日比淳史 HIBI Kiyosi

主に金属(特に鉄の朽ちる姿)の作品を制作。個展など作品発表するかたわら、メディアへのオ…

日比淳史 HIBI Kiyosi

主に金属(特に鉄の朽ちる姿)の作品を制作。個展など作品発表するかたわら、メディアへのオブジェ参加、野外彫刻、インテリア、店舗デザイン、舞台美術、デザイン全般etc.. ジャンルを問わず活動してます。思いつくことを書き留めます。 www.atcave.jp/cave/

最近の記事

「3.11」にまつわる思い出

今日は3月11日。被災された方々には心からお見舞い申し上げます。 東日本大震災からもう一回り時が過ぎた。 仕事や展示などで、いわきとご縁が深く私も書きたいことはあるが、追悼風なことは便乗しているようで違和感ある。が、むしろ勇気付けられた出来事があったので書くことにする。 震災の日は工房(東京の西のはずれ)で作業していた。 すごくゆっくりと、そしてとても長く揺れた感じが、今までに経験のない気持ち悪さでTVをつけた。 そこで、よく知る小名浜の地も大変だと知った。お世話になった

    • デッサンのルーティン記憶

      数年前の出来事で思い出したことを書き留める。 「ドローイングをセットに飾りたいのだけど・・」 と、長いお付き合いのセットデザイナーさんからお電話いただいた。 ハイ喜んで!と言ったものの急ぎでゼロから描く時間がない。 仕方ないので昔のスケッチに加筆することにした。 近年エスキースはペンなどで描き、PCで色付けることがほとんどだから終始鉛筆使うのは新鮮だ!たまにはオール鉛筆で描くのは良いものだろうという訳で、浪人時代に使ってたデッサン用(藝大工芸科を受験したので鉛筆デッサン

      • 一期一会?の巻き

        H3の打ち上げ成功のニュース見て、思い出したので書き留める。 大学生だった頃、同期や後輩と藝大近くの居酒屋で呑むことが多かった。 その日も団子坂(根津)付近の居酒屋で呑んでいた。 お酒も進み、美術学生アルアルの美術論やらバカ話しやらワイワイとやっていた。 すると隣の席で一人で静かに呑んでいたおじさまがずっとこっちを見ていた・・・ボチボチ怒られそうだなぁ・・・だったらめんどくさいなぁと思いならも続けていると、 「君たち面白いね。」 と話しかけてきた。 怒られるどころか、

        「3.11」にまつわる思い出

          ご機嫌斜めな貴婦人の巻き

          亡き父はずっと昔、Jaguar xJ6(シリーズ3かな?)に乗っていた。 丸目4灯の凛々しい顔つきに流れるようなフォルムがメチャクチャ美しく優雅で今の車にはない魅力があった。 内装もいちいち凝ったデザインでカッコ良かった。 ただその美しい貴婦人はご機嫌の良し悪しがすこぶる激しい。 よくあるトラブルは電気系統。 とはいえ船舶技術者だった父は車いじりも好物だったので、初めはせっせと直していた。 しまいには部品を買いに英国まで行ったのだが、その話はまたとして、その貴婦人を四半

          ご機嫌斜めな貴婦人の巻き

          事実は小説より奇なり?

          もう何年も前のある日、友人たちにこんなメールをした・・・ 今日、知らない番号からの電話が鳴った。仕事かなぁ~と、取ると 「…ヒビさんですか…?」 と、蚊のなくような声。あまりに小さい… 「はい?」と私。 しばらく無言の後…「パパ…」と。 イヤイヤ私には嫁も娘も居ない。 「多分間違え電話かと、、」と答えると、食い気味に、 「あ、切らないで!」と。 「え?何?」 「、、あの、、私、リエと言います、、、ウヅキの娘です。」と言う。 (ウヅキ、ウヅキ…、頭をよぎる、、

          事実は小説より奇なり?

          「大人はウソつき」の巻き

          映画「THIS IS IT 」初公開の時の話し 毎日TVで「限定公開!絶対延長しない!今だけ!」みたいなCMやってた。(マイケルは著作問題が複雑そうだからなぁ…もう公開されないかも)と、思った。 しかし、当時の私も忙しかったのでなかなか映画見に行く時間が無く、マイケル ファンでは無かったが気になってもぞもぞしていた。 公開終了日まで3日を切るくらいになった時、アポまでの時間が少し空いたので「今しかない!」と、行くことにした。ただ、次の打ち合わせ時間まで少し時間が足りない・

          「大人はウソつき」の巻き

          妄想物語「王様の真実」

          男はゆっくり立ち上がると、スポットを浴び、壇上へ歩き、演説を始める。 「私はこの国の平和を願っている・・・(演説のようだ) 国の治安を守るためには、罪人には死を持って償わせる決断を・・・」 しばらく続いた演説が終わり、執事が男を玉座の前にうながす。 「王様こちらへ…」 「おう、これが私の玉座か…」 執事から喉の渇きを潤す水、続いて食事も運ばれた。 一時して接見者が現れ、王様と打ち合わせなどしていた。 王様の日常は忙しいようだ。 タイミングを見計らって

