ご機嫌斜めな貴婦人の巻き
亡き父はずっと昔、Jaguar xJ6(シリーズ3かな?)に乗っていた。
丸目4灯の凛々しい顔つきに流れるようなフォルムがメチャクチャ美しく優雅で今の車にはない魅力があった。
内装もいちいち凝ったデザインでカッコ良かった。
ただその美しい貴婦人はご機嫌の良し悪しがすこぶる激しい。
よくあるトラブルは電気系統。
とはいえ船舶技術者だった父は車いじりも好物だったので、初めはせっせと直していた。
しまいには部品を買いに英国まで行ったのだが、その話はまたとして、その貴婦人を四半世紀は大切に乗っていた。
ある時、東京から大阪の実家まで貴婦人で行くことにした父は整備も済ませ、意気揚々と出かけた。
数日して普通に帰って来た。
が、少し様子がおかしい。
聞けば、オルタネーター(車の発電機)が壊れたらしく、道中止まった!という。
(車はエンジンでも電気が必要なので発電してバッテリーに充電しながら走る)
出先で部品交換も出来ないし、対策としてホームセンターで屋台とかで使うエンジン発電機を買って、ちょいちょいバッテリーに充電しながら帰って来たとのこと。
完全に電気自動車ですやん!
30年くらい時代の先取りしていとも言えなくはない。
そんなことを思い出したので書き留めておく。
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