行けばいいんだ。」（p.234）
「もちろん、一生会えなくなるわけでも、繋がりが途絶えるわけでもない。けれど、当たり前のように過ごしてきた日々が終わり、新しい道へとそれぞれが歩み出す分岐点にいる今、ふとした瞬間にやはり漠然とした寂しさが襲ってくる。」（p.269）