          妄想物語「王様の真実」

          始まれがあれば終わりもある

          もう数年前のこと、美容室 La u La 自由が丘 が30年以上の営業を終えた。 思えば私が駆け出しの頃に通っていたこの美容室で、この店主が私が藝大の大学院生だと知るとサインオブジェを依頼してくれて、その後も店外内のものをいろいろとやらせていただいたお店である。 そのサインオブジェが商店建築誌に取材されたり、この仕事をきっかけに別のお仕事をいただいたこともあり、お世話になった思い出の店である。 今でもこの店のアンモナイト作品は話題になることもあるし・・・ さて閉店の日のこ

          始まれがあれば終わりもある

          潜在意識が気になる日

          作品を積んだ軽トラに、携行缶でガソリン入れて、、、 < 現場まで少し時間あるなぁ > と思った矢先、ガソリン入れるのを手伝ってくれた建築家の知人が、 「まだ時間あるから、私は一旦帰るよ。それまで、こいつん家で休んでいてね。」 と言って紹介された建築家の友人の現場コーディネーターさんらしきおじさんが、 「さ、どうぞこちらへ」 と目の前の建物の脇を入って行って、 「おーい!」と声をかけた。 すると中から 「いらっしゃい、家の人使い物になった?」 と、奥様が現れた。 「そり

          潜在意識が気になる日

          生きていれば治る

          数年前、左肩が五十肩に・・・痛んだよね。 痛風ほどじゃないけど。 ふと、一回りほど年上の先輩に聞いてみる。 「五十肩なったことありますか?」 「痛いよね、でも大丈夫!生きていれば治るから(笑)」 ・・・解決にはなってない。 が、予言の書のように結果良くなった。 生きていれば治る!・・・確かに! しかし、 生きていると、今度は右肩も痛くなることをその翌年知った。 でさらに翌年、ウソのように痛くなくなった。 が、またなるかもよ~と60代の先輩に言われた。 もう痛いのは勘弁し

          生きていれば治る

          「心の準備」の巻き

          インフルエンザの検査って綿棒を鼻の奥に入れるよね。 まぁ、痛いちゃー痛い。 私の採血の時、大柄の体格(身長180くらいはありそうな)でかい 20代くらいの男子が、看護師さん (小ぶりの女性) にインフルエンザ検査されてるのを何気なく見てた。 「やったことありますか?」と看護師さんが聞くと、 「はい、鼻に入れる…」と男子。 「では、入れます!」と、綿棒近づけたら、 「あ!まってください!!!」と顔をそむけた。 < え! >と横で目を丸くした私。 「力入れたら余計痛

          「心の準備」の巻き

          「すっきりしたような、しないような、」話し

          だいぶ前の秋だったけど、電車内での出来事を思い出したので書きとめる。 帰りは満員電車。 その日は立っている私の前に、同じくらいの背の女性が居た。 疲れたな~と目線を少し下げると肩。 なにげに見えた肩のブラ紐が くるん とねじれている。 見せブラかもだし、見えてるのは ファッションかも、、、 でも、くるん となっている。 ん~、、 くるん は気になる。 しかし、この局面でのお知らせもありえない。 ジレンマと戦っていると、気が付けば周りは若い女性ばかり。 このご時世、嬉しいとか

          「すっきりしたような、しないような、」話し

          いくつになっても母は子を気にかけるもの

          NPO法人を立ち上げやり手の母だか、天然エピソードも多い。 そして、この日も…

          いくつになっても母は子を気にかけるもの

          飛行機との相性

          出来れば遠くも自分の運転で車で行きたい私は、飛行機は数年に1度程度しか乗らないから、これはなかなかの確率だなって話し。 もう数年前だが、黒色の尾翼の某航空会社の飛行機に初めて搭乗した。 モノトーンのデザインがステキだったので前々から気にはなっていた。 シックな内装で、シート前には液晶画面も付いていて良い感じ! 「さて、音楽でも聴こうかなー」 と画面をポチっとしたが、全く画面は反応せず! 満席なのでシート変更も出来ず、終始スタート画面のまま羽田に着いた。 でも隣の席の方には、

          ある日の妄想

          「うんこの80%は水・・・」 この前、TVの人間解説番組が言ってたので目を留めた。 そこで、頭をよぎった。 うんこは固形より水が多いのか。 もちろんおしっこはほぼ水でしょ? 体も70%が水とすると・・・ 人間ってほぼ水じゃん・・・と改めて実感した。 そこでふと、大好きな映画「マトリックス」を思い出した。 人間は電池として、発電所に繋がれてる設定が衝撃的だった。 ってことは、だ、 人間は水だからダムって設定もありでは? 妄想の劇中、うんこ や おしっこ のキーワード