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#3   「家づくり」で要望が組み込まれているかを確認する方法

GWも終わり、二十四節気では
もうすぐ「小満」。
新緑の中で、森林浴でも
したくなるような日差しも
増えてきましたね。


さて、今回は前回の続きです。
家づくりをする上で、
住まい手さんの想いや要望を
しっかりと聴いてもらう事が
とても大切です!
と、いうお話をさせて頂きました。

では、ちゃんと聴いてくれてる?
を、どうやって確認するか。
そのポイントを
お話しできたらと思います。


【1】メモ、議事録を取ってくれていたか。

これがなぜ重要かと言いますと
家づくりはとにかく
決めるコトが多いです。
打ち合わせに入ると
その内容や量にびっくりされる
住まい手さんが大半かと思います。

そんな理由から、打ち合わせで
一度決定した内容が
行ったり来たりします。

例えば・・・
一度決めたキッチンの
壁タイルを止めて、
お手入れが楽な
キッチンパネルへ変更。
でもダイニングから
見た雰囲気を考えたら
やっぱり見栄えや
デザインを優先して
目地が無い突き付けタイルに!

こんな風に、打ち合わせでは
様々な角度から仕様や内容の
メリット、デメリットを
キチンと理解した上で
最終決定していきます。
(※よって、それを提案して
 キチンと説明をする建築業は
 実は資格では無く、経験値の方が
 圧倒的に重要です!
 これも別の機会にお話ししますね。)

ですから、最終的な仕様を
しっかりと把握しておくことは勿論、
その経緯なども記録があると安心です。

そして、実は単なる世間話や
メモっておいた方が良さそうだ
と、いう内容も書いておくと
実は後々に役立つ事もあるので、
作り手はコレを疎かにしては
ならないと思います。

ただ、書くのに必死過ぎて
一番重要な「聴く」を逃さないよう
お気を付け下さい。
同時にできるようになるには
これも何度も繰り返しの経験です。
打ち合わせが2人体制の場合は
まだ良いですが、これが1人の際は
特に経験が必要です。
だから、前回の話の「聴く」は
簡単のようですが、
中々難しいという理由の一つなのです。


【2】プランは誰が設計しているか。

では、プランが出てきた際に
どのように要望が
反映されているでしょうか。
これは要望によっては
とても容易に分かる部分では
ありますね。

例えば・・・
「キッチンは対面式」
「シューズクローゼットが欲しい」
「洗面ボウルは2つ」
こういったご要望は
図面でプランにそのまま反映していれば
「ちゃんと要望が反映されてる!」
っと確認ができますね。

ただ、この「シューズクローゼット」は
どのような大きさで、
実際に何が、どの位、
どういった取り出し易さで
納まるようにプランされていますか?
そこまで、細かく要望を伝えましたか?
逆に、聴いてもらえましたか?

ここだけでも、結構細かな事を
決めないといけないですよね。
靴だけではなく、キャンプ用具や
ガーデニング用品、
雨具やコート、帽子・・・等々
それらを、フックに掛ける?
棚に置く?
引き出しに入れる?
・・・決める事は沢山です。
ですから、住まい手さんが
要望の1~10の全てを伝える事は
とっても難しいのです。

そして、ココが大きなポイントです。

そのプラン、誰が作っていますか?

ヒアリングしてくれた担当者ですか?
別に設計者がいて、
実際に住まい手さんとは
全く話をしていない方ですか?

先程の細かな内容の打ち合わせを
全て聞いたり、説明するのは
かなりの時間も労力も必要になります。
ですから、設計者はある程度
その住まい手さんに合わせて
使い勝手などを想定して
提案して、具体的なプランに
組み込んでいきます。

よって、実際に住まい手さんと
話をした人がプラン
をすれば
要望として出てこなかった
細かな部分や内容を
話や住まい手さんのお人柄などから
想定してプランする事が
できるのです。

ですが、それが違う場合は
それができません。
やはり間接的に聞いた話は
その人の捉え方や感じ方でも
少なからず変わっていくモノです。

実際に、以前にお世話に
なっていた会社では
設計者は社内の人ではなく
社内の誰とも一度も会った事がない
SNSで募集した設計士の方で
リモートで要点だけを伝えて
プランしていました。
余りに想定していなかった事態に
とても驚嘆しましたが、
こういった現状もあるようです。

よって、ココはとても重要な部分なので、
実際に誰が設計しているのか
キチンと確認してみると良いと思います。



【3】自分ゴトとして
   打ち合わせをしてくれているか。

どんな分野のどんな仕事でも
そうかと思いますが、
お客様の立場に立って、
自分がされたら嫌な事、困る事はせず、
自分ゴトとしてキチンと
打ち合わせをしてくれているのか。
それをしっかりと確認してください。
それができていれば
恐らく住まい手さんの想いや要望やを
上手に救い上げて、プランや言動にも
反映してくるはずです。
それをしっかりと見抜いてください。

家づくり、特に新築や
大型リノベーションでは
とにかく長期戦の事が多いです。
様々な場面で、多くの事を決めていく中で
とにかく相手の立場に立ち、
その配慮ができなければ
決して良い家づくりはできないです。

その確認方法の一つとして

一緒に「家づくり」をしたいと思うか。

要は話していて、価値観が合い
会話が楽しく弾み、
一緒に仕事をしたいと思うか。

良く一般的にも言われていますが
面接などでも、単純に自分が一緒に
仕事をしたいと思えるのか。
それと同じですよね。
どこか違和感がある
信頼しきれないようであれば
そういった不安は、
ずっと残ってしまうので
早めにキチンと相手にぶつけて
施工前に解決しておくことを
おススメします。


ちょっと長くなってしまいましたが
こういった、他では余り
綴られていない事を
発信する事がミッションだと
思っていますので、
「家づくり」に関わる方々の
何かに、お役に立てる事を名願って・・・



●今日の<作り手さんPoint>
 ①
住まい手さんとの打ち合わせで
  しっかりと聴きながら、
  議事録を取ること。
 ②自分ゴトとして誠意を持って
  「家づくり」に臨むこと。 

●今日の<住まい手さんPoint>
 ①
打ち合わせの際に
  議事録取ってくれているか。
 ②設計者は誰かを確認する
 ③単純に一緒に仕事をしたいと思うか。
  価値観が合い、楽しく、信頼できるか。



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