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面白い食材→緑色ですが、青トマト!!!
見た目が「緑色」なのにどうして「緑」を「青」というのか。
かつて日本には色を表す言葉は「赤」「白」「黒」「青」の4つしかなかったことをふと思い出しました。母方のばあちゃんから聞いたことを。みずみずしいものや若々しいものだけでなく紫やグレーまでも「青」と表現されていたことを。少し時代が進んで「青」と「緑」が区別されるようになったことを。日本では「緑」を「青」と表現するようになり、その名残が今も根強く残っています。
見た目は「緑」だけど信号は「青信号」、緑色の緑黄色野菜の成分がたっぷり含まれた粉末を「青汁」、そしてこのトマトも「緑色」ですが「青トマト」と表現しています。
地元農家さん「はぎわらトマト」の直売所で大玉品種「サンロード」を購入しています。完熟トマトでジャムを作ってお菓子にしたいという話しをしていたら、「青トマト」に遭遇。なかなか見慣れないこのトマト。私もこれが初めてでした。料理用というメモがあったような。ここのまま食べちゃダメという表記がなかったので、生でたべてみましたが結果は・・・。大人はあり○、子どもたちは△でした。はぎわらトマトさんに問い合わせたら、ジャム用です❣️とのこと。
というわけで、緑色に見える「青トマト」でトマトジャムを作ってみたら、あの色と食感はどこにいったの?全く別のものに生まれ変わりました。
生で食べるより10倍、いやそれ以上に美味しくなりました。
青とまと
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いつも購入する大玉品種・サンロード
こんなに色が違う・・・
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切っても青い(緑色~)
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生でたべちゃった、青トマト
フォルムはトマトですが、包丁で切っている時の感覚はリンゴのようで固く、内側も外側の色と同じ緑色と白。通常のとまとより全体的に固めでサクサクしています。
トマトにそっくりな見た目なのに、食感も味も食べたことのない全く新しい野菜でした。
オリーブオイルと塩を振りかけて食べてみたところ、そのままより格段に美味しかった。
ほんのり甘酸っぱくてサクサクしたトマトでまさに変わってるトマト、丁寧に表現したら「大人の野菜」という風貌でした。主人も私もこれありだね~おいしいねと食べましたが子どもたちには不評でした( ´艸`)
料理用・・・加熱して食べてください!?
加熱して食べてくださいの表記なら、「加熱用」なはずだけどこのトマトは「料理用」というメモが添えてありました。料理とは調理を含んだ広い意味で使われています。食べられる状態にするという意味から生でもイケると思ったんです。加熱して→ジャムにするトマトでした。
青トマトのジャム
【今回の材料】
青トマト4個(635g) 砂糖160g
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くし形に切ったトマトをさらに4等分にしてから1~2センチ角に切る。
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レンジで温めたトマトを鍋に入れて砂糖を加えて全体に馴染ませてから火にかける。
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10分加熱した状態
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20分加熱した状態
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30分煮詰めた結果
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出来上がりました!
~青トマトのジャム~
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見た目は、なすの味噌炒め!!!?
青リンゴのような香りと
アプリコットのような味わいで
トマトはどこにいったの?と、30分前のトマトとは全く違うものに大変身。
どこから見てもナスのい味噌炒めにしか見えなくなってる~( ^∀^)
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なかなか市場に出回らない品種なだけに見かけたら是非手に取ってジャムにしてお楽しみくださいませ。
生の状態のあの食感とテイストはどこにいってしまったのか・・・という疑問符を抱きつつ。
おいしくてついついジャムを味見しています。
面白い食材との出会いとおいしいを追求することができてとてもいい機会となりました。