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「心の準備」の巻き

インフルエンザの検査って綿棒を鼻の奥に入れるよね。
まぁ、痛いちゃー痛い。

私の採血の時、大柄の体格(身長180くらいはありそうな)でかい 20代くらいの男子が、看護師さん (小ぶりの女性) にインフルエンザ検査されてるのを何気なく見てた。

「やったことありますか?」と看護師さんが聞くと、

「はい、鼻に入れる…」と男子。

「では、入れます!」と、綿棒近づけたら、

「あ!まってください!!!」と顔をそむけた。

< え! >と横で目を丸くした私。

「力入れたら余計痛いので、力抜いてくださいね」
と、看護師さんが再度、綿棒近づけたら、

「ちょ、ちょ、、まってください」

このやり取りに「放課後ミッドナイターズ(尻花火)」 を思い出し、笑いをこらえるのに必死だった。
昔なら、「男の子でしょ!しっかりしなさい!」と怒られる場面。
今はそんなこと言わないから、さすがに怒られることなく、、

「アホな顔すると痛くないですから!行きますョ」

「うっ!」

さすがに白衣の天使もイラッとしたのか、問答無用で綿棒を突っ込んでた。

右の鼻の穴から出した綿棒を左の穴にも入れようとしたら、またちょっとまって的に首を少し振るも、半ば強制的に入れられる。
顔をしかめ、ワナワナしてる男子に向かって

「アホな顔してくださーい!!」

と、看護師さんの大きい声が処置室に響いていた。
シュールな空間であった。

終わった男子をよく見ると、マスクを2重にしてた。
ウイルスもよほど怖いのだろう。
まぁ、そもそも男子はビビり多いから、昔は男の子なんだからしっかりしなさい!と、洗脳していたのかも知れないな。と思った。


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