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2021年3月の記事一覧

「怖がらず、自分を壊す勇気を持って」 ライター 浅田よわ美さんに聞く、独立初期の苦労の乗り越え方

「新しいメディアでのお仕事が決まりました!」 「紙媒体で執筆することになりました!」 そんな言葉をSNSで見かけるたびに、焦燥感に駆られます。 フリーライターになって8ヶ月が経った今、同時期にライターになった方々が、活躍の場を広げていくのを目にするようになりました。それに引き換え、私は......。 あれ、なんでみんな、こんなにイキイキと働いているように見えるんだろう。 執筆しているメディアの編集担当、浅田よわ美さんもそのひとりでした。様々なメディアでインタビュー記事を

ありのままの自分でいること

ありのままの、そのまんまの自分を受け入れてくれる人がいる。 すぐそばに見えていたって、遠く離れた場所にいたって、こちらが想像するより多く自分のことを考えてくれている人がいる。 人の声は心に響く。 良くも悪くも、胸にずしっとのしかかってどいてくれないこともある。 人にパワーを与える言葉を使える人は素敵だな。 そういう人たちに支えられて今日も乗り越えてきた。 自分では気が付いていない優しい世界が、意外とすぐ近くに存在しているものなのかもしれない。 心を少しオープンにして、こ

2020年度最終日に今年度をふりかえってみる

ペルーから帰国して、もうすぐ一年。 去年の今頃は、ペルーで一時帰国の準備をしながらロックダウン生活だった。 同僚たちにきちんと挨拶することができなかったけれど、数ヶ月で戻ってこられるだろう、とどこかで思っていた。 外出制限があったけれど、下宿先の大家さん家族や、隣人と食事をしたりしながら、のんびりと過ごしていた。 8月に私は合意書を解除し、任期を1年半ほど残したまま特別登録を選択した。 もしも、戻れるチャンスがあるなら、その時にはできるだけ長く居られる方がいいと思ったからだ

am5:00

まるでこの世には私一人しかいないみたいだ。 街が静まり返る、朝の5時。澄み切った空気を纏いながら、だんだんと明るくなっていく空を見上げる。 私はその空に向かって、白くて丸い煙草の煙を吐く。 私は、いま、自分の手でこの大きくて美しい世界を汚しているんだ。 そう思うと、気持ちいい。 人間たちが、無数の欲にまみれた人間たちが自分勝手に生きるこの世界を 誰よりも先に汚せたことが、気持ちいい。 さあ、もう一本。 ライターを取り出し火をつけて。 汚れる前に、汚してしまえ

不幸

黒く濁ったそれはこの世界の彼方此方に潜んでいる。噂では見たものは不幸になるとかなんとか。そんなもん、見えなくたってとっくに俺は不幸モンだっての。やかましいな。 でもきっと不幸モンの俺の近くには絶対絶対いると思うんだよね。だから俺は見つけてやろうと思うの。そのなんていうの、不幸になるやつ?ってのをさ。そんでボコボコにしてやるんだ。一生懸命探したよ。学校でも家でもそれこそテレビの裏だって、何処だって探したさ。 でもどこにもそんなものはいなかった。 不幸になるやつなんていなか

シンガポールでSTAY@HOME 3月31日(水)通算359日目 フェーズ3の94日目

2020年の4月に開始されたロックダウンから、遂に最終段階であるフェーズ3に突入しました。家や街の中で感じたこと、その時のニュースに対する考えなどを書いていきます。短い文章ですが、引き続きお付き合いいただけますと幸いです。 ――――― 3月31日(水)通算359日目 フェーズ3の94日目    ここ数年、ずっとシャンプーはP&Gから発売されているヘアレシピを使っていた。しかし、最近は輸入を取りやめたのか、どこの店にも置かれていない。家に多少の在庫はあるものの、この

わたしの初めて見たYouTube動画の話。

それまでYouTubeといえばMVを観るものだった。 ずーっと好きなアーティストの方が新しい曲を出すたびにMVを観てただけだった。 それが変わったのはある時の無職だった時のこと。 夜にクレーンゲームの攻略でも観ようかなーって思ってみてた時に不意に見つけた。 おるたなchannelさん。 お2人がクレーンゲームをしているのを観てそこからハマった。 他の動画を観て、ないとーさんの個人の動画を観て、本当に好きになって、推し始めた。 ないとーさんの本の紹介が大好きで、説

君の星、僕の星座 2

2.恩人 こちらを恐ろしい形相で睨む手負いの彼に、ノスリは恐る恐る声をかけるのでありました。 『あ、あのう』 『なんだ』 『そんな所で、血を流して、動けないでいるのは、タカさんですか?』 『なんの話だ』 『昔にぼくを、気にくわないとつっついた、嫌味で業突く張りで、酷く恐ろしいあのタカさんですか?』 『だからなんの話だと___イタタ、』 『ああ、大丈夫ですか?』 『間抜けな声でそう聞かれると、このまま気が抜けてしまそうだ。おい、おまえ。残念ながらおれはおまえを

不調との向き合い方。とことん甘やかして今日も生きる

月末になると、周期的に必ず心がソワソワして、ベッドに寝転がりながら天井を見つめているだけでボロボロ涙がでてくることがある。 悲しいことがあったわけでも、今の日々に不安を感じているわけでもない。 ただ、出てくる涙をこらえることができず、お気に入りのフワフワの毛布を濡らしては、名前のつけられない感情と一人で向き合うような時間は、毎月やってくる。 20歳を超えたころから、生理前に起こる「不調」がひどくなり、これはみんな経験しているんだろうか?と気になって、自分なりに調べてみると

折り重なってできている

大切にするというのは、大切にされることと同じような気がする、うまく言えないけど、「大切」は折り重なってできている。 わたしがひとの手に手を重ねると、それはひとの手がわたしの手に重ねられているということでもあって、「大切にする」はそんな行為だと感じる。 わたしが装画を描いた本が、一冊ずつ袋に包まれて実家の本棚に収められていた。はじめは絵の仕事で暮らしていくなんて内心半信半疑だったところもあるだろうけど、いまは仕事のことをよく聞いて、一番喜んでくれる。 わたしには親にしてあ

(今日の一枚)テネリフェ島のテヒタビーチで難民を助ける観光客

テネリフェ島のテヒタビーチで難民を助ける観光客- 2006年7月30日(日) Arturo Rodríguez(AP) カナリア諸島は、アフリカ移民の主要な目的地の1つであった。 この段階までに、ボートは、モーリタニアやセネガルから出発することがよくあった。 これは、大西洋の1,000kmの危険な旅だった。多くの人が飢えて脱水症状で到着している。 テネリフェ島のテヒタビーチで、撮影されたこの写真は、観光客が少年を助けようとしているところだ。 2006年7月30日(日曜

スカート

正義になるためには、黙るしかなかった。 身体は薄い布で守られて、心は裸のまま、揺れる、小麦色の肌を嫌う。 何も考えないことに限界がきそう。風が吹くから、見上げてみる、青色が落ちてきた、裾が踊る、スカートの中に、誰かのための声がへばりついている。こっちをみないで。 寝ていたい、もうずっと寝ていたいよ、私は、あなたの愛を馬鹿にすることでしか許せない。 拒絶が重なり、紡いだ糸が、編んだスカート、欲しいものを聞かれて、何も答えられなかった私、好きなものも思いつかない、話したいこと

違う世界へ簡単に足を踏み入れるな

わたしの世界を踏みにじる人間は、何があってもスルーしない。見て見ぬ振りとか見過ごすとか、そんな生やさしいことはできない。 わたしが何より大事にしているものを平気な顔して傷つける人間へは容赦しない。 自分の好きなものと愛するものを絶対に守るよ。 ※だからいつもと違って少し、負の感情が入っている内容です。注意。  沸点聖母のような、何にも怒りを持たずに常にフラットでいられる人ってすごいと思う。 実際にはそんな人いなくて、怒りをスルーするのが上手いだけなのかもしれないけれど。

次女と絵本制作~卒業によせて~

講堂に集う卒業式は中止になった。 三月某日、娘は教室で卒業証書を受け取り、通っていたデザイン学校を無事に卒業したと連絡がきた。 その数週間ほど前、広い校舎を利用して、卒業制作展が数日間にわたり開催されていた。 青空なのに雪がちらちら舞う中、展示会場となる学校の最寄り駅で娘と待ち合わせる。 大学卒業後に社会人で入学したので、もう親の出る幕じゃないなと入学式には出席もしていないし、去年は外出していないので展示会などを含め学校へ来たことがなかった。日差しで溶けかけの、ぬかるんだ